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秋葉復興大臣記者会見録[令和4年10月14日]

令和4年10月14日(金)10:32~10:52 於)復興庁記者会見室 

1.発言要旨

 10月3日(月)に、「持続可能な復興広報を考える検討会議」の第1回会議を開催したところですが、週明け17日(月)に第2回会議を開催する予定としております。

 次回の会議では、有識者の皆様それぞれのお立場から、資料の提供も含めて自由な御発言をいただきたいと考えております。会議そのものは非公開としております。その模様などについては、後日改めて私から御報告したいと思います。

 皆さんもお聞きになられていたかもしれませんが、前回の会議では、初回ではありましたが、可視化と行動変容、地域からの共感を呼ぶ情報発信、震災に対する様々な人々の多様な価値観に対する想像力などの重要性などについて、各有識者それぞれのお立場から、短時間ながら活発な意見交換がありました。

 次回以降は、各有識者からのプレゼンテーションなどが中心となる予定であり、今後の風評・風化対策のさらなる充実・強化に向けて、参考となる御助言や御提案をいただければと考えております。

 次に2点目ですけれども、本日の閣僚懇談会において、私から各大臣に対して、前回の会見で触れた福島県が実施しております「ふくしま復興フェア第2弾」について、各省庁にお勤めの職員の皆様に、オンラインショッピングサイトを通じて、積極的に福島県産品を御購入いただくよう、呼びかけをお願いいたしました。

 また同時に、職員の皆様に福島県産食材を味わっていただくことを通じて復興を支援するため、各省庁の食堂において、積極的に福島県産食材を利用したメニューを御提供いただくようお願いしたところでございます。

 3点目ですけれども、昨日は大熊町、双葉町を訪問し、大熊町の大川原地区、そして、大熊町・双葉町の特定復興再生拠点区域と特定復興再生拠点区域外の区域を、それぞれ視察をさせていただきました。

 まず、大川原地区について、住宅と医療・教育施設などが一体的に整備され、この地区の復興が着実に進んでいるところを拝見いたしました。

 また、両町の特定復興再生拠点区域について、双葉駅前で公営住宅が整備され、入居が始まっている様子や、企業立地の計画が進む様子を実際に拝見するなど、復興のスタートラインから力強い一歩を踏み出している様子を確認してまいりました。

 両町の拠点区域外の区域については、朽ち果てた家屋や野生した樹木、ひび割れた舗装道路など、ここがかつては田んぼだったというようなところが本当に樹木で覆われ、原形をとどめていない様子を目の当たりにしてまいりまして、また一方で、そういった環境の中でも定期的に手入れに訪れていらっしゃるのかなというようなお宅も拝見するなど、まさに震災から11年7か月という時の重さを改めて強く実感してまいりました。また同時に、避難住民の皆様の御帰還の意向の一端を目に見える形で感じ取ることもできました。

 視察した地域の様子を心に刻みつつ、引き続き、一日も早い被災地の復興・再生に向けて、帰還希望者の方が全員帰還できるように、スピード感を持って取り組んでまいりたいと思います。

 4点目ですけれども、本日14日(金)、宮城県丸森町、山元町、亘理町、岩沼市を訪問し、各首長の皆様に復興大臣就任の御挨拶をするとともに、黙とう・献花を捧げ、復興状況についてお話を伺ってまいります。

 私からは以上です。

 

2.質疑応答

 

(問)復興広報の情報発信に関する検討会議の件なんですが、第2回目から非公開というのは、これはずっともう非公開ということでしょうか。

(答)冒頭とか、最後は、公開しようと思っていますが、先生方からの意見陳述、忌憚のない御意見をいただくという観点から、非公開のほうが望ましいんじゃないかという意味でありまして、会議の後、必ず記者会見を予定しておりますので、どの先生が大体どんな発言をされたかということはもちろん周知したいと思いますが、あくまで先生方から自由な意見を気兼ねなく言っていただくという観点から、非公開のほうが望ましいだろうということにさせていただいた次第です。

 

