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根本復興大臣の会見[平成25年3月15日]

根本復興大臣記者会見録(平成25年3月15日(金)9:39~9:49 於)復興庁記者会見室)

1.発言要旨
 おはようございます。私のほうから3件お話をいたします。

 1件目は、原子力災害による被災者支援施策パッケージの公表についてです。
福島をはじめとした原子力災害の被災者の健康不安や生活上の負担を軽減するため、支援施策パッケージを取りまとめたので公表いたします。このパッケージは大きく3点ありますが、一つは子どもの元気を復活させる先進的な取組、二つ目は健康不安に対して安心を確保する取組、三つ目は健康不安に伴い生じた生活上の負担への支援。大きくこれに沿った内容の施策を具体的にきめ細かく取りまとめました。特徴的な施策としては、子どもの元気復活交付金による全天候型運動施設の整備、母子避難者等に対し新たに実施する高速無料措置、健康不安を解消するためのリスクコミュニケーションの強化といった施策を盛り込んでおります。
 次に、避難指示解除準備区域等における公共インフラ復旧の工程表の公表についてです。
今回、浪江町、葛尾村、川俣町の3町村において、公共インフラ復旧の工程表を策定したので、公表いたします。これに基づいて本格的な復旧に着手します。一日も早い住民の帰還、地域の再生に努めたいと思います。
 最後に、住民意向調査速報版(大熊町)の公表についてです。
大熊町の住民を対象とした住民意向調査について、結果を取りまとめたので、公表いたします。調査のポイントですが、本調査は大熊町における第2回目の調査であり、災害公営住宅のニーズ把握を目的に、記名式で実施しました。
 なお、8市町村で実施した今年度の調査はこれで完了いたします。来年度も引き続き、各市町村の意向を踏まえつつ、それぞれの課題に応じた調査を実施する予定です。
 以上です。

2.質疑応答
(問)今日公表された被災者支援施策のパッケージについてお伺いしたいのですが、これは、避難区域の方々には支援がある一方で、自主避難の人たちには、比較した場合、支援が薄いのではないかというふうな声を受けてということだと思うのですが、この施策のねらいについて、改めて大臣からあれば、お願いします。
(答)原発災害によって避難、被災している皆さんに、そういう方々に着目して、さまざまな政策対応するということです。その意味では、これによって健康上の不安を抱えたり、生活上の負担を強いられている皆さんに対して、不安の解消や安定した生活の実現が大きな目的です。それで、子ども被災者支援法よりも幅広く施策を取りまとめました。基本的な考えは、このパッケージはそれぞれの施策の趣旨・目的、支援対象者の公平性などを踏まえて、施策ごとに、その施策が必要な者に対して必要な支援を提供するという考え方に基づいております。

(問)もう1点なのですが、高速道路の無料化のところで、福島県浜通り、中通りプラス宮城県丸森町というふうなところで、どこかで線を引かなければいけないので引いたわけですけれども、そこについては、どのような形で被災者の……
(答)今お話しのとおり、福島県中通り、浜通り及び宮城県丸森町、これらの地域は、福島第一原子力発電所からの距離、避難指示等対象区域との近接性、放射線量に関する情報、自主的避難者の多寡など自主的避難の状況、社会的・経済的な地域の一体性、これらの要素を総合的に勘案して、健康不安が特に強かったと考えられる地域、これを対象としております。あと、地域の一体性。中通りというと地域の一体性があるので。福島県の場合、浜通り、中通り、会津地方と、こういう地域概念がありますので、その辺の地域の一体性も考慮して決めたということです。

(問)少し確認したいのですが、先日、大臣が衆議院の予算委員会で、いわゆる被災者支援法を解説したものの中で、支援法の精神に基づいた施策を近日中に公表するとおっしゃったのは、このパッケージということでよろしいのでしょうか。
(答)支援法の目的・趣旨をしっかり読み込んで、それに対して具体的な施策を総合的に取りまとめる。取りまとめたものが、今回の政策パッケージです。先ほどの繰り返しになりますが、いろんな施策を盛り込みました。実は、その施策ごとに対象地域が、施策ごとの目的・趣旨に従った対象地域って出てくるのです。例えば風評被害対策となると、今、全国的な施策が必要となりますし、その意味では、子ども被災者支援法による必要な施策については、この対策で盛り込んだと考えております。

(問)復興とは話が変わるのですが、今日、安倍総理がTPPの交渉参加を正式に表明することになっているのですが、閣僚の一人としての受け止めあれば、お願いします。
(答)TPPについては、最終的に総理が御判断されるものと承知をしております。いずれにしても、国益にかなう最善の道を求めていきたいと思います。

 

(以    上)

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