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東松島市「夢のあるまちづくり協議会」[平成25年1月17日]

東松島市「夢のあるまちづくり協議会」が開催されました



 1月17日(木)、東松島市において「夢のあるまちづくり協議会」が開催されました。
「夢のあるまちづくり協議会」は、中学生が市長や宮城復興局担当者らと意見交換を行うことにより、積極的に自分たちのまちづくりについて考えていこうという気持ちを育てることを目的に、東松島市教育委員会が主催したものです。

東松島市内中学校4校の生徒会執行部の生徒12名が参加し、阿部秀保東松島市長、五野井敏夫東松島市議会議長、工藤昌明東松島市教育委員長、宮城復興局担当者らと意見交換会を行いました。

 国の「東日本大震災からの復興の基本方針」では、復興・まちづくりにおいて、子ども・若者等の意見が反映しやすい環境整備に努めることとされています。宮城復興局においても、自治体と協力しながら、まちの未来を担う人材の育成を目的に、子ども達が市民の一員として復興・まちづくりについて主体的に考え、実践する機会をサポートしているところです。
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はじめに、阿部市長が中学生への励ましの言葉として、「復興することが頂いた支援に対する恩返しだと考える。震災後多くのボランティアが来てくれ、私自身も夜行バスで駆け付けた大学生と話す機会があった。“最近の若者は”という報道がある一方で、人の役に立ちたいという若者も多い。これは教育の成果である。皆さんの“心あったかイートころ運動”(※1)の取組みにも元気を貰っている。」と述べられました。
 また、工藤教育長が「良き市民として成長してほしい。良き市民とは、権利と責任を伴う健全な市民、そして能動的な市民である。」と呼び掛けました。

(※1) 心あったかイートころ運動
平成22年度から始まった東松島市独自の教育活動で、自主性や奉仕の心を養うことを目的に、東松島市内の全小学校・中学校の児童・生徒が挨拶運動や清掃活動等に取組む活動。

続いて、参加した中学生たちから、夢のあるまちづくりへの中学生からの提言が発表されました。
 提言では、「高台や高い防潮堤をつくる」といった災害に強いまちづくりに関する意見、「街中にもっと緑をふやす」という街の景観や「環境にやさしいまち」といった再生可能エネルギーの利活用に関する意見、「観光客があふれる活気のあるまちにする」、「大きな港をつくり水産業が盛んになり、経済が豊かなまち」といった活気のあるまちづくりや地域の産業に関する意見が挙げられました。

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 その後で市長や市議会議長、宮城復興局担当者との意見交換が行われ、中学生からは「避難所に行ったが、安心して過ごせなかった。ボランティアや自衛隊の救助が来るまで食料がなかった。備蓄を十分にしてほしい」、「在宅避難者が食料を貰えなかったので、在宅避難者にも食料が行きわたるようにしてほしい」、「避難時に道路が渋滞しないようにしてほしい」という震災時の経験に基づいた意見が多く出され、市長らが市の復興計画や防災計画について説明しながら、中学生からの質問や意見に回答しました。
 また、市長や市議会議長らから中学生に対しては、「東松島市の外から来た人々に対しても、挨拶をしてほしい。他の地域から来た人たちは、そうした皆さんの姿を見て、東松島を好きになると思う」、「仮設住宅から集団移転をすると新しいコミュニティが出来る。その際にも挨拶運動などをしていってほしい」とお願いがされました。
■東松島市「夢のあるまちづくり協議会 ~中学生からの提言~」

日 時:平成25年1月17日(木)  14:00~16:00
場 所:東松島市役所
参加者:東松島市内中学校の生徒会役員(4校12名)
東松島市長、東松島市議会議長、東松島市教育長、東松島市教育委員会教育委員、
東松島市復興政策部、復興庁宮城復興局

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