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秋葉復興大臣記者会見録[令和4年12月6日]

令和4年12月6日(火)12:30~12:40 於)復興庁記者会見室 

1.発言要旨

 まず、1点目であります。本日の閣議におきまして、「東日本大震災からの復興の状況に関する報告」を国会に提出することを決定いたしました。本報告は、東日本大震災復興基本法に基づくものでありまして、今回の報告では、これまでの復興の歩みや期間困難区域の避難指示解除に係る取組、「福島国際研究教育機構」、いわゆるF-REI(エフレイ)の整備等の各課題への対応について記載を盛り込んでいるところです。

 内容は、本日中に復興庁のホームページに掲載いたします。詳細につきましては、事務方にお問合せをいただければと思います。

 2点目ですけれども、原子力災害により避難されている住民の方々の今後の生活再建に向けた意向などを把握するために、継続的に実施してきております住民意向調査を今年度、富岡町、南相馬市、双葉町、浪江町の4市町において実施しております。このうち、富岡町、南相馬市の調査結果が取りまとまりましたので、本日公表をいたします。

 本調査のうち、住民の帰還の意向に関する質問につきましては、昨年度に比べて、富岡町に「すでに戻っている」及び「戻りたいと考えている」と回答された方の割合が僅かに増加し、南相馬市においても「すでに戻っている」及び「戻りたいと考えている」と回答した方の割合が増加いたしました。その他詳細につきましては、後ほど事務方より説明いたします。

 残りの双葉町、浪江町につきましても、調査結果が取りまとまり次第、順次公表をいたします。

 3点目ですが、先週12月2日金曜日に、福島県から避難されている方々に対して、相談対応などの支援を行っている生活再建支援拠点団体が参加しますオンライン会議に出席をいたしました。出席をいただいた各拠点団体の皆さんからは、避難されている方々の現状や各団体の支援活動などについて御報告をいただきました。

 震災から11年以上が経過し、避難されている方々の抱える問題が多様化・複雑化する中で、訪問による相談対応や交流会の実施など、支援の重要性を改めて認識いたしました。日頃、避難されている方々と直接接している支援者の方々からは、やはり時間の経過とともに、避難者の高齢化あるいは孤立化などの課題が出てきているということ、また相談などは減少しているけれども、「拠点があること自体に非常に安心感がある」というような御指摘もいただいたところでございます。自治体をはじめとする関係者間の連携体制の構築の重要性など、極めて具体的で現場の生の声を伺うことができ、非常に有意義な場となりました。

 引き続き、現地現場主義の下で、被災者の方々や支援されている現場の方々と直接言葉を交わしながら、復興に全力で取り組んでまいります。

 4点目ですけれども、2日、先週の会見でも申し上げましたが、本日午前、東京ビッグサイトで「2022“よい仕事おこし”フェア~コロナに負けるな!大商談会~」が盛大に開催され、私は来賓挨拶と視察をさせていただきました。このイベントは、東日本大震災の被災地への復興支援のきっかけとして、2012年から続けて全国の信用金庫が主催し、復興庁が後援をさせていただいている商談会です。全国の信金マン一押しの「ものづくり企業」、「選りすぐりの逸品グルメ」、「魅力あふれる観光地」が今回も集結いたしました。私も東北の出展ブースを中心に視察させていただきましたが、それぞれの御当地ならではの魅力を存分にアピールされておられました。改めて、東北には優れた物作り、技術が集結していること、食材王国であること、観光資源にあふれていることを実感いたしました。

 また、福島県内の蔵元による、日本全国250地域のお米をブレンドした日本酒「絆舞」の新作発表会も行われまして、私も鏡開きに参加をいたしました。こうしたイベントが、被災地と全国各地との絆をより一層深め、「よい仕事」を起こすビジネスマッチングが促進されるであろうことを確信しております。

 復興庁といたしましても、引き続きこうした民間の方々の復興に資する自主的な取組と連携し、被災地の産業・なりわいの再生に引き続き全力で取り組んでいきたいという決意を新たにしたところであります。

 なお、ビッグサイトの広い会場がいっぱいになるほど、大勢のお客様が来られて大変盛況でございました。明日も開催しておりますので、ぜひ皆様にも足を運んでいただければと思います。

 私からは以上です。

 

2.質疑応答

 

(問)2点目の避難の意向調査のこと、詳しくは事務方に聞くんですが、大臣の所感として、既に戻っている人が増えているということについて、どう思われるのでしょうか。

(答)先ほど冒頭発言の中でも述べさせていただきましたとおり、昨年度に比べますと、富岡町、それから南相馬市において、「すでに戻っている」及び「戻りたいと考えている」と回答された方の割合が増加したということで、このこと自体は大変喜ばしいことではないかと思っております。こうした調査結果も含めて、今後とも被災者の方々の声に寄り添いながら、やはり医療や介護、買物環境といった生活環境整備、戻ってきていただけるようになるような、こうしたインフラの整備、加速していかなければならないなというふうに思っております。

 

(問)昨日、昨年の衆院選をめぐる運動員買収の件で、神戸の大学教授が大臣と奥様と秘書の2人を公選法違反の疑いで告発された、地検に告発したということですけれども、それの大臣の受け止めをお願いしたいと思います。

(答)何かそういう報道があったということで、地元のニュースで報じられたということは承知しておりますが、何しろ告発状を全く見ておりませんので、コメントは一切できかねます。

 

(問)検察の捜査となれば、大臣どのように対応されるかというところを聞かせていただけますか。

(答)いやいや、告発状の内容が、事実関係分かりませんので、コメントしようがないということです。

(以  上)


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