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伊藤復興大臣記者会見録[令和6年11月19日]

令和6年11月19日(火)11:10~11:23 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨  

 本日は2点について申し上げたいと存じます。

 まず、昨日、福島に行ってまいりました。楢葉町長にお目にかかり、その中で要望においても、先般の秋のレビューで取り扱われた福島再生加速化交付金について御要請のお話がございました。大変心配しておられる様子でございましたが、これについて私から発言をさせていただきます。

 この秋のレビューでありますけれども、行政改革推進会議において外部の有識者の御議論をいただいたものであり、私もその結果については報告を受けているところでございます。また、復興庁の設置期限は令和12年度となっておりますが、その時点で国の復興関係の事業が全て終わるとは私は思っておりません。秋のレビューの指摘については受け止めますけれども、次にどういった対応を行っていくのかということについては、今後、更にまた福島県ともよく相談をし、しっかり調整をさせていただきながら引き続き検討をしていきたいと思っているところでございます。したがって、楢葉町長に対する対応もしっかりとやらせていただくという返答をいたしております。

 2点目です。明日、11月20日から21日にかけまして福島県を訪問させていただきます。まず、明日20日は田村市、飯舘村、大熊町、浪江町を訪問いたします。田村市では白石市長に就任の御挨拶を行わせていただき、飯舘村では長泥地区の除去土壌再生利用実証事業の現場を、大熊町では中間貯蔵施設を、浪江町では福島国際研究教育機構を視察させていただいてまいります。

 翌21日は、川内村、双葉町、浪江町、福島市を訪問します。川内村では遠藤村長に就任の御挨拶を行い、双葉町では東日本大震災・原子力災害伝承館を視察させていただき、浪江町では震災遺構の請戸小学校を視察するとともに、大平山霊園を訪問させていただきます。福島市では福島復興局にて職員への訓示を行わせていただきます。

 いずれも、詳細は事務方のほうにお問い合わせをいただければ幸いでございます。

 私からは以上とさせていただきます。

 

2.質疑応答

(問)昨日の福島訪問についてお尋ねいたします。すいません、2点お尋ねしたいのですが、まず、先ほど、町長のほうからレビューについての加速化交付金の要請があったということなのですが、それを受けて大臣がどう対応されるかということについては今、お話をいただいたのですが、どのような要請があったということになりますでしょうか。

(答)具体的な中身というよりも、国が引き続き我が町の要請に対してしっかりと応えてくれるんですよねということを確認したいということでした。

(問)承知いたしました。もう一点、福島第一原発を初めて視察されて、原発と併せて周辺地域の様子を見られたと思うのですが、そこについての所感のほうをお願いいたします。

(答)視察したのは3回目ですが、大臣になってからは初めてです。過去2回現場には行ったことがあります。

 しかし、前回の訪問から5年時間が空いており、随分様子が変わってきたのだなということを痛感したところでございます。

 本当に大勢の人が苦労して、努力をしてALPS処理水の海洋放出ですとか廃炉の作業について、大変難しい事業ですけれども着々と進展をさせるべく努力をしていただいているということがよく感じられました。

 そして、私の方から東京電力の皆さんにも申し上げましたのは、地元の皆さんの信頼というものを絶対に損なわないように、緊張感を持って引き続き取り組んでいただくこと、その必要性などについてお伝え申し上げたところでございます。また、地域の関心や疑問に答え、丁寧で分かりやすい説明に努めるなど、双方向のコミュニケーションも一層強化をしていただければというふうに申し上げました。また、地元の企業が廃炉作業等に参画していただけるよう、地域との共生にも取り組んでいただけるようにコメントをさせていただいたところでございます。 

(問)ありがとうございます。5年前と比べて様子が変わったというところなのですが、特に、何でも結構なのですが、大臣として非常に興味深かったとか、目についたとか、そういったところというといかがでしょうか。

(答)本当にタンクがたくさん置いてあるわけですよね。そうした物の多さに驚いたところです。

(問)分かりました。物の多さにびっくりしたというのは、それだけ復興といいますか、そういったものの準備が進んでいるというところに驚いた、感銘を受けたということでしょうか。

(答)そういうことです。

(問)冒頭に発言のありました秋のレビューの加速化交付金の話なのですが、先ほど、大臣はこれまでに原発の視察を計3回されていて、就任後は帰還困難区域、特定帰還住居区域とか御覧になったと思うのですが、そういう、まだ復興が進んでいない、途上にある中で、こういう外部有識者ではありますけれども、縮小に向けた見直しの意見が出たということに対する大臣の率直な感想をお聞きしたいというものと、先ほど、今後の対応として、福島とも相談し、調整しながら引き続き検討したいというお話がありましたけれども、これは、言い直すと福島県、被災地、被災者に寄り添った対応をこれから国として続けていくという理解でよろしいかという2点をお願いします。

(答)私のほうからも冒頭に、復興庁の設置期限についても申し上げましたが、福島県のほうでこうしたレビューが出たことについて大変懸念があるということも伺いましたので、私のほうから心配をしないでもらいたいということを伝えたく、そのように申し上げたところでございます。

 私から申し上げられることは、たくさんの御要請、御要望も受けております、それから、皆さんも御案内のとおり、お帰りになれるようになりましたという場所は順次新しい発表がありますので、そのたびに帰還者が、帰還をしていくことのできる場所を得るわけですけれども、それで一様に復興が、あるいは様々なことが全く同じスピード感で進んでいるわけではないということは、お分かりだと思います。

 それを対応していくということが、やはり我々にとっては、それぞれの地域に対して心配りをしながら要請に応じていくということを丁寧にしていく必要があるということだと思いますので、それに対して、私たちは福島に対し、復興に向けて、一緒に走っていくということを伝えさせていただいたところでございます。 

(復興関連事項を掲載)

(以 上)

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