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西銘大臣記者会見録[令和3年12月22日]

令和3年12月22日(水)10:14~10:25 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 令和4年度予算案大臣折衝につきましてご報告します。

 令和4年度当初予算案は、概算決定に向けて、いよいよ調整が最終局面に入りました。先ほど財務大臣と、国際教育研究拠点推進事業の先行プロジェクトを実施するために必要な予算措置について折衝を行いました。

 国際教育研究拠点は、創造的復興の中核拠点として新設することとされており、新拠点が福島をはじめ東北の復興を実現するための夢や希望となり、わが国の科学技術力、産業競争力の強化に貢献し、世界に冠たるものとなるよう整備することとしております。

 令和4年度におきましては、一日も早い復興実現のため、法人設立準備や施設整備に関する取組を着実に進めるとともに、国の内外に誇れる研究活動を早期に開始する必要があることから、先般、復興推進会議で決定された、国際教育研究拠点の先行プロジェクトを実施するために必要な予算額5億円をお認めいただきました。

 私からは以上です。

 

2.質疑応答

(問)国際教育研究拠点先行プロジェクトに5億円の措置が認められたということで、先行プロジェクトのほかの必要経費は調整中とありますが、そこの残りの額というのは、令和4年度は幾らぐらいなのかというのを教えていただけますでしょうか。

(答)先行プロジェクトのほか、推進事業費全体の予算というふうに質問をお受け止めいたしました。この推進事業につきましては、先行プロジェクトの実施経費5億円を含め、法人設立準備や施設整備に関する取組の実施に必要な経費として、全体で25億円程度を計上することを見込んでおります。概算の閣議決定に向けて、財政当局と最終的な調整を行っているところであります。

(問)この25億円のうち、先行プロジェクト5億円だけが大臣折衝になったことには、何か理由があるのでしょうか。

(答)先行プロジェクトにつきましては、復興推進会議でも必要な先行プロジェクトを令和4年度内に実施するということもありまして、最後の大臣折衝の重要な項目として、先ほど財務大臣と折衝し、5億円について了解するという発言をいただいたところであります。

(問)今回の国際教育研究拠点の推進事業は、たぶん3つの柱で構成されていると思うのですが、今回、折衝の案件になりました先行プロジェクトと、法人の設立準備と、あと施設の拠点そのものの整備費用の3つの組み合わせの25億円で、このうち先行プロジェクトが5億円ということだと思うので、残りの20億円で法人の設立や施設の整備に向けた費用に充てるという認識でよろしいでしょうか。

(答)先行プロジェクトの実施経費5億円を含め、今ご指摘のあった、法人の設立準備や施設整備に関する取組の実施に必要な経費として、全体で25億円を、最終的に概算の閣議決定に向けて、最終的な調整をしております。ですから、法人の設立準備や施設の整備に関する様々な取組も、この25億円の中に含まれているという理解でいいと思います。

(問)質問の仕方が悪かったかもしれませんが、25億円の内数5億円を先行プロジェクトに充てるので、残りの20億円はそのほかの準備に使うという認識でよろしいでしょうか。

(答)そのご理解でよろしいと思います。

(問)あと、もう一つ、この先行プロジェクトにつきましては、先般の復興推進会議では、来年の夏をめどに具体的なプロジェクトを盛り込んだ研究開発基本計画というのを作ると確か決めたかと思います。こちらに基づいて、先行プロジェクトも決めていくのかと思いますけれども、現時点で、もし想定される分野、ロボットや医療、あと放射線科学とかあるかと思うんですけれども、何か見込んでいるものがあれば教えてください。

(答)ご指摘のように、令和4年夏、来年夏をめどに策定する基本計画、その前に3月末の、年度末の基本構想、この流れになっていくと思いますが、このうち先行して実施する必要性の高いものについては、先行プロジェクトで令和4年度から実施すると。研究テーマにつきましては、ご指摘のように、5項目、ロボット、農林水産業、エネルギー、放射線科学・創薬医療、そして原子力災害に関するデータや知見の集積・発信、この5分野を基本として、将来性や新規性のあるプロジェクトを実施できるように、今後具体化を図ってまいります。

(問)今のところで念のため確認をさせていただきたいのですが、そもそも来年夏の研究開発基本計画の策定の前に始められるものは始めるという趣旨での先行プロジェクトという理解でよろしいでしょうか。

(答)その理解でよろしいと思います。

(問)具体的なイメージは、頂いたペーパーにはあるんですけれども、概要として、まだ施設そのものができていないわけで、イメージとしては、拠点に参画する大学や研究機関などが、今の持ち場それぞれでやれることをやるというイメージになるでしょうか。

(答)その辺も含めてこれから具体化していくと思うのですが、基本的な考え方として、私の理解に間違いがなければ、統合するものは統合してやっていくというようなときもありますし、法人設立を先行的にやっていく、法人が設立されないと動いていきませんので、来年は法案の提出に始まって、そういう流れになっていくと見ております。

(問)先行プロジェクトについてお聞きしたいんですけれども、福島の新拠点は5分野に展開があって、非常に広いと思うんですけれども、そう考えると、先行プロジェクト5億円というと、決して大きな額ではないような印象も受けるんですけれども、その辺、大臣はどのようにご認識されていますでしょうか。

(答)まだ法人設立もできておりませんので、先行プロジェクト5億円が具体的にどの分野に使われていくのかというのは、私自身まだはっきり把握しているわけではありませんので、細かい点は事務方に確認してほしいですが、先行してできるものは先行してやっていくという、方針は決まっているものがあるものですから、5億円でできることを先行して、5分野の中からどれを選んでいくか、まだ細かいイメージはないですけれども、取り組んでいくという流れになると思っています。確かに5億円という数字は、人件費とか、サービス的なものとか、その辺の分野で印象としては額が少ないのかなというご指摘はそうだと思いますが、人件費とかサービス的なものが中心になって、この5億円が使われていくというふうに報告を受けています。


(以  上)

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