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伊藤復興大臣記者会見録[令和6年12月24日]

令和6年12月24日(火)18:13~18:24 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨  

 本日の1点目は、本日の閣議におきまして「東日本大震災からの復興の状況に関する報告」を国会に提出することを決定いたしたところでございます。本報告は、東日本大震災復興基本法の規定に基づき、毎年、震災からの復興の状況を取りまとめ、国会に提出をしているものであります。

 今回の報告では、復興の現状と取組についてより多くの方々に興味、関心を持っていただけるよう、冒頭の特集において特定復興再生拠点区域等における復興・再生に向けた取組と、福島国際研究教育機構の取組状況について詳しく取り上げました。

 そのほか、地震・津波被災地域と原子力災害被災地域の復興に関する主要課題への対応や、復興に関わる広報への取組等について幅広く記載をしております。

 内容は本日、「東日本大震災復興白書」という名称で復興庁のホームページに掲載いたしましたので、是非多くの皆様に御高覧いただければと思います。

 詳細につきましては、事務方にお問い合わせをいただければありがたいと思います。

 次、2点目でございます。

 令和7年度当初予算は、概算決定に向けいよいよ調整が最終局面に入りました。先ほど財務大臣と福島国際教育研究機構における造成工事や固有実験施設の設計等の施設整備に関わる予算について折衝を行いました。

 F-REIは、福島をはじめ東北復興を実現するための夢や希望であり、我が国の科学技術力、産業競争力の強化を牽引し、世界に冠たる創造的復興の中核拠点を目指しております。

 復興庁設置期間内にF-REIの施設を順次供用開始ができますように、可能な限り建設工事を前倒しすることとしたいと考えております。このため、令和7年度から大型の実験設備を格納する施設の設計に取りかかるとともに、敷地の造成に本格的に着手することが必要不可欠です。F-REIの施設整備に向け、実験施設の設計や造成工事に関わる施設整備関係予算38億円をお認めをいただき、本部施設棟の令和10年度完成を目指してまいります。

 私からは以上です。

 

2.質疑応答

(問)昨日の復興推進委員会に関連してお尋ねいたします。復興推進委員会の中で、第2期復興・創生期間終了後の事業規模の見通しについて、1兆円台後半という見通しを出されまして。第2期の際は1兆円台半ばという見通しの上で1兆6,000億という金額になりまして、そこを比較した時に、やや強めの印象を受けているのですが、今後、福島県を中心に、とはいえ岩手、宮城でも事業が残っているという中で、この予算規模、事業規模についての所感を大臣、お願いいたします。

(答)昨日の復興推進委員会におきまして、復興庁から第2期復興・創生期間以降の東日本大震災からの復興の基本方針の見直しに向けた主な課題について説明をさせていただきました。

 年内に復興推進会議において決定いただく予定であるが、この文章については、「次の5年間は本決定に掲げられた課題を解決していく極めて重要な期間であり、今の5年間以上に力強く復興施策を推進していくための財源を確保する。福島県については、県や市町村が進めている事業を十分に確保した上で、次の5年間の全体の事業規模が今の5年間を十分に超えるものと見込まれる」と明記されております。

 この文章に基づいて更に具体的な議論を進め、来年の夏に次の5年間の具体的な事業費と必要な財源の見込みを示し、その上で令和8年度の概算要求を行いたいと考えております。

(問)大臣折衝についてお伺いします。調整額が38億円ということで、まずこの額をどう評価するのかというのと、改めてになるのですが、今後F-REIをどういった施設にしていきたいのかというお考えをお聞かせください。

(答)まずF-REIについて申し上げますが、昨年4月、正にゼロからのスタートであったこの事業でありましたけれども、山崎理事長のリーダーシップの下に精力的に事業に取り組んでいただいておりまして、着実にその歩みを進めていただいているものと今、認識をしております。

 F-REIは、福島をはじめ東北の復興の実現をするための夢や希望となるものとするとともに、我が国の科学技術力、産業競争力の強化を牽引していき、世界に冠たる創造的復興の中核拠点を目指すものとしてつくり上げてまいりたいと、このように思っております。

 今後は、そのための基盤づくりを進めるとともに、F-REIの活動を実感していただけるように、国内外の優秀な研究者の皆様方を確保しつつ、委託研究を段階的に直営の研究体制へと移行させ、研究成果を生かした産業化、あるいは取組を強化していきたいと考えております。

 そしてまた、地域の未来を担う若い世代でもある、小・中・高校生から若い世代まで、様々な世代それぞれにこの先端的な研究、学術分野に触れる機会、あるいはセミナー、参加型の実験教室の開催など、大学院生等を対象にしたF-REIの研究者による研究指導などの様々な世代が対応していくことのできる人材育成の取組を強化していただくことも期待をさせていただく場所になります。

 復興庁としては、関係省庁としっかりと連携をさせてもらいながらF-REIの取組をしっかり支援するとともに、令和7年度から大型の実験設備を格納する施設の設計に取りかかるとともに、敷地の造成に本格的に着手をさせていただき、本部施設棟の令和10年度完成を目指してこの事業を進めてまいろうということで、今般、38億の予算のお願いをさせていただきました。

 以上です。

(以  上)

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