1.発言要旨
それでは私からまず御報告をさせていただきます。
昨日から本日にかけまして、田村市、川内村の各首長に、大臣就任の御挨拶及び意見交換を行うとともに、復興の現場の視察もさせていただいたところでございます。
各首長との意見交換におきましては、主に帰還移住促進のための生活環境の整備、産業・なりわいの再生、中長期的な復興財源の確保等、様々な意見交換をさせていただいたところでございます。
視察についてはまず、除去土壌に関連して飯舘村の長泥地区と大熊町、双葉町にまたがる中間貯蔵施設を視察させていただいてまいりました。
長泥地区においては、除去土壌の農地の盛土として利用する実証事業が、また中間貯蔵施設においては福島県内の除去土壌等の保管や道路の盛土として利用する実証事業が、それぞれ安全かつ着実に進捗していることを確認することができました。
いずれの取組も私自身が環境副大臣のときに関わらせていただいた事業でもありまして、中間貯蔵施設については大熊町、双葉町に、また除去土壌の再生利用実証事業については飯舘村に大変重い決断のもとで受け入れていただいたことに、復興庁といたしましても改めて感謝を申し上げます。また、福島県内で発生した除去土壌等を2045年3月までに県外最終処分するという国の責務を改めて実感をしたところでございます。
次に、創造的復興に関連して F-REIを訪問させていただきました。F-REIにおきましては、本施設予定地を視察させていただき、また F-REI本部におきまして山崎理事長とお話をさせていただき、創造的復興の中核拠点を目指すF-REIの取組を政府一丸となって支えていかなければならないという決意を一層、私自身も強くしたところでございます。
最後に、震災災害の伝承に関連し、東日本大震災原子力災害伝承館、そして請戸小学校の現地、大平山霊園を訪問させていただきました。
伝承館では、地震・津波・原子力災害という未曾有の複合災害の実態と復興への歩みを続ける福島の今を伝える展示を、また、請戸小学校では教室などに数多く残る震災以来のつめ跡などを拝見させていただきました。震災や原子力災害のことを決して風化させてはならない。そのことを改めて決意を新たにしたところでございます。
また、大平山霊園では献花を行わせていただき、震災により犠牲になられた方々に心より哀悼の誠をささげるとともに、改めて復興を進める思いを強くしたところであります。
今後も様々な復興の現場を訪問し、地元の皆様のお話を伺って、被災地の実情をしっかりと把握してまいりたいと考えております。
今回の訪問先の実況をしっかりと受け止めさせていただき、福島の本格的な復興再生に向け、現場主義を徹底しながら全力で取り組んでまいります。
私からは以上とさせていただきます。
2.質疑応答
(問)今日は就任以降、大臣は福島県内の12市町村を訪れられて、各首長と面会してこられましたが、実際に皆さんとお話をして感じた現状と課題、どのように感じたのか。あと、今後どう政策に生かしていきたいのか、お考えを教えてください。
(答)これまでに、原子力災害被災の12市町村全てを訪問させていただきましたが、復興の歩みは着実に進んできた一方で、市町村によって様々な課題をそれぞれに持っているということを改めて確認することができたと思っております。
市町村ごとに避難指示解除の時期の違いですとか、復興の状況に応じた様々な課題を、改めてきめ細かくいろいろな要請を伺いながらそれぞれに対応をしてまいりたい。改めて強く感じさせていただいたところです。
是非、「福島の復興なくして東北の復興なし」、「東北の復興なくして日本の再生はない」という決意のもとに、我々も歩みを寄り添って進んでまいりたいと思っております。
(問)今の大臣のお話の中で、地元の首長との意見交換をされたということで、その中で復興財源の確保ということも議題に上がったということがありました。秋のレビューで交付金について、ちょっと見直すという意見がありましたが、そちらについて改めて復興大臣としてのお考えをお示しいただければと思います。
(答)何度もこの話題は出てまいりましたので、私からもまた同じことを申し上げて恐縮なんですけれども、この秋のレビューですが、行政改革推進会議において、外部の有識者の皆様方に御議論をいただいたもので、私もその結果については報告を受けております。
また、復興庁の設置期限は令和12年度となっておりますが、その時点で国の復興関係の事業が全て終わるとは思っておりません。
秋のレビューの指摘については、指摘として受け止めておきますが、次にどういった対応を行うかは、先ほど12市町村との対応のことでも申し上げましたけれども、まだまだ足元でばらつきのある大変厳しい状況でありますので、私としては様々な形でよく話を聞きながら調整させていただき、引き続き検討し実施をしてまいりたい、寄り添ってまいりたいので、是非御安心して、私たちと一緒に頑張っていきましょうということを申し上げさせていただきました。
私からは以上です。
どうもありがとうございました。
(以 上)
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