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秋葉復興大臣記者会見録[令和4年8月29日]

令和4年8月29日(月)15時46分~15時57分  於)葛尾村民会館1階大ホール

1.発言要旨

 本日は、午前中から飯舘村、川内村、田村市、そして葛尾村の1市3村の首長の皆様に就任の御挨拶をし、意見交換をさせていただいたところです。各市村長の皆様との意見交換におきましては、主に将来の拠点外の解除を含めまして、避難指示解除後の生活環境の整備であるとか、移住への支援、あるいは特定復興再生拠点区域外における取組の具体化、特に飯舘や葛尾村からは御要望賜りました。また、国からの行政人材にかかる支援の継続も異口同音に寄せられたところであります。

 困難な解決すべき課題が数多くある中でも、飯舘村では持続可能な基盤づくり、脱炭素化を掲げたまちづくりに取り組んでおられたり、あるいは川内村におきましても、近未来の村づくりということで、林業のスマート化やAI化、こうした面もしっかりサポートしてほしいという要望もありました。また田村市は、12市町村の中では被害が比較的少なかったという意味で、復興を早く成し遂げるトップランナーでありたいというような市長からの言葉もございまして、非常に復興に前向きにお取組をいただいている姿に心を打たれた次第です。私ども復興庁としても、関係省庁をしっかり束ねて、とことん支えていかなければならないと決意を新たにいたしました。

 最初に伺った飯舘でも、9月23日から準備宿泊がスタートになるわけですけれども、村長さんからは、スタートラインじゃなくて、スタートのスタートだというお言葉もいただいたり、あるいは、先ほど葛尾村では、拠点は解除されたけれども、拠点外のほうがむしろ大変だと、こういった実感を込めたお言葉もいただいたところでございます。

 いずれにいたしましても、本日を持ちまして12市町村全ての首長に御挨拶をさせていただき、直接実情を伺った次第でありますが、地域によって復興の状況に差異があり、また、その状況に応じたきめ細かな支援が重要であると、改めて再認識した次第であります。これで一巡はしましたけれども、これからも頻繁に福島に伺いながら、そしてできるだけ現地、現場に足を運びながら、副大臣、政務官、力を合わせてしっかりと寄り添った取組を継続してまいりたいと思います。

 私からは以上です。

 

2.質疑応答

 

(問)1点伺います。拠点外についてですが、葛尾村なんかは、小出谷地区とか浪江とかで支援求めていますけども、改めてこの要望を受けて、詳細な時期、早い、早急にという要望も出ていると思います。それに対してお考えを聞かせていただければと思います。

(答)明日の双葉町の解除で、12市町村、取りあえずは区域内については、お帰りいただく場所がこれでようやく整いました。そういう意味で、本当にスタートラインに着いた自治体も、今ある中でございますので、区域外についても、今日訪問した町におきましても、特に葛尾や飯舘も含めて、いつ頃見通しが示せるんだというような御要望をいただきましたので、私ども復興庁としてもできるだけ早い時期に、そうした具体的な時期が示せるように、これからも努力をしてまいりたいと思います。

 いずれにいたしましても、最後の最後まで責任を持って取り組むという決意に変わりはありませんし、何度も申し上げておりますとおり、政府といたしましては、20年代をかけて帰還意向のある住民の方々が帰還できるように、しっかりと関係機関、連携をして進めてまいりたいと思います。また双葉町、明日30日に解除になって、これで12市町村全部出そろうということになりますので、まずは解除したところの生活基盤の整備というものを最優先にしながら、また一方で御指摘のように、むしろ区域外が大変なんだという先ほどのお言葉もありましたので、そうした区域外にもできれば足を運びながら、とにかくできるだけ早く見通しが示せるように、寄り添った取組を重ねてまいりたいと思います。

 

(問)移住に関してお伺いします。避難解除された12市町、あしたの双葉町も含めて避難指示解除されて、なかなか今まで住んでいた方が戻ってこないのも1つ課題の中で、移住、新しい人にまちづくりを委ねるというか、協力を求めるというふうな市町村、多いかと思うんですけれども、その辺りについて復興庁としてどのように関わっていくか、改めてお考えを教えてください。

(答)本当に帰還を希望される皆さん、全て希望されている皆さんには戻ってきていただけるような環境をつくるということと、それから新たな移住者も募っていくというのは、やっぱり並行して進めていくべき課題だと思っております。私も存じ上げなかったんですが、飯舘の村長からは移住者で一番多いのは、仙台から来ている移住者が一番多いと伺いまして、ちょっと地元であまりそういう話題、私、承知していなかったものですから、結構仙台からも来ているんだなということで、私も認識を新たにさせていただいた次第でございます。

 復興庁といたしましては、各市町村と共同で実施をしております意向調査などの結果も踏まえながら、やはり移住者であれ、帰還希望者であれ、必要な生活環境整備として、医療、介護、買物、あるいは環境、教育、なりわいの再生など、しっかり支援をしてまいりたいと思いますし、非常に印象的だったのは、葛尾村も6人の地域おこし協力隊の方が非常にいい取組をしていただいているようでありますし、また川内村でもワイナリーを手がけたり、そういった言わば、地域おこし協力隊と言いながらも移住者ですよね。そういった、非常に地域づくりを手がけるような移住者も増えているということに、私も改めて着目をしております。

 この協力隊員のこれまでの実績を調べてみますと、宮城県が突出して多くて、福島がまだ60人前後で、十分な数にはなっていないという認識も持ちましたので、改めて関係省庁に対して、明日の避難指示解除で、福島12市町村全部出そろうわけですから、改めて通常の移住者に加えて、そうした地域おこし協力隊員の皆さんを、この福島県に着目していただいて、いろいろ地域づくりを担っていただけるようなことにつながるように、少し協力を要請させていただきたいと、このように思っております。

(以  上)


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