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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年7月7日]

令和5年7月7日(金)11:00~11:07 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 本日1点目。震災から12年がたち、本年5月までに帰還困難区域を有する福島県6町村において、特定復興再生拠点区域の避難指示が解除されました。また、先月9日には特定帰還居住区域を創設する福島復興再生特別措置法の一部改正法が公布・施行され、帰還の御意向のある住民の皆様が帰還することのできる制度も整いました。このように、復興は着実に前進しております。

 こうした中、これまで被災3県で復興の陣頭指揮をとってこられた元自治体の長の方々に、私から感謝状を贈呈することといたしました。これは被災3県の復興に大きく貢献された20名の元自治体の長の方々に、これまでの御尽力に対する感謝の意を表するものであります。

 2点目。お手元に資料を配付しておりますけれども、F-REIで実施する研究開発について、本日、最初の公募が開始される旨報告がありましたので、お知らせいたします。

 4月のF-REI設立以来、山崎理事長のリーダーシップの下、役員も含めて総力を挙げて全体的な方針や個々の研究内容の磨き上げを行い、本日、最初の公募に至ったものであり、F-REIにとって一つの大きな節目であります。今回の公募では、F-REIで取り組む5つの分野のうち農林水産業分野について、委託研究先を募集するものと承知しております。今後、F-REIの取組が進んでいくことにより、各分野において世界に誇れる研究開発が実施されることを期待しております。本件公募の詳細についてはF-REIにお尋ねください。

 私からは以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)処理水の海洋放出について、IAEAが報告書を提出しました。あの中身を御覧になって受け止めがありましたらお願いします。

(答)今回グロッシー事務局長が直接総理にお渡しをしました包括報告書の内容でありますけれども、処理水の処分に係る安全性の担保に当たり、IAEAの関与は極めて重要であるというふうに考えております。また、これらのレビューの結果を取りまとめたIAEAからの包括報告書は特に重要だ、そのように感じているところであります。

 IAEAの包括報告書において、とりわけ国際的な安全基準に合致するものであること、また、海洋放出が人及び環境に与える放射線影響は無視できるものであるとの結論付けでありました。今般公表されたIAEAの包括報告書の内容を踏まえて、私どもは国内外の関係者に丁寧に説明をしていかなければならないということで取り組んでまいりたいと思います。それがより一層の理解醸成につながるものと感じているところであります。

(問)今の国内外の説明というところで、今回の報告書が出たことによって、前提となっている設備面の整備が完了したということになると思うんですけれども、大臣がこれから地元に直接行って説明するような、そういう機会を持つお考えはありますでしょうか。

(答)私の取組としては、まずは安全性については包括報告書の中にはしっかりと明示されておりまして、国際基準に適合しているということが明確に示されているところでありますが、この点についてしっかりと、あらゆる機会を捉えて国内外の関係者に丁寧に説明をしてまいりたいというふうに思っております。

 例えば、IAEA報告書は、ALPS処理水の放出に関して日本に関与することを長期的にコミットしております。また、追加的レビューやモニタリングを継続するなど、こういったことも述べているところでありまして、国際社会に更なる透明性及び安心を提供するものとして考えているわけであります。復興庁としましても、安全のみならず安心につながるように丁寧に説明をしてまいりたい、そのように思っております。

(問)大臣感謝状についてお伺いします。震災後、各地域で様々な課題がある中で、自治体のトップを中心に復興の取組を進めてきたと思いますけれども、今回、大臣感謝状贈呈に当たって、改めて大臣の受け止めを伺えればと思います。

(答)12年がたちました。あらゆるところに私自身、被災地に訪問しているところでありますが、地震、津波の地域においては本当に御苦労をおかけして、いわゆるインフラの部分はおおむね完了している状況であります。そのインフラの完成に当たって、やはり御尽力していただいた地元自治体の首長の皆さん方に、是非とも感謝の意を表したいというのが第一点ございました。更にはこれから、特にインフラ以外、なりわいや心のケア、こういった問題は引き続きやっていかなければならないということで、岩手、宮城については特にその点を重点的に対応してまいりたいというふうに思っております。


(以  上)

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