復興庁復興庁
  • 文字サイズ
メニュー
閉じる

渡辺復興大臣記者会見録[令和5年1月6日]

令和5年1月6日(金)10:55~11:05 於)復興庁記者会見室 

1.発言要旨

 

 新年明けましておめでとうございます。

 令和5年の年頭に当たりまして、所感を申し上げます。

 東日本大震災発災から間もなく12年が経過します。改めて、震災によって亡くなられた方に哀悼の誠をささげるとともに遺族の方々、そして被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。

 「第2期復興・創生期間」の3年目となる本年も、地震・津波被災地域については、残された課題について被災者に寄り添いながら、きめ細かく対応してまいります。

 また、原子力災害被災地域については、本格的な復興・再生に向けて、地域の実情や特殊性も踏まえながら、今後も中長期的に対応していくことが必要であります。

 私自身、まずは3県の知事への御挨拶から始めておりますが、今後も可能な限り被災自治体に足を運び、各首長をはじめ地元の皆様より、直接話をお伺いしながら取組を進めていく所存であります。

引き続き現場主義を徹底し、被災者に寄り添いながら、1日も早い復興に向けて取り組んでまいります。

 2点目です。本日1月6日に宮城県を訪問し、村井知事に就任の御挨拶を行う予定であります。

 3点目。令和4年度「新しい東北」復興・創生の星顕彰の受賞者の決定についてであります。

 この顕彰は、被災地の課題解決に取り組み、魅力あふれる「新しい東北」の創造に向けて貢献されている方を顕彰するものであります。

 応募総数は90件、その中から、地域の賑わい創出に取り組む団体や、新技術導入で水産加工業の再生を進める企業、震災の伝承に取り組んでいるNPOなど10件を受賞者として決定をいたしました。

 顕彰式については、2月12日に仙台で開催する予定であります。詳細については、事務方へ御確認ください。

 4点目。本日、令和4年度版の「産業復興事例集」を復興庁のウェブサイトにて公表いたします。

 本事例集は、平成24年度から毎年度公表しており、今回も被災3県で産業復興や問題解決に向けて優れた取組を行っている計30の事業者を掲載しております。これらの優れた取組を、様々な課題を抱える被災地内外の事業者に参考としていただくとともに、掲載事業者への認知や商談が増えることを期待しております。

 なお、より多くの方に身近にご覧いただけるよう、従来の限られた冊子の配布からウェブサイト上の掲載内容や機能の充実を図るよう、公表形態を変更してございます。

 (チラシを掲げつつ)お手元に配布してありますか。お手元に配布しているような形でこれから配布する予定でありますが、(過去の冊子版のものを掲げつつ)ちょうど私が4年前にもおこなったときの事例集がこういった冊子でありました。この冊子を、今回は、ウェブサイトへ変更したということであります。

 さらに、今回の広報に当たっては、復興推進委員会の委員であるプロのフィギュアスケーターの荒川静香さんに全面的に協力をいただいております。詳細については事務方にお尋ねいただきたいと思います。

 私のほうからは以上でございます。

 

2.質疑応答

 

(問)実際に年末、早速、被災地を訪れていたと思うんですけれども、前回大臣やられていたんですけども、変化とか感じたところがあれば改めて教えてください。

(答)そのときの復興の状況というのは、大分、地震・津波地域と、それから原子力被災地域と差がございました。その当時、地震・津波被災地域においては大分、ハードの部分は出来上がってきておりましたけれども、まだ完全ではありませんでした。

 今回お邪魔したところ、岩手県についてはハードについて、かなりもう進められておりました。その中で、やはり大事なのは、これからは心のケアという点とコミュニティの支援、こういったところは大変重要だというふうに、お話を聞きました。

 さらには、主要魚種がかなり変わってきたと、獲れなくなったということで、この転換をどのように進めていくんだということの課題についてお話がありました。

 というような状況で、4年前と現在では、そういった違いがまずあります。

 さらに、東日本大震災の大災害を風化させないために、実際に国営追悼・祈念施設の中に伝承館というものを既に岩手県に造ってあります。この伝承館に年間60万人が訪れているというお話がありました。私のときには、まだ、それが完全にできておりませんでした。

 こういった意味において、これから伝承館をいかに活用していくか。こういった点も絶えず今後必要ではないかなと、そのように感じました。

 

(問)前任の秋葉大臣は、4か月半の就任期間だったんですけれども、被災地の自治体を一巡したところで、また新しい大臣が来て、もう一度、一から説明するということが被災地自体にとっては負担というか、またかというような思いがあると思いますけれども、その辺りは今後どのように説明して回られるかということを示していただければと思います。

(答)まず、当然、今の厳然たる事実は、大臣が交代をしたということでありまして、私は知事には冒頭、やはり地域の皆様方、被災地の皆様方にたいへん御迷惑をおかけしたということで謝罪をしております。

 それと同時に、今後、被災自治体の市町村にも実際に回っていくんですが、また同じことを繰り返したら負担になるんじゃないかというお話でありますが、私は決してそうではないと思います。というのは、大臣が代わったからって、やるべきことというのは同じ、その地域では当然あるわけです。その地域の課題について、しっかりと話を聞くということが、私は復興の大前提だと思っております。

 私自身は、現場に出向いていって話を聞く、そして、それをどういう形で実現できるか、そんな思いで各地域を回ってきた経験がございます。それと同様に同じような形になるかもしれませんけれども、現場主義を徹底してまいりたいと、そのように思っております。

(以  上)


ページの先頭へ