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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年3月31日]

令和5年3月31日(金)9:30~9:39 於)衆議院本会議場 中庭側廊下

1.発言要旨

 

 1点目、明日4月1日(土)に、いよいよ福島国政研究教育機構、いわゆるF-REI(エフレイ)が設立されます。明日11時より、浪江町のF-REI本部において、開所式が開催され、私も出席をいたします。

 開所式には、来賓として、事情が許せば、岸田総理も出席される予定です。また、内堀福島県知事や15市町村の首長等が出席されることとなっております。

 なお、岸田総理は、開所式への出席後、福島県内を視察される予定であり、私も同行をいたします。

 本日午前の官房長官会見で説明がある予定ですが、詳細については、復興庁事務方にお尋ねいただきたいと思います。

 2点目でございます。お手元にございますとおり、復興庁では、株式会社JTBの御協力を得て、本日、「るるぶ特別編集東日本大震災伝承施設ガイド」を発行しました。

 東日本大震災から12年がたち、記憶と教訓の継承がますます重要になる中、実際に現地に足を運び、災害を知って、備えを学んでいただけるように、被災地にある75の伝承施設やモデルコース等を掲載しております。

 修学旅行や防災学習の授業、職員研修や個人旅行などでも伝承の施設を訪れて、防災・減災意識を向上するために、多くの方々にご活用いただきたいと思います。

 このガイドについては、被災3県の小・中・高等学校・特別支援学校・大学、図書館、道の駅などの観光案内所や各都道府県の教育委員会等に配布するほか、復興庁のHPにも掲載する予定であります。詳細については、事務方にお尋ねください。

 

2.質疑応答

 

(問)改めてになって恐縮なんですが、いよいよ明日、F-REIが開所になるということで、大臣の今の意気込みといいますか、所感をお願いいたします。

(答)いよいよ明日、F-REIが発足することになりました。F-REIについては、福島をはじめ、東北の復興を前進させるため、私が前回復興大臣を務めていたときに提唱したものであり、このような形で実現できたことは、大変、感慨深く、うれしく思います。

 F-REIは、新しい日本を創るリーディングプロジェクトに取り組むものとして、多くの関係者からの期待を背負っての出発となります。

 山崎理事長を中心として世界に冠たる「創造的復興の中核拠点」となるように取り組みを進められるよう、政府を挙げて支えてまいりたいと思います。

 

(問)F-REIの件に関して加えて伺います。地元への理解、地元住民目線での理解というのが、ちょっと足りていないんじゃないかということが取材をしていてありまして、それで改めて、地元というか、浜通り全体の復興への波及効果について、改めて、どのように考えていらっしゃるか御見解をお願いします。

(答)F-REIは、世界に冠たる施設としていくわけでありますけれども、地元との連携というのは大変重要であります。したがって地元との連携においては、地域協議会というものをつくりまして、地域の皆様方との連携をそこで深めていく、そのような方向で進めていきたいと思っております。

 

(問)本日、浪江町で復興拠点の(避難指示)解除、明日には富岡も解除ということで、その受け止めについてと、現在、認識されている課題についてお願いします。

(答)本日3月31日に浪江町、そして明日4月1日には富岡町の特定復興再生拠点区域内の避難指示が解除されます。

 平成29年の法改正以降、特定復興再生拠点計画の作成や除染、インフラ整備等に取り組まれてきた関係者の御努力に改めて敬意を表したいというふうに思います。

 避難指示解除は、ゴールでなくスタートだと思います。

 復興庁としては、今後とも関係省庁と連携して、地域の復興に向けてしっかりと取り組んでまいりたい。

 残る飯舘村の復興再生拠点については、本年春の大型連休頃の解除に向けて着実に取組を進めてまいりたいと、そのように思っております。

 ようやく復興が緒に就いたという形になると思います。そして、やはり、こういった形で避難指示が解除されて元の生活に戻れるように環境を整備していかなければならない、こういった問題もあろうかと思います。このような、解除後の問題についても、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。

 

(問)伝承施設ガイドについてお伺いします。これを作るに至った問題意識というか、経緯を教えていただきたいんですけれども、伝承施設も、時がたつにつれて来館者が、コロナの影響もあるんですけども、減っていたりして、語り部の育成なんかも課題になっておりますけれども、大臣としては、伝承施設もしくは伝承については、どういった課題があると認識されていますか。

(答)東日本大震災から12年が経っていく、そうした中で国民の皆さん方の意識がどのように変わっていくかについては、当然、時間とともに薄れていくということが、普通、考えられるわけでありますけれども、私は、その伝承、要するに「風化を防ぐ」ために何をしたらいいかということが、当初の私自身の発想にあります。そのために風化を防ぐためには、多くの方に、その被災地の状況を知っていただくことが大事です。そのために被災地の伝承館ができておりますので、これを有機的に結びつけていくことが必要ではないかなというふうに思いまして、このような形でガイドブックを作らせていただいたわけであります。

 これを全国に、いろいろなところに置いていただいて、(多くの人たちの)目に触れることによって、この場所に行きたいという動機づけになればなというふうに思っております。

 

(問)設置場所を見ると、学校が多いんですけれども、まずは修学旅行をターゲットにしているということでよろしいんでしょうか。

(答)ターゲットについては、私は全て(の方たち)だと思っているのですが、大事なのは、次の世代を担う子どもたちに、こういった大規模な災害があったということを感じていただくことがすごく大事だと思います。万が一これから災害が起きたときにおいても、自らの命を守るためどうしたらいいのかということを考える機会になるというふうに思っております。ぜひとも、子どもたちの修学旅行の先になっていただければなと、そのように思っております。

(以  上)

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