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秋葉復興大臣記者会見録[令和4年9月14日]

令和4年9月14日(水)17:32~17:40   於)南三陸町震災復興祈念公園 

1.発言要旨

 どうも皆さん、お疲れさまでございます。

 本日は、宮城県仙台市女川町、南三陸町を訪問いたしました。

 仙台市では、仙台国際センターにおきまして、東北復興水産加工品展示商談会2022を視察したところであります。

 また、女川町、南三陸町ではそれぞれ、須田町長、そして、ただいまは佐藤町長より、復興大臣就任の御挨拶をさせていただくとともに、久方ぶりに献花、黙とうを行わせていただきました。そして、直近の復興状況について意見交換をさせていただいたところです。

 それから、この周辺一帯は、来る10月1日に道の駅さんさん南三陸としてグランドオープンする予定と伺っております。私もぜひ参加できることを検討したいと思っておりますが、新たに震災伝承施設も完成されるということで、この道の駅が震災の風化防止と教訓の継承、さらには、にぎわいの拠点になるよう期待いたしております。

 これからも被災地選出の復興大臣として、現地現場主義を徹底し、地域の皆様としっかりと連携をしながら、なるほど、日に日に仕上がってきているなと実感いただけるように頑張ってまいりたいと思います。

 

 

2.質疑応答

 

(問)改めて、本日4か所を回られたと思うんですけれども、大臣として御覧になっていかがでしたか。

(答)私も地元選出でございますから、ちょくちょく伺ってはおりますけれども、本当に見た目にはすばらしいまちづくりが実際に、それぞれの皆さんの御苦労の中で、着実に復興を遂げているなというのが実感する一方で、まだまだなりわいの部分などは震災前の水準に金額が戻っていなかったり、また人口の流出といったような課題もございます。

 引き続きしっかりと寄り添いながら、このなりわいの再生だけではなくて、活況になるような状況に早く戻していかなければならないと思いますし、また今でも心のケアや見守り、いろいろな活動をさせていただいておりますが、実数は、この宮城県でも少しずつ減ってきておりまして、今1,200人ぐらいまで減ってまいりましたが、実は相談件数が大体4,000から6,000前後で、この四、五年横ばいになっております。相談者の実数が減っているのに、なぜ件数が減らないのかといったようなこと、もう少し深掘りをして、相談内容の類型化だけではなくて、満足度合いであるとか、解決の度合いであるとかということを、しっかり検証する時期にも来ているんじゃないかなと思っておりますので、なかなか見た目には分からないところがたくさんありますので、そういったところをしっかり分析をして、掘り下げて、より充実したものにしていかなければならないと、そういう問題意識でおります。

 

(問)気仙沼市と南三陸町の防潮堤整備なんですけれども、気仙沼市で予算がつく本年度中に整備が終わらない箇所が出てきています。ほかの自治体でもハード面で同じようなケースがあるかもしれませんけれども、来年度、通常事業でやるとなると、自治体も手出し分が大きな負担になることが予想されますので、国としてどう支援していくか、考えを聞きたいと思います。

(答)今、御指摘いただいたように、気仙沼の防潮堤のみならず、石巻におきましても下水道整備、またぐ事業が御指摘のように幾つかございます。やはり地元自治体に過度な負担にならないように、柔軟な対応を検討してまいりたいと、このように考えております。

 

(問)大臣は宮城選出ですし、宮城のことは熟知されているとは思うんですけれども、改めて今日見て回った中で印象に残った部分だとか、新たな気づきだとか、ここは力を入れなければならないなと感じた部分を教えてください。

(答)女川町も南三陸町も、それぞれの町長をはじめ、地元の皆さんの本当に献身的な御努力で、非常にすばらしいきれいな町としてよみがえったなという印象を改めて強く持ちました。

 これは被災地に限らず全国的な課題として、地方からの人口の流出という課題があろうかと思いますが、しかし、この南三陸やこの女川においては、関係人口ということに着目したときに、非常に全国一関係人口が充実している地域ではないかと個人的には思っております。

 残念ながら、人口の流出になかなか歯止めがかかりませんけれども、しかし、年に1度、2度と、この南三陸町や女川町を、全国のみならず、世界の人々がいまだに足を運んでくださっている、これはもう両町にとって大きな財産だと思いますので、こういったことを地域の活性化や、あるいは風化の防止ということにも役立てていく必要があるんじゃないかと、このように思っております。

 

(問)そこに国として何かやっていきたいことは。

(答)今までもいろんな取組はやってきたんですけれども、そうしたことの検証をしながら、今度、私の下に風評被害や風化対策を充実させるための有識者の検討会議を設置する予定です。この検討会議では、具体的には風評被害や、あるいはこの風化対策、いろんなことを今までもやってまいりましたけれども、こうした取組をより有効に、あるいは効果的に伝えていく、そうしたノウハウといいますか、アイデアというものを専門家の皆さんから意見を出していただいて、実行できるものから実行していきたいと。

 復興庁におきましても、ホームページのみならず、SNSで様々な発信をしておるんですけれども、そのコンテンツがどうなのか、あるいは発信の仕方がどうなのか、もっともっとブラッシュアップした形にしていきたいと、このように考えています。

(以  上)


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