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秋葉復興大臣記者会見録[令和4年12月11日]

令和4年12月11日(日)13時22分~13時32分 於)日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センター 

1.発言要旨

 どうもお疲れさまでございます。

 本日は、JヴィレッジとJAEA楢葉遠隔技術開発センターを訪問させていただきました。

 Jヴィレッジハーフマラソンにつきましては、復興マラソンとして知られ、震災の風評影響の払拭や、交流人口の拡大を通じて地域の復興を図ることが目的であると伺っておりますが、今大会では約3割の方が福島県外から御参加されているとのことでした。御地元の皆様にとっても大変心強いことだと思いますし、私としても、とてもうれしく思いました。

 この大会のような機会を通じまして、御地元の皆様が心を一つにすることや、また県外からより多くの方々に、この浜通りを訪れていただき、復興への理解を加速化させることや、復興に向けた努力を全国にアピールすることは、復興を後押しすることにつながるものだと考えております。

 本日は開会式において、そのような趣旨に御賛同いただいた復興への熱い思いをお持ちの多くの皆様に、感謝の言葉を申し上げるとともに、復興をさらに加速化させていただきたいと念じながら、参加者の方々と一緒に走らせていただきました。

 また、楢葉遠隔技術開発センターでは、燃料デブリ取り出しの第一歩となりますロボットアーム開発などの取組状況について視察をさせていただきました。

 福島の復興に向け、福島第一原子力発電所の廃炉を着実に推進することが極めて重要であります。その第一歩とも言える燃料デブリの取り出しの実現に向けて鍵を握るのは、この重要技術でありますロボットアーム開発の最前線でありまして、最新の状況を視察させていただいたところでございます。

 22メートルまで伸びる長いアームが高い強度を持つ様子を、この目で見てまいりました。2023年度後半に予定するデブリの試験的取り出しの実現を図り、廃炉に向けた取組が確実に進展していくことを期待しているところであります。

 また、F-REIの研究テーマにも、廃炉に資する高度な遠隔技術の研究開発がありますが、この廃炉に向けた研究開発は極めて重要であります。今回は、楢葉遠隔技術開発センターにおいて、世界に例を見ない開発に向けた現場の様子を視察するとともに、職員の皆様の強い意気込みを感じ取ることができました。

 本日の視察先での見聞も活かしながら、引き続き一日も早い被災地の復興・再生に向けて、全力で取り組んでまいりたいと考えております。

 私からは以上です。

 

2.質疑応答

 

(問)今日、実際に視察してみて、まずいかがだったでしょうか。

(答)本当に技術者の皆様が総力を挙げて、やはり放射能という大変特殊な環境の中で、材料の吟味であるとか、機材もやはりそれなりに工夫をしなきゃいけないという中で、様々な工夫を凝らしていただきながら、一歩一歩着実に前進しているなというふうに認識したところです。

 

(問)今後、福島に取り組んでいきたいこととか、課題とかって何か見つかりましたでしょうか。

(答)やはり福島は、中長期的な課題が山積みでございますけれども、福島の復興は、イコールこの廃炉とある意味シノニムだと思っております。したがいまして、この廃炉技術の早期実用化、このロボットアームを活用して、来年度着実にデブリの取り出しが行われるように、本当に期待しているところです。

 

(問)前回、視察をキャンセルして今回ということですけども、改めてその辺のお気持ちいかがでしょうか。

(答)まさに関係者の皆様には大変御迷惑をおかけしたことを、率直におわびを申し上げなければならないと思います。

 8月10日に復興大臣に就任をさせていただいて、この3か月半の間に23回現地に入らせていただいております。やはり大事なのは、現地現場の生の声に常に接しながら、それをこの耳でしっかりと聞いて、施策に生かしていくことだと思っておりますので、これからも被災地、被災者の皆さんに寄り添いながら、現地現場の生の声をしっかりと届けていきたいと、そのように考えております。

 

(問)今のところの質問に関連しますけれども、国会、昨日で終わられまして、御自身の国会で取り上げられた問題に関してなんですが、答弁を含めて、説明責任は自分でお果たしできたとお考えなのか、もしくは地元、もしくは被災地の方々に、何か一言言いたいことがあればお聞きしたいです。

(答)やはり一つ一つ真摯に丁寧に、御理解を頂く努力をしていくということが極めて大事だというふうに思っております。やはり復興行政というものに遅滞は許されないわけでありますから、着実に復興の加速化が進展していく、このことが何よりも私に課せられた責務だと認識しております。

 

(問)説明、例えば国会から、そういったことに関して説明を求められれば、大臣御自身の口で、一つ一つそういった形で理解を進めていくようなことをしていきたいという理解でよろしいんでしょうか。

(答)ええ。私はもう国会においても、十分説明責任を果たしてきたと思っておりますが、それでもまだ足りないというのであれば、丁寧に真摯に、これからも果たしていきたいということでありまして、少なくとも違法行為があったというふうには認識しておりませんので、何が御理解いただけないのか、御疑念があれば、さらに真摯に丁寧に説明を尽くしていく、そのことに尽きるんだろうと思っております。

 

(問)先ほど一日も早い復興を全力で取り組んでいくということ、ちょっと改めてになってしまいますけども、引き続き大臣の職を続けていきたいというお考えに変わりはないんでしょうか。

(答)やはり重要なのは、復興行政に遅滞があってはならないということでありまして、現地現場の生の声をしっかりと受け止めて、着実に一歩一歩前に進めていく、そのことが重要なんだろうと思っております。

 

 御質問がないようでありますが、一部報道で党の税調におきまして、防衛費の財源確保について総理の指示を受けて、党税調において御議論をしていくということになりました。

 その中で、一部、復興財源が使われるんじゃないかというような報道が出ておりますけれども、復興庁といたしましては、復興財源が防衛費に使われるということは断じてないと、このように理解をしておりますので、復興財源の確保が大前提でありまして、一部誤ったミスリードがあるということを、この機会に申し上げておきたいと思っております。
 以上です。

(以  上)


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