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秋葉復興大臣記者会見録[令和4年10月13日]

令和4年10月13日(木)14時24分~14時32分     於)双葉駅西再生賃貸住宅 

1.発言要旨

 本日は、竹谷副大臣とともに大熊町、双葉町を訪問し、2019年4月に避難指示解除された大熊町の大川原地区、そして大熊町、双葉町の特定復興再生拠点区域と特定復興再生拠点区域外の区域をそれぞれ視察させていただきました。

 まず、大川原地区について、住宅と医療、教育施設などが一体的に整備され、この地区の復興が着実に進んでいるところを拝見いたしました。また、両町の特定復興再生拠点区域については、私は常日頃から「復興はスタートラインに立ったばかり」だと申し上げてまいりましたが、避難住民の方々が帰還をされたり、企業立地の計画が進む様子を実際に拝見いたしましたし、また、ただいま伊澤町長の御案内で、駅前にこのような立派な公営住宅も整備されている様子を拝見し、スタートラインから力強い一歩を踏み出している様子を確認することができました。政府といたしましては、引き続き地域の皆さんの声も丁寧に伺いながら、生活環境の整備と産業振興への支援を着実に進めていかなければならないと思います。

両町の拠点区域外の区域については、本日はいくつかの区域をしっかりと時間を取って伺うことができました。朽ち果てた家屋や、野生した樹木、ひび割れた舗装道路などを目にするとともに、一時立入りなどの機会を通じて、手入れを十分にされていると思われるお宅も拝見するなど、震災から11年7か月という時の重さを改めて強く実感すると同時に、避難住民の皆様の御帰還の意向の一端を目に見える形で感じ取ることができました。

 復興庁としては、拠点区域外の区域についても、この2020年代をかけて、帰還意向のある住民の方々がしっかり帰還できるように、帰還意向の確認を丁寧に行い、避難指示解除に向けた取組をスピード感を持って進めていかなければならないと再認識したところでございます。本日視察させていただいたこの地域の様子をしっかりと心に刻みつつ、引き続き、1日も早い被災地の復興再生に向けて全力で取り組んでまいりたいと思います。

 私からは以上です。

 

2.質疑応答

 

(問)今日、大熊町と双葉町の拠点外区域をご覧になったということで、2点お伺いしたいんですけども、1つは、自民党、公明党は復興加速化本部が政府に対して、2023年の除染の着手ということを提言されていますけれども、そこについて、どのようなお考えを大臣お持ちかということが1つ。

 あともう一つは、拠点外なんですけど、法的に受付がなされてないような状況ですが、福島特措法を改正して、例えば法的に位置づけて、これからの事業を進めていくお考えなのか、それとも拠点制度を運用の上で回していく、拠点外を回していくお考え、その辺どのようにお考えか、その2点お伺いします。

(答)まず1点目は、先般、自民党、公明党から第11次の提言をいただいたところでございます。被災地としても、与党提言に沿える形で努力していきたいと思っておりますが、特定復興再生拠点区域外については、拠点区域外にある自宅に帰りたいと願う住民の方々の思いに応えるために、帰還意向の丁寧な把握とスピード感を持った対応を図るとともに、大熊町、双葉町でモデル事例となるよう、先行的に除染に着手することなどについて御提言をいただいたところでありまして、私どもとしても、この提言をしっかり受け止めて、できるだけ各自治体の個別の課題や要望を踏まえた上で、拠点区域外における対応の具体化に向けて、前向きに検討するように指示をさせていただいておりますので、何とか実現をしていきたいと、このように思っております。

 

(問)実現したい方向で。

(答)モデル的な事業ってことで、何度も言いますけれども。

 

(問)モデル的な事業を実現させる方向で進めたいと、大臣としては思っているということでよろしいですか。

(答)いや、思っているのではなくて、もう実際指示していますので、その方向で、これからも進めていきたいと思っています。

 

(問)2点目は。

(答)拠点外の、法律でやるのか運用の中でやるのかというお話でしたけれども、まさに今、検討中でございまして、今日も吉田町長、伊澤町長から、帰還困難区域であっても家屋を撤去したいという住民のニーズもあるというお話も伺いましたし、それから、既に解除されたところでも、まるでまだ帰還困難区域のように、草木が少し整備されてないところもあったりとか、やはり希望される方に気持ちよく戻っていただくためにも、まちづくりの観点からも、そうした柔軟な運用も視野に入れつつ、住民の皆さんの要望に応えれるような仕組みを考えていく必要があるだろうというふうに思います。

 特に今日感じましたのは、帰還困難区域でも本当に丁寧に、いつでも帰ってきて住めるように手入れをされているお宅も見ました。でもすぐその隣は、もう早く解体してくれというお宅でしたし、帰ってこれるようになったときに、地域というかコミュニティの風景として、やはり、朽ちるような家屋があるのが好ましいわけではありませんので、その辺をやはりトータルでしっかりと柔軟に考えていく必要があるなというふうに思いましたし、また伊澤町長の御案内で帰還困難区域にも入りましたけれども、本当に両側は田んぼだったんだよという説明が信じられないような、何というか原生林化といいますか、そういうような感じになっておりますので、やはり町全体としての魅力を高めていくという観点からの工夫が必要だなというふうに感じました。

 

(問)今後、その辺もトータルで考えながら、仕組みというのをもう少し考えていく。法改正するかしないかは別としてということでしょうか。

(答)そうですね。

(以  上)


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