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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年1月19日]

令和5年1月19日(木)16:05~16:15 於)東松島市役所 

1.発言要旨

 

 本日は、宮城県気仙沼市、南三陸町、石巻市、女川町、東松島市を訪問し、各首長の皆様に復興大臣就任の御挨拶をし、復興状況や課題についてお話をしたところでございます。

 気仙沼市では、気仙沼市魚市場を視察いたしました。南三陸町では、道の駅さんさん南三陸を視察しました。石巻市では、石巻南浜津波復興祈念公園で献花、黙禱をささげ、宮城復興局では訓示を行いました。

 首長から承った話の中では、インフラの整備がほぼ終了し、残された課題の支援の要望を受けたところであります。主に移転元地、造成地の利活用に対する支援、企業立地の補助金、税制支援の継続、被災事業者の二重債務問題に対する支援、ALPS処理水への対応、心のケア等、被災者の生活再建への支援継続、伝承館を通じて伝承活動に取り組むことなど、また、水産の不漁問題、被災地からの脱却が本質的な課題であるなどのお話を受けたところでございます。

 今回2度目の復興大臣として、宮城県の沿岸市町を訪問したわけですが、すっかり復興した町の様子を拝見し、感慨深いものがありました。一方で、造成地の利活用や、なりわいの再生等も残された課題があり、創造的復興を成し遂げるように全力で取り組んでまいりたいと思います。

 

 

2.質疑応答

 

(問)今、様々、首長さんともお話しいただいた中で課題があったということになると思うですけれども、この中で大臣が重点的に取り組んでいきたい、特にありましたら教えていただいてもいいですか。

(答)復興というのは、基本的には原状にまず復帰していくことが最低要件であります。ところが、結局、地震津波の場合は、高台移転をします。高台移転した元地の問題があります。その元地の活用が、まだまだ十分ではありません。この点についても、しっかり取り組んでまいりたいというふうに思います。

 それから、結局ハードの部分は終わっておりますけれども、実は、被災者は何度も住宅を替えて、最後の終の住みかが復興住宅なんです。そうしますと、当然のことながら、ここに至るまでに年数がかかっている、高齢化が進んでいく、そういったときに、地域になかなか出向いていかない、こんな状態がありますので、こういう人たちにしっかりと見守りをしていくこと、そして、コミュニティ環境をさらに進めていくことが大変重要だというふうに感じました。

 

(問)秋葉大臣の一件もありましたけれども、今回その件を受けて初めての宮城県の被災地訪問だったかと思いますけれども、その点に関しては、首長から何か言葉があったりとか、そちらから説明したりとか、そういったことはあったんでしょうか。

(答)基本的には被災地の皆さん方に、大臣が交代したということに対して、少なくとも途中で交代したことは大変御迷惑をおかけしましたということで、謝罪をさせていただきました。その上で私自身は、今までの復興の経験を生かし、さらには人間関係を生かして、さらに復興を進めていきたいというふうに思っております。

 

(問)先ほども少しお話があったんですけれども、2回目の大臣就任ということで、前回と今回、改めて来てみて、ここが変わった点、また変わってない点、それぞれありましたら教えてください。

(答)まず変わった点というのは、ハードの部分でありますけれども、かなりそれは進んできております。当然のことながら、例えば復興道路、そして復興支援道路、こういったものは、もう既に完成をしているわけでありまして、私のときには、まだ途中のものもありました。こういったことを考えていきますと、やはり3年半の月日は、大きくその辺の状況を変えてきたなというふうに実感をしているところであります。

 そして、さらに変わっていない部分というのは、やはり人に対して支援をすることは、いつの時代でも変わらないなというふうに思っております。3年半前も、やはり既に復興住宅に移転した人もいました。でも、まだそれは十分な人数ではありませんでしたけれども、今は復興住宅に移転して住んでいる方も大変多うございますが、その人たちが、きちんと地域社会の中で生活できるかどうか、この部分は大変重要だと思っておりますので、それは変わらない部分だというふうに思います。

 

(問)先ほど首長などから、ALPS処理水についてお話があったということですが、どんな要望があって、どういうふうにお答えになったか教えてください。

(答)ALPS処理水は、やはり基本的には漁業関係者との関係が極めて大事であります。そのためには、まずは十分に理解を深めていくことが大事だと思います。その理解の深め方でありますけれども、実は国民だけではありません。国外の問題についても、しっかりと理解を深めていくことが大事でありますので、その点については、復興大臣として積極的に理解醸成を深めることを努力していきたいというふうに思っております。

(以  上)


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