第185回(臨時会)における根本復興大臣発言(平成25年12月3、4日)
第百八十五回国会
東日本大震災復興特別委員会における根本復興大臣発言
(衆議院:平成二十五年十二月三日)(参議院:平成二十五年十二月四日)
復興大臣を拝命しております根本匠です。
東日本大震災復興特別委員会の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
東日本大震災から二年八か月余りが経ち、五年間の集中復興期間も折り返しとなりました。大臣就任直後から政策の総点検を実施し、現場主義の徹底や、縦割り行政の克服、復興財源枠の二十五兆円への増額など復興加速に向けた取組を、スピード感を持って実行してまいりました。
現時点では、高台移転等の事業について順次着工が始まりつつあり、福島の避難指示区域の見直しが完了するなど、復興が進んでいる分野もあれば、課題が残されている分野もあります。
復興の司令塔として、復興のステージに応じて、現場の課題を一つひとつ丁寧に解決する「現場主義」に立った取組を進めております。また、「住まいの復興工程表」や「早期帰還・定住プランに基づく工程表」を策定するなど、長期的な「時間軸」を明確にし、定期的に進捗状況を把握しながら、進行管理を行っております。
こうした取組を踏まえつつ、今後は、主に、工程表に従った着実な住宅やインフラの再建、原子力災害に対する帰還・定住のための環境整備と長期避難者のための生活拠点の整備、まちの賑わいの復興等に取り組んでまいります。
また、復興を進めるに当たっては、単なる「最低限の生活再建」に止まらず、我が国や世界のモデルともなる「新しい東北」の創造に取り組んでまいります。
(秋葉委員長/蓮舫委員長)を始め、理事及び委員各位におかれては、引き続き復興施策への御理解と御協力を下さるよう、心からお願い申し上げ、私の挨拶を終わります。