1.発言要旨
こんにちは。昨日は久慈市を出発して野田村、普代村を通り田野畑村に至るルートにて三陸鉄道が運行する震災学習列車に乗車し、三陸鉄道社員の千代川らんさんから震災伝承の取組についてお話を伺いました。
田野畑村ではパティスリーフィエルテを訪問して、代表を務める髙橋奈々美さんから山地酪農牛乳をはじめとする地元食材を存分に活用した商品についてのお話を伺いました。
また、震災遺構である明戸海岸防潮堤にて黙とうを捧げ、ガイドの下坂弘次さんから当時の津波被害の状況等についてお話を伺いました。
本日は洋野町の北三陸ファクトリーを訪問し、副社長の眞下美紀子さんをはじめ、営業部の城内望歩さん、養殖事業部の渋谷風雅さんから町の特産であるウニの養殖の取組についてお話を伺いました。
岩泉町ではフロンティアいわいずみを視察し、代表取締役の中村貞司さんから全国有数の生産量を誇る岩泉産のマツタケを主役とした商品についてお話を伺いました。
こうした訪問を通じまして、将来の大規模災害に備えるために、震災の記憶と教訓を後世へ伝承していくことが重要であることを改めて認識し、大変有意義でございました。
また、復興庁が新しい東北を創造すべく進めてきました取組に関係する幾つかの事業者を訪問させていただき、産業・なりわいの再生に関し、民間の人材等の連携が重要であることも再認識した次第でございます。
引き続き現場主義を徹底し、地元の方々の声をしっかり受け止め、関係省庁とも連携し、被災地の復興に取り組んでまいりたいと考えています。
今回、岩手県訪問が実現したことは私にとっては大変喜びであります。今までも何度か訪問したいと思って考えてまいりましたが、なかなかいろんな仕事の関係でこちらに来られなかったわけですけども、今回お邪魔したところはたくさんではありませんが、岩手の皆さんがすごく頑張ってることも肌で感じまして、やはり来て良かったなというのが私の感想でございます。
以上でございます。
2.質疑応答
(問)よろしくお願いいたします。私のほうから、先日行われました政府の復興推進委員会の作業部会で、復興事業の総括の取りまとめが出されたわけなんですけれども、そこで心のケアなどの事業、一般施策のほうへ移していく重要性というものが指摘をされました。そこで伺いたいのが、この一般施策に移行していくというような提言について復興庁としてどのように思うのか。
もう一つ、その中では補助率の段階的な引下げというところも記載がされています。国としての財政支援についてお伺いできればと思います。
(答)ワーキンググループでの話ですよね。ワーキンググループの話はいろんなメンバーの方がいまして、いろんな意見が出ています。御存じだと思いますけど、案が出たということについては今後、復興庁としてもその案を基にいろんな意見を参考にしながら、これを丸呑みにするというわけではございませんので、各局の職員の皆さん、現場でいろんな意見も聞いておりますので、現状を把握しながら今後の施策の推進に参考にしていきたいと考えています。
一般施策っていう話はさせていただきましたが、その件に関しましては、いきなり一般施策に移行するとかそういう問題ではないわけで、心のケアって1年とか2年で済むような話ではない方もいらっしゃるので、最終的には一般施策に移行せざるを得なくなると思いますけども、そこまでの過程は丁寧にやっていきたいと考えております。
(問)もう一点、国としての財政支援の在り方について、補助率の引下げというところの記載があったのでそこについてもお伺いできますか。
(答)これは今後、関係省庁と連携をしていきたいと思いますので、はっきりしたことが今言える状況ではございません。御理解いただきたいと思います。
(問)ありがとうございました。
(問)まず今回、岩手県沿岸北部を中心に回られましたけれども、回られた理由というか、なぜ今回沿岸北部を回ったかという理由をお聞かせ願います。
(答)3・11では、やはり津波の被害が沿岸地域、どこの県も大変な状況でございまして、13年たって復興の状況がどうであるかということを私自身、心配しておりました。我々復興庁として応援してきたことが着実に皆様から受け入れられているのかということ、それが大変重要な課題だったと思いますけども、行く場所は少なかったのですが、皆さんが復興庁からの支援に対して大変力になったということを聞かせていただきまして、そういう意味では、私たちも津波の被害に遭って立ち直っている姿を見せていただいたかなと思っています。
(問)今回、回ってみて改めて感じたことをもう一度お聞かせ願います。
(答)岩手の人頑張ってるなというのが、すごく強く感じました。各県それぞれちょっと事情が違う中で、岩手にとっては人口減少というのが一つの大きな課題であり、またさっき言ったように、心のケアというのはどこの県も残っていますけれども、その辺は知事さんからも聞かせていただいております。でもエネルギーを感じました。皆さんが頑張るんだと、そういう災害に負けないで、これからもいくぞという感じが伺えたので、私たち大変、喜んでおります。
どうもありがとうございました。岩手に参りまして本当によかったです。ありがとうございます。
(以 上)
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