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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年3月22日]

令和5年3月22日(水)10:00~10:10 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 

 1点目、本日、復興推進会議、原子力災害対策本部会議及び福島国際研究教育機構に関する関係閣僚会議の合同会合が開催されました。この会議では、私と経済産業大臣から「原子力災害からの復興の現状」について説明した上で、浪江町、富岡町の特定復興再生拠点区域の避難指示解除を決定いたしました。

 また、福島国際研究教育機構、いわゆるF-REIの設立準備状況について、私から説明をさせていただきました。

 総理の臨時代理である官房長官からは、避難指示解除された地域における生活環境の整備等に全力を尽くすこと、拠点区域外についても、ふるさとに戻りたいと考える住民の方々が早期に戻ることができるよう、避難指示解除に向けた取組を着実に進めること、来月1日に発足するF-REIについて、まずは「基盤作りと存在感の提示」に重点を置きつつ、第一期目標期間の姿として、数百名規模の国内外の優秀な研究者が集う世界に冠たる「創造的復興の中核拠点」の実現に向け、政府を挙げて支えていくことなどについて御指示がありました。

 私としては、今般、避難指示解除を決定した浪江町、富岡町について、復興が円滑に進むよう取組を進めるとともに、残る飯舘村の特定復興再生拠点区域の解除に向けても、着実に取組を進めてまいります。拠点区域外の避難指示解除については、「2020年代をかけて、帰還意向のある住民の方々が全員帰還できるよう、避難指示解除に向けた取組を進めていく」という基本的方針を実現すべく、今国会に「福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律案」を提出しているところであり、法律の成立に万全を期してまいります。

 また、F-REIについては、現在、来月1日の設立に向けた準備の最終段階にありますが、設立後においても、F-REIが世界に冠たる「創造的復興の中核拠点」として、研究開発や産業化、人材育成の取組を加速させられるよう、関係大臣と連携しながら政府一丸となって支えてまいります。

 2点目です。F-REIの設立準備状況についてお知らせです。F-REIは、来月4月15日福島県いわき市において「福島国際研究教育機構(F-REI)設立記念シンポジウム」を開催いたします。

 F-REIの役割、機能、今後の活動等について、福島県をはじめ国内外に広く情報発信するために、このシンポジウムを浜通りにて開催するともに、オンラインでも御視聴できる形といたしました。私も当日は、諸般の事情が許せば、可能な限り現地の会場に赴き、多くの方々とともにこのシンポジウムに参加をする予定です。

 シンポジウムの第1部では、ICRU・国際放射線単位測定委員会のグレゴワール委員長、また、日本科学未来館の浅川智恵子館長に御講演を賜ります。第2部では、地元企業の方々、そして、次世代を担う地元の学生・生徒と山崎理事長が、F-REIへの期待や浜通りの将来展望等について語り合うトークセッション等が予定されています。地元の皆様をはじめ、多くの方々の期待にお応えできるよう、いよいよ来週となりましたF-REI設立に向けて、準備に万全を期してまいりたいと思います。

 なお、シンポジウムの詳細については、事務方にお尋ねください。

 3点目です。本日、農林水産省において、令和4年度福島県産農産物等流通実態調査の結果が公表されるものと承知しております。

 令和4年度調査の結果、重点6品目(米、牛肉、桃、あんぽ柿、ピーマン、ヒラメ)について、全国平均との価格差は徐々に縮小しているが、牛肉、桃など全国平均を下回る品目もあること。米や牛肉で福島県産は、ブランド力などに課題が見られるものの、安全・安心への評価は高いこと。仲卸業者等の「納入業者」が、納入先の福島県産品の取扱姿勢を実態よりも低く評価している認識のそごは総じて改善傾向にあることなどが明らかになったものと承知をしております。

 これらの結果から、東日本大震災から12年が経過し、福島県産農産物等を取り巻く状況は徐々に改善してきているものと、認識しております。

 復興庁としましても、今回の調査結果を踏まえ、農林水産省ほか関係省庁と連携し、風評対策に取り組むとともに、福島県産農林水産物等の販売促進を支援してまいります。

 私からは以上でございます。

 

2.質疑応答

 

(問)1点目にちょっと関連することなんですけど、機構が1日にできて開所式など行われると、また富岡、浪江では避難指示が解除されるということですが、大臣自身、その開所式は行くと思うんですけど、富岡とか浪江とか、今後視察したい考えとか、そういうのはいかがでしょうか。

(答)F-REIの開所式は、4月1日でありますので、事情が許せば私も出席をさせていただきたいというふうに思っております。また、総理については私から申し上げる立場ではありませんが、総理が被災地を訪問される際には、事情が許す限りできるだけ訪問させていただきたいと、そのように考えております。そして、また浪江の解除、そしてもう一つは富岡の解除、これらが解除後、どういう状況であるかということは、やはり私は現場に行って確認をしたいと、そのように思っております。

(以  上)

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