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伊藤復興大臣記者会見録[令和7年4月1日]

令和7年4月1日(火)9:30~9:38 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 おはようございます。本日付で、南相馬市にある福島県の施設である福島ロボットテストフィールド、ロボテスが福島国際研究教育機構、F-REIに統合されることとなりました。

 又、統合後は、ロボテスのこれまでの機能及び成果をF-REIが継承しつつ、そこにロボット分野を中心とするF-REIの研究開発等に関する機能が付加されることとなります。これによりロボテスの更なる発展、活用につながるとともに、F-REIの研究開発のみならず、その成果を生かした産業化の取組が推進されていくことを期待しております。

 又、本日付で、三春町にある環境創造センターにおいて日本原子力研究開発機構及び国立環境研究所が取り組んできた放射性物質の環境動態研究がF-REIに統合されることとなりました。

 これまで両機関が取り組んできた研究の成果を踏まえて、F-REIの下で研究が一体的、総合的に推進されていくことにより、福島県の課題解決に貢献することを期待しております。

 復興庁としては、関係機関と連携を図りつつ、引き続きF-REIの取組をしっかりと支援してまいります。

 詳細につきましては事務方にお尋ねをいただければと思います。

 私からは以上とさせていただきます。

 

2.質疑応答

(問)冒頭にありましたF-REIとテストフィールドの統合についてなんですが、統合による具体的なメリットについてどう考えていらっしゃるか、大臣のお考えを改めてお聞かせください。

(答)現在、ロボテスを産業集積の核として、浜通り地域等でのロボット、あるいはドローン等の開発実証や関連企業の立地が活発化しており、今後、これらの動きが加速化することを期待しております。

 私も南相馬市で現地に行ってまいりましたが、既に実証が完成するとみられた場合に、隣の土地で工場が立地をし、もう既に製造に向けていくということすら行われているわけですから、これほど実証と製造が近接した形で行われているエリアというのは、私がいる愛知県でもまれに見るものだと思いますので、このような場所がますます発展していくことは、どれだけこの日本国の経済にとっても、又、福島県にとっても、近隣にとっても、住まい、仕事、そして子育てから何まで、いろんなことで影響が出てくることだと私は信じております。

 これに加えまして、F-REIがロボテスを研究開発や実証等の拠点として活用することで、更に過酷環境で機能を発揮するロボット、ドローン等の研究開発や産業化は、ますます進展を、今申し上げましたとおりしていくだろうと思っております。

 それから、先ほど申し上げましたが、放射性物質の環境動態の研究について、これまで国立環境研究所等で行われてきた環境中の放射性物質の動きの把握、予測に加えまして、統合後においては環境回復を目指した林産物、淡水魚等への移行抑制対策や生活圏での被ばく線量に関わるリスクの評価手法を開発するなど、そうしたことを行っていくということになるかと思います。

 これは、研究の成果に基づいて住民とのリスクコミュニケーションを実施することにより、住民の帰還促進や安全・安心なまちづくりといった福島県の課題を解決することはもとよりでありますが、こうした、今、原子力の特に事故が起こった後の復興ということについては世界中が注目をする出来事でもあり、これで全部が一体の研究方向で向かっていくことによって、我々は更にそうした強い要請に対しても応えていくことができることは、福島県にとりましても、我が国日本にとっても非常にいいのではないかということを考えて、復興庁としては関係機関と連携を図りつつ、引き続きF-REIの取組をしっかりサポートしてまいりたいと考えております。

 

(以 上)

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