(問)その理由なんですけど、これはメンバーの先生方からそういった御意見があったのか、復興庁の事務局のほうで非公開がいいというふうに決めたのか、どちらなんでしょうか。

(答)有識者の先生から御希望もあった方もいらっしゃるかもしれませんけれども、基本的にはあくまでも、気兼ねなく、忌憚のない御意見をいただきたいという観点から、そのほうが望ましいんじゃないかという判断をしたんだと思いますが、概要については、会議の後に必ず公表させていただきたいと思っておりますので、できればレジュメみたいなのも会議ごとにつくっていく予定でございますので、会議の概要は全て非公開というわけではないんですけれども、意見陳述の場面のみに関して、やはり自由に気兼ねのない御意見をいただく、忌憚のない御意見をいただくという観点から、先生方のその部分だけ非公開ということで。御理解いただければと思います。

 

(問)ちょっと最後にしますけど、情報発信のやり方を考える検討会議なんですが、これを情報発信に消極的というか、この会議自体を公開しないということがちょっと本末転倒のように見えるので質問しているんですけど、個人情報が入ってしまうような内容がプレゼンされる予定だとか、企業の秘密に関わることがあるだとか、何かそういった明確な理由があるのか、それとも、ただ単に先生方に議論してほしいということなのかということを考えると、初回は公開して皆さん御意見をおっしゃったので、ちょっと整合性が取れないなと思ったので質問してるんですけど、その点いかがでしょうか。

(答)実際ですね、具体的にどなたかから非公開にしてくれという要請があったという話は、私自身はもちろん聞いていません。ただ事務方に確認して、そういう希望の先生がいたのかどうか、やはり希望の先生がいたとなれば、やはりそれは非公開ということを取らせざるを得ないのかなと思っておりますが、恐らく、公開が前提だとなかなか言いづらい点もあったりとかですね、まあ前回もかなり役所の立場から見れば耳の痛い御指摘もたくさんありましたので、ああいった耳の痛いことも含めて、自由に、やはり本音の部分で御指摘いただくのが望ましいということを考えております。そういう意味で、非公開のほうが取りあえず望ましいという判断をしたのかもしれませんが、ただ、どんな議論があったかというのを常に発信していくのが、御指摘のとおり、私どもの役割でもありますので、今日どんな議論があったのかというのは当日の会議の後にブリーフィングはもちろんしたいというふうに思っておりますし、今後は先生方に、大体2人から3人ぐらいずつ発表をしていただくようになると思いますが、先生方に、公開した場合と公開しない場合で発言内容が変わるのかということも確認して、差し支えないということで全員了解が取れたら、先生方の発表自体も公開してやっていきたいというふうに思っております。

 

(問)関連してなんですけれども、実際に先生方から非公開にしてくれという話があったのかどうかということと、あと、判断は、そういった判断はしたのかもしれない、という発言があったんですけれども、これは復興庁のほうで判断したということでよろしいんでしょうか。

(答)今、申し上げたように、私自身は、どの先生から非公開にしてほしいという要望があったわけではありませんし、まだ確認してません。ただ、聞いているところでは、やはり先生方によっては、特に資料ですね、我々に提示いただいた資料が非公開でお願いしたいという要請は明確にあったというふうに伺っています。

 ですから、かなり特定の企業のゆえに持っている、普通は公開していない資料なども私どもには提供していただいて、そして一部議論が行われる点もあると。だからそういう事情もあるので、公開しづらいということだけは伺ってます。ただ、こういった御意見をおっしゃった有識者が、どなたであるのかとか、詳しいことは、私のほうでは聞いてません。

 大事なのは、あくまでも非公開を前提に、何か、あたかも、どんな議論が行われているのか分からないような形で進めるつもりは毛頭ないということが重要なことでございまして、ただ、意見陳述いただく先生によっては、公開しないことを前提での資料というものを出されるということで伺っているんで、そういう点は配慮してほしいという意見があったということを聞いております。だから、そういう点を総合的に勘案して、公開しないほうが、ざっくばらんに忌憚のない御意見、発表をいただけるんじゃないかという判断になったということであります。

