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土屋復興大臣記者会見録[令和5年9月14日]

令和5年9月14日(木)16:17~16:27 於)福島県庁第1特別委員会室

1.発言要旨

 皆様こんにちは。

 このたび、私は復興大臣に就任して初めての出張で福島市を訪れ、今、少し前に内堀知事へ復興大臣就任の御挨拶をさせていただきました。内堀知事には復興大臣として、山積する重要な課題に福島県とも連携しつつ、国が前面に立って取り組むとともに、現場主義を徹底して、被災者の心に寄り添いながら被災地の復興に向けて全力を尽くす決意を伝えたところでございます。

 内堀知事からは3つの点を指摘いただきました。

 1つは、避難地域の復興・再生。廃炉や処理水対策、風評の問題など多くの困難な課題を抱えていることの悩みや重みの共有をしてもらいたいということでございました。

 それから被災地域自治体ごとの複雑さ。全部同じようではないですよと。その複雑さ、多様さを理解してもらいたいということ、それは非常に重要なことであるということを御指摘いただきました。

 そしてまた3点目は、F-REIや福島イノベーション・コースト構想。私のほうからこのF-REIや福島イノベーション・コースト構想についても、未来に向けて国のほうでしっかり応援していきますということをお伝えしたところ、それも非常に大事なことですが、更に福島の生活者にとってのきめの細かい施策の重要性というのも感じ取ってもらいたいということを伝えられました。

 私もなりたてでございますけれども、やっぱり一番重要なのは、現場に何度も赴いて現場の状況を肌で感じるということが大事なのかなと思っておりますので、今日初めて、1回目でございますけれども、できる限り、時間のある限り至る所に行きまして皆さんの声を聞くのも私の仕事だと思っておりますので、頑張っていきたいと思います。

 そして、現場主義に徹底していくとともに、女性の人たちが求めているもの、女性の視点と男性の視点でかなり違うものもあると思いますので、復興に向けて、今まで女性が声を出せなかった部分もあるかなと思いますけれども、私は女性の大臣でありましたので、そういう意味においても、できれば女性の皆様たちと話をしてみたいなと思っております。これも知事さんのほうから是非女性の声を聞いてほしいというお話もありましたので、そういうことを頭に入れながらこれから復興大臣として頑張っていきたいと思っております。よろしくお願いします。

 

2.質疑応答

(問)2点ございます。1つですけれども、処理水の海洋放出の話で、始まりまして、地元では風評を懸念する声があります。特に東北では漁業がありますが、そういったものにどういった感じで対応するか。まずそちらをお願いします。

(答)先に答えてよろしいですか。風評被害に関しましては、今しゃべらなかったんですけれども、これは今一番大きな課題だと思っております。ALPS処理水の海洋放出は世界の国が見ているということ、そして国内においても不安を感じている人も少なからずいるということなんだろうと思いますけれども、そういう人たちに対して、やはり復興庁がメッセージをしっかりと送るというのは仕事だと思います。

 しかし、そういう中で、一人でも多くの方に理解してもらう、その理解のための広報とかそういうことをしっかりしていかなければならないと思います。世界に対しては、中国が非常に厳しい状況をとっております。かといって、中国に対しても切れ目なくALPS処理水の安全性というのを訴えていく必要があると思います。諸外国、ほかの国に対してもかなり理解は進んでおりますけれども、まだ中国だけでなくて日本の輸入、日本魚類、それから製品を輸入しないということを一部でなさっている国もありますので、そういう国に対してもやはりしっかりとメッセージを送っていくというのは私の仕事だと思っております。

 私はこの復興というのは国全体で取り組むべきものだと思っております。ということは、地域の代表である国会議員全員が、いろんな立場の人がいますけれども、いろんな地域でやはりALPS処理水の安全性というものを訴えていくことが必要だと思いますので、まずは内から、国会の中でいろいろな先生たちにも働きかけをしていきたいと思っております。

(問)もう一点ございます。2025年度までで第2期復興・創生期間が終了します。中長期的な復興これからも進めていくというところで、予算確保に関してしっかりと確保ということを明言されていますが、改めて大臣のほうから。

(答)私にとってはそれが大きな仕事だと思っておりますので、しっかりと予算要求をしていきたいと思います。

(問)今、冒頭でおっしゃいました、復興に向けてこれまで女性がなかなか声を出しづらかった部分というのは、大臣、どのようなところにあると今お考えでしょうか。

(答)知事さんとお話をしていて、いろんな会合で、ここを今眺めましても女の人は何人いるかなという状況だと思うんですけれども、これはその地域だけじゃなくて日本全国津々浦々、ひな壇に立つのは男性がほとんどというような状況の中で、普通の人たちというか、そういうひな壇に立つ立場じゃなくても、生活者の立場からいろんな考えの方がいると。そういう方たちに、こちらからやっぱり寄り添っていかないと。そういう方は声を上げられないんじゃないかと思うけれども、そういう点では、是非知事さんにも女性の人たちとお話をしていろいろな意見を聞きたいということをお伝えした次第でございます。

(問)2点あります。1点目ですけれども、処理水の話に戻りますが、先ほど、知事との意見交換の場でも一番重要な問題だとおっしゃられていましたが。県漁連、全漁連共に、処理水の放出については反対という立場はつらぬいている状況で、まず、この状況を大臣としてどのように受け止めていらっしゃるかということと、これを踏まえて漁業者の方にどのように理解を求めていくお考えでしょうか。

(答)本当に漁業者の皆様はそれで生活を行っているわけでございますから、大変な状況でございますけれども、西村経済産業大臣が、自治体そのほかの事業者への説明を今行っているところでございまして、意見交換及び漁業関係者の声を踏まえてしっかりと一定の理解を得たと判断しているということなんですね。反対は反対だけれども、微妙なところなのではないかと思いますけれども、今後も理解をしてもらえるように、復興庁も一緒になって理解を深めるための活動をしていきたいと思っております。

(問)もう一点です。細かいことかもしれないんですけれども、先ほど、特定帰還居住区域を特定帰還イジュウ区域と。

(答)失礼しました。間違えましたので訂正させていただきます。

(問)細かいことかもしれませんけれども。

(答)いえ、ありがとうございます。

(問)やはりこういった言葉の一つ一つが、復興に真剣に向き合うのかということを不安にさせるような意見もあったという意味で、改めましてこの件についてと、どのように今後向き合っていくかということをお願いします。

(答)特定居住区域に関しましては、これからも生活していく上でいろいろな問題があると思いますが、その点についてもいろいろな御意見を聞きながら、少しでもより良い環境つくりに向けて頑張っていきたいと思っております。


(以  上)

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