1.発言要旨
去る22日の金曜日に都内におきまして、福島県から避難をされている皆さんとお会いをさせていただき、貴重なお話を伺ったところでございます。
参加をされた避難者の皆様方からは、生活再建支援拠点による交流会の開催をはじめとした様々な支援への感謝の気持ちとともに、避難先における避難者同士、あるいは地域の住民との交流の会の実施に対する支援を継続してほしいという希望も寄せられました。避難元へ帰還をしたいが、年齢や体調の問題といった不安があるために帰還が難しいというお話も承りました。率直な数々のお話を伺ったところでございます。
避難されている皆様のこれまでの御苦労ですとか、ふるさとに対する様々な想いを抱えておられるというお話を直接お聞きすることができ、非常に有意義な場であったと思います。
私自身、避難者の皆様のお話をしっかりと受け止めさせていただきながら、今後も避難者の皆様方に寄り添って、具体的なきめの細かい支援ですとか取組につないでいくために、国、自治体や関係団体の皆様と力を合わせて対応していく必要性を改めて感じたところでございます。
今後とも現場主義を徹底させていただき、避難されている皆様へ丁寧な御支援をさせていただきたいと、かように思った次第です。
私からは以上とさせていただきます。
2.質疑応答
(問)2点お尋ねいたします。
1点目、冒頭御発言のありました福島県からの避難者について対話されたというところについてなんですけれども、いわゆる地域住民との交流の継続を御希望されたという話ではあったんですけれども、それ以外にどういった御要望が大臣のほうにありまして、また帰還希望も年齢や体調で難しいといった声についてどのようなお応えしていくかということについて、現時点でお考えがありましたら、お聞かせください。
(答)まず、非常に率直な言葉として最後の最後に聞かせていただいたんですけれども、5人の方が5人の方ともなんですが、女性の方が3名おられて、男性の方が2人おられました。年齢も65以上から85歳までの方がおられたと思います。
その皆さんが異口同音に言われたことは、本当は是非帰還をしたいと、最後は帰りたいということをそれぞれの気持ちを込めておっしゃったことが非常に私にとっても印象的でしたし、やっぱりそういうことなんだなということを感じさせてもらいました。
(問)ありがとうございます。なかなか直ちにどうこうというのは難しいところだとは思うんですけれども、そういったお言葉を受けて、大臣としてこういう対処、こういう施策を取っていきたいというものがもしありましたら、教えてください。
(答)そういう意味で言うと、今後とも生活再建支援拠点などにおける避難者の皆様同士の交流会の開催、そうした支援ですとか、あるいは被災者の生きがいをつくるための「心の復興」事業の支援などを通じて、一日も早い東日本震災からの心としても、そしてまた自身としても復興に向けて引き続き取り組んでまいりたいという気持ちでいっぱいでございます。
(問)ありがとうございます。もう一点お尋ねいたします。
27日に宮城県を訪問されまして、そうした所感についてお尋ねしたいんですが、現地のほうでJOCAを訪問された所感とか、あと訓示についてのことについて現地で質問を受けたことは承知しておるんですけれども、石巻のほうにも行かれて、重複があっても構わないんですけど、視察全般の所感についていただければと思います。
(答)まず、27日は宮城県の岩沼市で青年海外協力協会さんが運営されるJOCA東北を視察させていただきました。ここは、青年海外協力隊のOB・OGさんが一緒になって、ボランタリーに復興の支援をはじめとして、高齢者の皆様ですとか障害を持った皆様ですとか多くの皆さんを御支援されておられる場所にもなっておりました。
そんな中で昼御飯も食べることができまして、ブータンから仕入れた蕎麦の実を打ってくださったおいしいお蕎麦もありましたし、黒天丼というのも食べさせてもらい、大変おいしくいただきました。
ここは、もう一つ、羊の放牧などをやっておられまして、そうしたことで、ある意味、稼ぎも出しておられるものですから、私たち、復興の中で自立をしていただくということは極めて大事な価値観だと思い、復興の中でもそうした形でやっていくことができるのかなという希望というか光を見ることのできた場所だったと思います。
その後、石巻市に伺いまして、石巻南浜津波復興祈念公園で献花と黙とうさせていただきました後、みやぎ東日本大震災津波伝承館を視察させていただきました。そこで久方ぶりに2011年の3月の大震災のときに津波が襲ってくる様子を改めてリアルに拝見させていただいて、いかに巨大な津波が人を襲ったのか、突然のことでございましたので大変だったと思いますけれども、そうした映像を見て、改めて我々は今、大事なときを迎えているんだということを思わせていただき、本当に何とか復興させたいなということを強く思ったところでございます。
それから、魚の関係の皆さんのところにも伺いまして、漁協さんが協力をしてやっておられるところだったと思うのですが、加工品をいろいろ提案されていまして、お茶漬けで魚を食べさせる趣向を凝らした品物も売っておられまして、それが今、一番売りなんだと強く副社長さんから言われたものですから、思わずそこで買いまして、我々、大臣室でもみんなでそれを食したところでございます。これは非常においしいので、記者の皆さんも石巻に行ったら是非1つ買って召し上がってみてください。
それぐらいみんなは一生懸命、一工夫しながら付加価値をつけて物を売るということについて努力をしておられるということを私も知ることになりまして、非常にみんながガッツを入れて新しい人生に向けて頑張られているところを見せつけられ、我々が復興庁としてやらせていただいていることで少しでも生業のお役に立てるのであれば、もっともっと力強く支援をしていきたいなと強く思ったところでございます。
以上です。
(問)ありがとうございます。ちなみに、そのお茶漬けのお魚は何のお魚だったか分かりますか。
(答)1つはタイ、それからもう一つは、今日食べたのがサケ、それからもう一つは明太子です。それから女川は、サンマがよく取れ、我々の地元ではトロサンマと言うのですけど、とろとろに甘辛く煮たものも切り身で売っていたんで、それも買ってきました。これも本当においしかった。
(以 上)
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