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伊藤復興大臣記者会見録[令和7年3月11日]

令和7年3月11日(火)15:45~15:55 於)岩手県民会館

1.発言要旨 

 まず、先月発生した岩手県の大船渡市の大規模火災について、亡くなられた方に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被災された全ての方々に心からお見舞いを申し上げる次第であります。

 東日本大震災の発生から14年を迎える本日、こうして岩手県の追悼式に参列をさせていただきました。改めて亡くなられた方々に対しまして哀悼の誠をささげるとともに、被災されておられる全ての方々に心からお見舞いを申し上げたところでございます。

 これまで被災地の方々の御尽力、関係者の御努力により、復興は着実に進んできたと思います。地震・津波被災地域については、ハード整備や住まいとまちの復興、産業・なりわいの再生はかなり復興が進んだ一方で、心のケアや被災した子供に対する支援などに中長期的な対応が必要であるということも課題としてあります。

 私、実はこの岩手県に最初に参りましたとき、達増さんからお目にかかった第一番で、どうしても心のケアが必要ですということを言われたものでございます。そして、我々はその後、この地域の様々な医療関係で心のケアについてやっておられる「岩手県こころのケアセンター」より、心のケアニーズの対応したこれまでの支援の取組ですとか、被災者の方々の状況などについても直接お話を伺いました。

 岩手医科大学等の御支援によって、震災直後から被災した方々に寄り添った心のケアに御尽力をいただいて成果が上がっている一方で、心のケアは切れ目のない対応が求められるものであり、これはまだまだ中長期的な対応が必要な課題であるということを改めて感じました。

 そういう意味で、今後、政府全体の施策の活用を図るとともに、ソフトランディングのために真に必要な範囲で第2期復興・創生期間後も復興施策による対応を検討していく大事な課題としての心のケアを我々はしっかりやらせていただきたいと、かように思った次第です。

 私からは以上とさせていただきます。

 

2.質疑応答

(問)今、大臣触れられたように第2期復興・創生期間は来年度までですけれども、それ以降もという力強いお言葉だったなと思って受け止めますが、改めてその心のケア以外も中長期的な視点で今後も復興庁あるいは政府として対応していくという、その決意といいますか、お聞かせいただければと思います。

(答)例えば、やはりこの岩手県でも漁業は大変重要なことだと思います。今、ALPS処理水を出しているが故なのかどうかは別としてですけれども、岩手県のアワビ、ナマコの輸出なんかも非常に困られているということを伺っております。それから何と言っても、サケ、主要魚種の不漁っていうのもありますよね。

 昨日か今日も宮古の小学校の子供さんたちが交流している場面を私テレビで拝見させていただきましたけれども、獲る魚種の多角化や加工品の販路の開拓とかを含めてなんですが、是非水産庁としっかり復興庁は協力をさせていただきまして、ただいま申し上げたような大切な漁業をしっかりと、また漁師の人たちがにこっと笑ってくれるような、そんな漁業になっていきますように、岩手県を後押ししてまいりたいなというふうに思っております。

(問)中長期的な支援の中で、本県が拠点となる復興局の在り方について今後どのようにお考えでしょうか。

(答)これはこれから大勢の方とよく相談をさせていただいて、どういうふうにしていくかっていうことは考えたいと思っております。

(問)大船渡の火災について冒頭触れていただきましたけれども、地域によっては東日本大震災で被災したエリアがまた被災しているという、二重被災という問題もあります。こういったところ、特に復興の力添えですとか、心のケアというところ重要になってくると思います。改めてお気持ちをお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

(答)これはもう複合災害と言わざるを得ない状態になったと思います。本当に大変痛ましいことだと思います。なぜどうしてこんなことが起こってしまったのかっていうこともしっかり追求していかなければなりませんけれども、もう一つやはり乾燥した気候が続いていたがためなのか、火が止まらなかったっていうことについては、しっかり岩手県のオリジナルの問題として、皆さんと一緒にしっかり頑張りたいと思います。

 それから全国的に山火事というものは止められないと思います。そうしたことに対して、防災庁がこれから令和8年度に向けて設置をされることになりますので、私も糸魚川の例の一件で一生懸命やらせていただいたりもしたのでよく覚えておりますが、改めて火災ということについて、あらゆる角度でそれが起こることに対応できる能力、それから結合力を自衛隊の皆様、消防庁の皆さん、そして各省の関係者、地方自治体、こうしたことが一致団結して行っていけるようにしっかりとやらせていただきたいと思います。

 最後に、この岩手県におきましては、山林火災の後のやっぱり林業に向けて復興していかなければならないということですので、これはもう林野庁とよく相談を私も間に入ってさせてもらいながら、後押しをさせていただきたいと思っておりますので、今後とも見守って、そしてまたいろんな意見を皆様方からも聞かせていただければありがたいと思います。

 以上です。

 ありがとうございました。

(以 上)

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