 ただ、何度も申し上げるように、全ての有識者が、資料も含めて公開してもらいたくないということではないと思いますので、話の内容、そしてそのときに御提示いただく資料、こういったものが公開してもいいよということが確認された有識者の先生方については、カメラなりを入れてやるということで、私自身はいいのではないかなというふうに思っております。

 いろいろ、これからの運営の中で工夫をしたいと思っております。大事なことは、非公開ではなくやりたいということでスタートしてまいりましたけれども、一部そういうことで出しにくい、資料として閲覧に付して議論するのはいいけれども、そうじゃないものが公開されると困るというような明確なお話があったということも一方で事実でございますので、そういう話の中で最終的に非公開が望ましいのではないかということで、今回は、そういった結論になりました。

 この会議は月曜日の夕方ですから、今日も含めてあと2日間平日がございますので、まだ時間はありますので、もう一度、先生方に確認して、公開してもいいという先生方については公開はしたいと思っております。

 

(問)2点ございまして、今日、閣僚懇談会で福島県の産品の購入を呼びかけたということですが、改めて、そちらの意図といいますか、PRしたいところを教えていただきたいのと、あと、2点目は、復興庁の直接の関連ではないので、大変恐れ入りますが、靖国神社の秋季例大祭が17から19日に行われますが、この期間中に参拝する予定があるかどうか、ある場合は日程がいつか、この2点、お伺いします。

(答)今日、閣議懇で発言したのは、やはり、まだまだ福島県産の桃にしても、梨にしても、価格が一般的なものより、ちょっと安い傾向にあるということと、やはり風評被害対策という観点から、科学的根拠に基づいて、基準値をオーバーしているものは何一つないわけでありますから、やはり年に1回以上、閣僚の皆様にも、こういった事実関係を発信して、御協力をいただくということが大事だというふうに思っております。

 各省庁の食堂なども、委託事業でお願いしているケースが多いもんですから、そこは、なかなか委託した会社の判断になるということで、徹底するのは難しい面もありますが、少なくとも首相官邸においては、いまだにお米については福島県産米100%を使っていただいておりますし、役所によっては、福島県産と山形県産をブレンドして使っているというところもあります。

 復興庁も率先して、そういったことをやっていきたいんですけれども、やはり委託した中でやっていただいていることがあるんで、なかなか徹底が難しいという課題はあるんですけれども、しかし、役所の立場で協力をしなければ、こういったことは進んでいかないわけであります。ですから、どの程度の結果になるか分かりませんけれども、やはり適宜、機会を見つけて、こうした協力要請をしていくということは、大変有意義なことではないかと私は思っております。

 また、2点目の例大祭については、毎年参拝していることも多いんですけれども、今回は、ちょっと日程が取れないので、予定はありません。

 

(問)確認なんですけれども、今日の丸森町の出張なんですけど、これは東日本大震災の津波被災地ではありませんけれども、原発事故の被災地としての状況確認なのか、それとも台風19号とか、別の災害のことを伺いに行くのかというのは、どちらなんでしょうか。

(答)丸森の場合は、御案内のように津波被害はありませんけれども、いわゆる放射能被害が一番高かったところで、実際、飯舘村とほとんど変わらない数値が上がっていた時期が強いんですね。私どもも当時、一衆議院議員として野党の立場でしたけれども、なかなか中間指針の中にも位置づけることはできませんでした。そのため、原賠のほうも満額がなかったんですよね。ですから、やはり東日本大震災で大きな被害を被った自治体であるということが第1点。

 そして第2点は、除染廃棄物の量が圧倒的に丸森に集中しているということです。御承知のとおり、第一義的には環境省の所管でありますけれども、やはり風評被害対策云々で言えば、やはり復興庁が、もう少し主導力を発揮して、環境省のお尻をたたいていかなきゃいけない立場であると、こう思っておりますので。今日も閣議の前に、西村大臣に対して、もう少し加速して取り組んでいただくようにお願いをさせていただいたところでございます。

 やはり東日本大震災というのは、必ずしも津波被害を受けていなくても甚大な被害を受けた市町村はある、こういうふうに御理解いただければ、ありがたいと思っております。

(以  上)


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