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秋葉復興大臣記者会見録[令和4年9月9日]

令和4年9月9日(金)18時45分~18時55分  於)福島県庁 2階応接室 

1.発言要旨

 本日は、竹谷副大臣と一緒に新地町、浪江町、福島市を訪問いたしました。

 まず新地町において、大堀町長に就任の御挨拶をし、意見交換を行いました。先月中に、内堀知事と原子力被災12市町村全ての首長に就任の御挨拶いたしましたところですが、新地町はいわゆる福島県15市町村の1つであり、今般の御挨拶に至った次第であります。

 何度か申し上げておりますが、私の生まれ育ち、高校時代までは丸森町で育ちましたので、新地町はそういう意味ですぐ隣ということもありますし、実は私の祖父も牡丹江で戦死しておりますけれども、もともとの生まれ育ちが新地町ということがありまして、本当に子供の時分からなじみのある町でございまして、親近感を覚えているところでございます。

 町長からは、元地の活用や、商業施設の整備などの御要望をまず承りました。今後とも町の皆様のお話を丁寧に、具体的なお話を伺いながら、寄り添った対応をしてまいりたいというふうに思っております。

 また、続いて浪江町を訪問し、福島国際研究教育機構の立地に関して、福島県から御提案をいただいておりました候補地、仮事務所の候補物件等々、視察をさせていただきました。

 機構がイノベ構想の取組を加速し、浜通りの復興に大きく資することを伺い、そしてその後、たった今、内堀知事と面談をし、機構の立地に関する福島県の意見を、直接知事から丁寧にお伺いをしたところでございます。内堀知事からは、広域的な連携とその効果の波及、また地域と機構が近い存在であることの重要性について、御意見を承ったところでございます。

 本日の内容を早速総理にも御報告をし、県の御意見を尊重し、来週16日の開催で調整しております復興推進会議において、政府として立地を決定できるように準備を進めてまいりたいと思います。

 本当に今日の知事の短いお話の間にも、県民の皆さんに夢と希望をもたらすものになるようにしていきたいということが繰り返されましたので、ぜひそうなるように、復興庁も福島県としっかり連携を密にしながら進めてまいりたいと思っております。

 私からは、まず以上です。

 

2.質疑応答

 

(問)今日まず、機構の立地候補地、現地視察されての印象、それと県のほうからの提案について説明を受けた受け止めを教えてください。

(答)初めて候補地にお伺いをし、本当に浪江の駅も近くて、そして、よくあれだけまとまった土地が確保できたなという感じが第一印象でしたし、また仮事務所も、何か古い建物を再利用するのかなというイメージがあったんですけれども、事実上、今年できたばかりのふれあいセンターだということも伺って、仮事務所という呼び名にはなりますが、随分、立派な施設だなというのが第一印象でございました。

 そういう中で今日は、まずは現地をしっかり自分の目で確認をさせていただき、福島県知事の御意見というものを直接丁寧に伺うという段階だというふうに思っております。

 政府としての立地の決定は、16日に開催を予定しております復興推進会議において行うこととしておりまして、今日の時点では、候補地のこれ以上の評価を差し控えたいというふうに思っております。

 

(問)もう一点ですが、知事からも御発言ありましたが、機構の立地による県内一帯の波及効果、復興庁としても国としても、どういった形で取り組まれていくか、お考えをお聞かせください。

(答)内堀知事の御意見、私どもも、ごもっともな御意見だというふうにまずは認識しております。まずは浜通り地域だけではなくて、それが県内隅々へと波及していくような、そうしたことが、しっかり機構の役割として発揮されなければならないというふうに思っておりますので、16日までにしっかりとそこも整理して、具体的に発表できるように準備を進めてまいりたいと考えております。

 

(問)これから本施設ができていく過程で、実際にどうやって優秀な研究者を呼び込んでいくかという意味では、住環境の整備ですとか、様々な待遇面でも、ここに来たいと思ってくれるような施設にしなければいけないと思いますが、そういった面では、国としてはどういうような形で取り組んでいくのか教えてください。

(答)御指摘の件、極めて重要な点だと思っております。やはり、そうした研究者の処遇ということもしっかりしていかないと、良い人材はなかなか集まらないというふうに私も認識しております。

 先般、私も、山崎理事長就任予定者と、1時間半ぐらいになりましたでしょうか、色々と意見交換をさせていただく中で、やはり同じように優秀な研究者を集めるためにも、やはり待遇の面でもしっかりしたものにしていきたいと。これは、本当に福島イノベ構想というものが土台にはありますけれども、やはりこれは国といたしましても、本当にオールジャパンで取り組むべき、各省をまたがった壮大なプロジェクトでございますから、それにふさわしいものにしていけるように、これからのプロセスの中で着実にそういった面もしっかり議論をして、魅力あるものにしてまいりたいと考えております。

 

(問)今日の閣議後会見で、政府としては独自の現地調査とか、ヒアリングというのをやるお考えはないというふうな感じだったんですけど、今後、決定、16日にしたいということなんですけど、今日現地見て、もうすぐ16日に決定するというと、期間的にすごい短いような気もして、この施設って県の意向も働いていると思うんですけど、国が主体として造るものであって、そこら辺、ちょっと主体性が見えないような気がするんですけど、今後どういうふうに選定していくかというのを教えてください。

(答)今、国の主体性が見えないという厳しい御指摘がありましたけれども、国といたしましては、やはり福島県がどう考えるのか、これが最優先だという認識でこれまで取り組んできました。その福島県の考えというものをベースにしながら、国としては、これ、各省にまたがる巨大プロジェクト案件だと。そして戦後日本の中でも、多くの省庁が関わるこの施設というのは、初めてのことだというふうにも思っております。

 ですから、それだけ大きな事業をこれから展開していく上で、やはり立地、県の意向というものが最優先されなければならないというふうに思っております。そうした福島県のこれまでの選定作業の中で、かなり広域的な連携というものが1つの評価のポイントにも当初から入っておりますし、国としても大事に考えている基準に従って選定をいただいたと思っておりますから、改めて国が再評価するような素地はなかったと言っても過言ではないというふうに思っております。

 あとは、今ある様々なシーズというのは既にございます。こういったものをうまく連携をさせながら、それを浜通りから県内全体にどう波及していくのか、そこの知恵づくりというものに、さらに復興庁が、福島からいただいた意見を基にしながらも、さらにそこに衆知を集めて、より良いもの、より良い連携というものができるようにしていきたいなというふうに思っております。

(以  上)


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