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秋葉復興大臣記者会見録[令和4年11月8日]

令和4年11月8日(火)10:13~10:20 於)復興庁記者会見室 

1.発言要旨

 おはようございます。

 1点目です。復興庁では、国際社会における風評の影響の払拭に向けた取組の一環としまして、本日から11月11日まで、韓国人の方を福島県にお招きしてモニターツアーを実施いたします。このモニターツアーでは、新型コロナウイルス感染症に伴う水際対策が緩和されたことを受けて、福島県へのインバウンド観光の拡大を通じて、復興を後押しするとともに、海外での風評の影響の払拭につなげようとするものであります。韓国メディアやインフルエンサーを含む25名の方に原子力災害からの復興が進む浜通りや、食や観光の魅力を体感できる県内各地を訪問していただき、理解の醸成とSNS等を通じた情報発信を図ります。

 なお、現在、風評・風化対策について有識者の方に御議論いただいております「持続可能な復興広報を考える検討会議」におきましても、有識者の方から「インバウンド観光の促進を通じて海外から評価を得ることが重要」とのご意見をいただいており、今回の取組は、こうしたご意見にも沿うものと考えています。

 2点目です。去る6日の日曜日に仙台市を訪問し、福島県から避難されている方々とお会いし、貴重な御意見をお聞きしてきました。参加された避難者の皆様からは、避難されたいきさつや御苦労、現在の暮らしの状況についてお話を伺う中で、被災地に帰還するのは年齢的に難しいかもしれないが、若い人の意見も聞いて復興を考えてほしい、あるいは、若い人が戻れるように産業振興を進めてほしい、あるいは、人と人がつながり和気あいあいとできる環境が欲しい、あるいは、住民票の特例に伴い避難先が処理する事務を円滑に実施してほしい、あるいは、保険料の減免の見直しについてはその開始時期など引き続き周知に努めてほしいなど、それぞれの思いや支援への要望を含めて率直なお話を伺ったところです。

 私といたしましても、避難されている方々の御苦労や、現在も様々なお悩みを抱えていらっしゃる状況を直接把握することができ、非常に有意義な場となりました。今後、東京都近郊などでも同様の機会を設けたいと考えています。引き続き、現地現場主義の下、避難されている方々や復興に御尽力されている方々に寄り添いながら、全力で取り組んでまいります。

 3点目であります。昨日、沖縄科学技術大学院大学、いわゆるOIST(オイスト)を訪問し、視察をしてまいりました。新築されましたLab5を含むキャンパスの全容や研究室の様子を現場で御案内いただいたほか、学長らをはじめ大学の幹部と、1時間以上にわたる有意義な意見交換を行うことができました。なかでも、OISTが競争力のある研究実施のために不可欠な世界トップレベルの教員確保に向けて、計画的・体系的に取組を実施していること、特に理事会や評議員会などへの外部委員に、国際的にも著名な科学者などの積極的な登用を図り、国際的なネットワークの基盤から構築しようとしていること、研究の質を確保するために優れた施設や研究機器の整備はもちろん、研究支援スタッフの質の確保や、5年間というまとまった期間での研究資金の提供と教員評価システムの運用、適切な処遇の実現などにより研究への集中を促す仕組みとしていること、また先端技術を市場化し沖縄におけるイノベーションを創出するため、専門のチームを置き、ベンチャーキャピタルと連携したスタートアップ支援や企業との共同研究などのパートナーシップ強化に取り組んでいることなど、大変参考になりました。

 OISTは、開学11年を迎えますが、前身の基盤整備機構の設立からは17年目ということで、この期間を通じ、たゆまぬ取組の積み重ねを実感してきたところであり、F-REIについても、これから正しい歩みを重ねることが重要だと感じました。OISTならではのお話を伺い、OISTとF-REIでは、設置の主体などやや異なる点もありますけれども、将来的には十分連携を図りながら、今後のF-REIの検討・具体化につなげてまいりたいと思います。引き続き、来春のF-REIの設立に向けた準備を着実に進めてまいりたいと思います。

(以  上)


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