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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年2月21日]

令和5年2月21日(火)9:40~9:52 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 

 本日1点目、地域復興マッチング「結の場」について、2月22日に岩手県、宮城県、及び福島県の3拠点同時に開催いたします。

 全国的に、コロナ禍で飲食業が打撃を受けており、飲食業者に食品を提供している被災地の水産加工・食品関連企業もこれまで大きな影響を受けてまいりました。他方、新型コロナの感染抑制により、飲食業の分野でも事業の再展開の機運が高まってきていることを踏まえ、復興庁としても、復興促進の観点から、こうした機運を後押しすべきと考えております。

 ついては、今年度の「結の場」では、被災地域企業については、水産加工・食品関連企業を中心に、また支援提案企業については、食品小売・流通関連企業を中心に、それぞれ御参加いただくことといたしました。

 私は、被災地に視察に訪れるたびに現地で食事を取っておりますが、どれも本当においしいものと思います。被災地のおいしいものを全国にお届けすることの一助となるよう、報道陣の皆様方におかれましても、「結の場」の様子を現地の会場にて取材していただくことを、よろしくお願いしたいと思います。

 2点目でございます。復興庁後援のイベントのお知らせです。2月23日から26日まで、渋谷区の代々木公園で「発見!ふくしまお魚まつり」が開催されます。これは、福島県産の水産物の消費・販路拡大と風評払拭に取り組むことを目的としたイベントであります。代々木公園での開催は、4年ぶりとなります。

 会場では、「常磐もの」と呼ばれる福島県産の水産物を使った「ノドグロ入りふくしま全部のせ丼」、「さんまのポーポー焼き」といった魚介料理をお楽しみいただけます。

 復興庁は、本イベントを後援しており、諸般の事情が許せば、私も視察をしたいと考えております。ぜひ皆様方にも足を運んでいただきたいと思います。

 3点目でございます。第41回復興推進委員会を、2月27日に開催いたします。当日は、F-REI(福島国際研究教育機構)の中期目標案について御説明をし、御意見をいただく予定となっております。

 復興推進委員会の詳細については、事務局に御確認ください。

 4点目、「東日本大震災の復興政策10年間の振り返りに関する有識者会議」の第3回会議を、週明け2月27日月曜日に開催する予定です。

 これまでの会議では、有識者の皆様から、被災者支援、住まいとまちの復興や産業。生業の再生など、多岐にわたって貴重な御意見をいただきました。次回会議では、被災3県沿岸部の3つの市町村から御意見を発表いただくとともに、有識者の皆様に引き続き御意見をいただくこととしております。

 詳細につきましては、追って事務方からお知らせいたします。

 5点目でございます。原子力災害により避難されている住民の方々の今後の生活再建に向けた意向等を把握するため、住民意向調査を継続的に実施しているところであります。

 今年度、富岡町、南相馬市、双葉町、浪江町の4市町において実施しており、このうち双葉町、浪江町の調査結果を本日公表いたします。

 本調査のうち、住民の帰還の意向に関する質問につきましては、昨年度に比べ、双葉町では、初めて「すでに戻っている」との回答を得られ、「戻りたいと考えている」と回答された方の割合も増加しております。浪江町においても、「すでに戻っている」及び「戻りたいと考えている」と回答した方の割合が増加をしております。

 このほか詳細につきましては、後ほど事務方より説明いたします。

 6点目でございます。本日、福島特措法に基づき、F-REIに指示することとなる中期目標の案を取りまとめましたので、御報告いたします。F-REI設立後、令和11年度までの最初の7年間の目標としては、基盤づくりと存在感の提示に重点を置くこととしております。この中期目標の案については、今後、福島県知事への意見聴取を経て、復興推進委員会及び総合科学技術・イノベーション会議への意見聴取等の法定手続を進めてまいります。

 この案につきましても、詳細は事務方にお尋ねをいただきたいと思います。

 私のほうから以上でございます。

 

2.質疑応答

 

(問)住民意向調査の件で、戻りたいと考えている、または戻っているというのが増えたということがありましたが、詳しいことは事務方の方に伺わせていただくんですが、大臣の所感として、どのようにお感じになっているでしょうか。

(答)この調査をずっと続けてきております。その中で、双葉町、浪江町については、既に戻ってきているということと、それと戻りたいと考えている方が増えてきたということは、大変私自身は喜ばしいことだというふうに思っております。そして、またこの後、法律が改正されて、いわゆる拠点外についても、これから具体的な形で意向調査も進めていくわけでありますので、この調査もしっかりと進めてまいりたいというふうに思っております。

 

(問)最後の6点目のF-REIの関係なんですけれども、詳細は後で事務方の方にお伺いしますけれども、この中期目標の案が取りまとめられたということに関して、4月に設立しますけれども、改めて大臣のF-REIにかける思いみたいな部分をお聞かせいただければと思います。

(答)このF-REIにつきましては、もともとの出発点でありましたけれども、私の4年前の復興大臣のときに、有識者会議を立ち上げたわけであります。そうした中で、法律的にも位置づけられて、そして4月1日からいよいよ本格的に、仮設でありますけれども事務所が立ち上がるということでありますので、この案については、策定については準備状況というものは、確実に一歩一歩進んでいるというふうに思っておりますので、このF-REIに向けては中期目標をしっかりと実現していきたい、そのように思っております。

 

(問)住民意向調査についてお伺いします。戻りたい、既に戻っているという方の割合が増えているということですが、要因としては、どんなことが考えられるでしょうか。

(答)要因ですか、基本的には、まず、双葉町で言うならば、当然帰還困難区域への帰還ということで、実際に戻ってきている方がいるわけですよね。こういったことを考えていきますと、まずは一歩一歩ですけれども、帰還ができる環境をつくっていくこと、これが本当に大事だというふうに思っておりますので、現状その経年的に調査している内容と、今後は拠点外の問題について、しっかりと意向調査をしていかなければならない、そのように思っております。

 

(問)F-REIの中期目標の関係なんですけれども、今回これまでもある大きな目標を、中期目標に落とし込んでいくという作業というふうに伺っております。一方、その数字的な目標だとか、どの段階で、具体的にこういう目標をという、具体的な話というのはまだこれからだと思うんですけれども、その辺り今後どのように検討して、提示していきたいみたいな大臣のお考えを教えてください。

(答)基本的には、これからの中期目標ということで、大枠を決めていきます。その中で、今回の中期目標の中心となるべくものは、基盤づくりとこのF-REIという存在感をどのように示していくか、ここに重点が置かれているというふうに思っておりまして、より具体的な形ではまだ進められておりません。基本的なところから進めていこうということです。

(以  上)

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