1.発言要旨
新年、明けましておめでとうございます。まず私のほうから1点目、令和7年の年頭に当たり、所感を申し上げさせていただきます。
東日本大震災の発災、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故から、まもなく14年が経過をしようとしております。
震災によって亡くなられた方々に改めて心から哀悼の誠を捧げますとともに、御遺族の方々や被害に遭われた全ての方々に心からのお見舞いを申し上げます。
今もなお、被災地や避難先などで困難な状況に置かれている方々や、不安を抱えておられる方々がいらっしゃいます。被災地の復興に全力を挙げるべく、私自身、今年も気を引き締めて職務に邁進してまいりたいと考えております。
また、今年は「第2期復興・創生期間」の最後の1年を迎える年となります。このため、その次の5年間、すなわち令和8年度から12年度に向けて、今年の夏までに現行の復興の基本方針を見直す必要があります。
昨年末の復興推進会議での総理からの御指示にもありましたとおり、次の5年間は、復興に向けた課題を解決していく極めて重要な期間であり、これまで以上に力強く復興施策を推進していく必要があります。そのため、被災地の皆様ともよく御相談をしながら、丁寧に検討作業を進めてまいりたいと考えております。
「福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生なし。」この力強い決意の下に現場主義を徹底し、被災者に寄り添いながら、東日本大震災からの復興に全力で取り組んでまいります。本年もどうぞよろしくお願いを申し上げます。
2点目ですが、明日8日から明後日9日にかけて、岩手県の盛岡市、釜石市、大船渡市、陸前高田市を訪問します。
盛岡市では、岩手県庁にて、心のケアセンターの方々からこれまでの支援の取組などについてお話を伺います。
釜石市では、鵜住居復興スタジアムの視察の他、岩手復興局の職員への訓示を行います。
また、釜石市のコミュニティ形成支援事業についてお話を伺うとともに、「うのすまい・トモス」にて献花と黙とうを捧げます。
大船渡市では、昨年完成した、みなと公園内の「祈りのモニュメント」を訪問させていただき、献花・黙とうを捧げた後、「おおふなぽーと」を視察し、大船渡市の復興の状況に関するお話を伺います。
陸前高田市では、「高田松原津波復興祈念公園」にて献花・黙とうを捧げた後、「東日本大震災津波伝承館」を視察し、陸前高田市の復興の状況に関するお話を伺う予定です。
日程の詳細は事務方にお問い合わせをいただければと思います。私からは以上でございます。
2.質疑応答
(問)本年もよろしくお願いいたします。冒頭、所感がありました基本方針の見直しについてお尋ねいたします。
基本方針の見直し、令和8年度以降についてというところではあるんですけれども、現状大臣としてどういったところに力点を置いて、どういったところに注力して見直しを考えていますでしょうか。お願いいたします。
(答)昨年の12月の復興推進会議におきまして、総理からは、次の5年間は復興に向けた課題を解決していく極めて重要な期間であること、そして原子力災害被災地域については、引き続き、国が前面に立って、避難者の帰還や生活環境の整備、産業・なりわいの再生などを一層進め、また、廃炉や除去土壌等の最終処分の実現に向け道筋をつけていかなければならないこと、そして地震津波被災地域については、心のケア等、中長期的な課題に、丁寧に取り組むことなどの指示をいただいたところであります。
こうした指示を踏まえて、被災地の皆様とともによく御相談をしながら、次の5年間において、これまで以上に力強く復興施策を推進することができるよう、基本方針の見直しを本年夏までに行うこととしたいと考えております。
(問)先ほどありました岩手県への訪問についてお伺いします。
大臣就任後、沿岸部の訪問というか、視察というのは初めてなのかと思うんですけれども、改めてですけれども、どのような訪問にしたいか大臣のお考えを教えてください。
(答)是非、地域の実情を把握させていただき、政策につなげてまいりたいというふうに考えているところでございます。
(問)何か注目していきたいところとかって思いはあったりしますか。
(答)もう皆さん御存じかどうか分かりませんけれども、私が衆議院の落選中ですが、釜石市でワールドカップラグビーの招致のことがございました。大きく被災した鵜住居というところを現場として使わせていただいたわけでございますが、現地の人にとっては、大変悩みに悩んだ決断を、当時の市長もしていただいたことを私はよく覚えています。
ですので、私としては、釜石だけではありませんが、是非大きな津波により激しい状況にあった場所をこの目で見させていただき、話をこの耳で聞かせてもらって、改めて復興に向けて足らないようなことがないように全力を尽くしていきたいということでございます。
どうもありがとうございました。
(以 上)
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