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伊藤復興大臣記者会見録[令和7年2月21日]

令和7年2月21日(金)09:51~10:03 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨 

 今日は、2点ほどお話を申し上げたいことがございます。

 1点目は、2月24日、福島市におきまして第30回原子力災害からの福島復興再生協議会を開催いたします。

 本協議会は、福島復興再生特別措置法に基づき、国と地元の関係者が福島の復興・再生に向けた対応について意見交換をすることを目的として開催する法定協議会であります。私が議長を務めさせていただきます。

 協議会においては、国から福島の復興再生に向けた最近の取組状況を報告するとともに、内堀知事をはじめ、福島の関係行政機関や関係団体の皆様と今後の福島復興に向けた意見交換を行う予定であります。

 2点目は、3月19日に東京有楽町にて開催する「結の場」イベントについて、本日より参加者登録を開始いたしましたので、御案内を申し上げます。

 復興庁では、令和3年度から福島発のイノベーション創出を目的に、福島県への企業進出の後押しや、企業間協業を支援する企業マッチング「イノベーション創出型『結の場』」を実施しております。

 今年度も昨年度に引き続き、「福島から世界を目指すディープテックベンチャーによるピッチイベント」と題し、福島県浜通り地域に所在する大熊インキュベーションセンター、南相馬市産業創造センター及び福島ロボットテストフィールドで活躍する8つの企業が東京の会場に集まる企業や投資家等に対し、自社のビジネスのPRをし、交流を深めるために開催をいたします。

 少し詳しく申し上げますが、ディープテックというのは、科学的な発見や革新的な技術に基づいて社会にインパクトを与えることができる技術のことであります。

 また、ピッチイベントと申しますのは、短時間で自社の製品やサービスを紹介する催しでありまして、主にスタートアップ企業が投資家に自社の魅力や将来性をアピールし、資金調達やビジネスマッチングを目指すものであります。

 当日、取材も可能ですので、是非、御興味のある皆様方は、お申込みの上、御参加をいただければありがたいと思います。

 いずれも詳細は事務方にお問合せをいただければと思います。

 以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)本日、ちょっと多いですが、3点お尋ねいたします。

 1点目は、冒頭御説明のありました「結の場」についてお尋ねいたします。

 いわゆるディープテック及びピッチイベントということで、福島ロボテスなんかからも8社参加されるということですが、そうしたところも含めて大臣のほうから注目の事業であったり、企業であったり、そういったものがあったら簡単に御紹介いただければと思います。

(答)では、私のほうから申し上げますが、次世代型の風力発電機を開発する株式会社チャレナジー、それから革新的な宇宙輸送システムの事業化を目指す将来宇宙輸送システム株式会社、そして水素燃料電池を活用して、長距離・長時間飛行可能なドローンの開発を行う株式会社ロボデックスなど、エネルギー、宇宙、ロボット・ドローンなどの分野で革新的技術を活かして世界を目指すベンチャー企業8社が登場してくれるということであります。

 先般、私が福島に行って南相馬のロボットテストフィールドに行きましたときに、会津大学さんと一緒に月面をつくって、月面で動かす車両のテスティングの準備をしておられた学生さんらとお目にかかることもできまして、ははあ、こんなことができるんだということを見せていただきまして、大変感心をしたところでございます。

 

(問)ありがとうございます。もう一点が、福島の特定帰還居住区域についてお尋ねいたします。

 先日、南相馬市のほうから、福島県内では5例目となる特定帰還居住区域の設定に向けた再生計画書が提出されたということがありました。あわせて、浪江町のほうでもエリアを拡大するという再生計画のほうが出されるというふうに把握しております。その点についての大臣の所感、お願いいたします。

(答)浪江町及び南相馬市におきまして、そのような公表があったことは承知をいたしております。拠点区域外において御帰還を希望される住民の方々の早期の帰還に向けまして、両市町における検討が着実に進んでいるものと受け止めております。

 今後、両市町から計画の認定申請があれば、国としてはできるだけ早く所要の手続を進め、住民の方々の早期の帰還につながるように尽力をしてまいりたいと考えております。

 

(問)最後に1点、福島の除染土の関係でお尋ねいたします。

 今朝、一部の報道で、福島県の双葉町さんが、福島県の除染土のほうを町内で再利用することを検討しているという、意向があるということで国に通知しているというような報道がありました。一義的にはこれも環境省さんのマターかもしれませんけれども、こうしたところの事実関係及び所感がありましたら、お願いいたします。

(答)報道につきましては、今朝のことでもございますが、承知はしております。事実関係については、ただいま確認中でございます。

 除去土壌の再生利用については、政府として昨年12月20日、福島県内除去土壌等の県外最終処分の実現に向けた再生利用等推進会議が開催をされたところであります。

 復興庁といたしましても、地元自治体のお話も伺いながら、環境省をはじめとする各府省庁と連携をし、再生利用の推進等に関わる基本方針とロードマップを取りまとめ、再生利用の案件創出に取り組んでまいる所存でございます。

 

(問)IAEAのグロッシー事務局長の訪日について伺います。

 一昨日、グロッシー事務局長が福島県内の中間貯蔵施設を視察して、土が安全に保管されているという認識を示しましたが、これについての受け止めをお聞かせください。

(答)外務省の賓客として来日をされたIAEAのグロッシー事務局長が、2月19日に中間貯蔵施設及び東京電力福島第一原子力発電所を訪問されましたことは承知をいたしております。

 中間貯蔵施設では、環境省から除去土壌の貯蔵施設や道路盛土実証事業に関する説明を受けたと聞いております。

 東京電力福島第一原子力発電所では、東京電力から廃炉に向けた取組状況などについて説明を受けたとも聞いております。

 東京電力福島第一原子力発電所近傍におきまして、IAEA関係者及び韓国、スイス、中国の分析機関関係者による海水の採水の実施がなされ、グロッシー事務局長も採水に参加をしたと聞いております。

 復興庁としても、中間貯蔵施設の取組状況について、IAEAと共有をするよい機会であったと感じております。これからの取組については、引き続き関係省庁と連携をしてまいりたいと考えております。

 以上です。

 

(以 上)

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