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西銘大臣記者会見録[令和3年10月8日]

令和3年10月8日(金)9:58~10:21 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

(西銘大臣)皆さん、おはようございます。

 本日は、このたび任命された冨樫副大臣、そして再任された横山副大臣が同席しております。副大臣におかれましては、被災地に寄り添い、現場主義を徹底して被災地の声を復興行政に反映させてほしいと考えております。

 それでは、皆さんから一言ずつご挨拶をいただきます。

(冨樫副大臣)おはようございます。

 今、ただいま大臣からご紹介いただきました復興副大臣の冨樫博之と申します。昨日の夜、昨夜ですけれども、大変びっくりしましたけれども、千葉県北西部を震源とする大きな地震の揺れがありました。東京だと震度5強だとかいう話でありましたけれども、今から10年前の、それこそ東日本大震災を思わせるような、そういう未曽有の大災害にはつながらなかったんですけれども、ちょっとほっとしておるところであります。

 今、お話をした被災県であります福島県あるいは宮城県、そしてまた岩手県、こういう中で復興が大きく進んだというふうに思っております。しかしながら、まだ道半ばであります。そして、皆さんもお分かりのとおり、やはりまだ、いまだに避難生活を余儀なくされている方々も、かなり多くの方々がいらっしゃいます。我が秋田県においても、400名を超える方々が避難生活を送っております。

 そういうことを考えますと、やはり福島においても帰還困難区域があって、ふるさとに帰れない、こういう思いをしている方々のやはり心の復興というものを私どももしっかりと支援していきながら、政策でかなえていかなければいけないと思います。とにかく現場に足を運び、そして地域の皆さんの声をしっかりと受け止めて、この政策に反映していく、そして復興を進める、このことを全身全霊で努めてまいりますので、よろしくお願いをいたします。ありがとうございました。

(横山副大臣)復興副大臣を拝命いたしました横山信一と申します。再任でございます。担務は、原子力災害被災地域の復興・再生、そしてまた、福島県の復興に関わる業務を担当いたします。

 福島県の本格的な復興はこれからでございます。また、地元からの期待が非常に強い国際教育研究拠点、これについての基本構想も今まとめている最中であります。また、今年度から始まりました移住・定住に向けての本格的な取り組みもこれからになってまいります。各地域の状況といいますか、各地域の特色を生かしつつ、地域の状況を踏まえながら、しっかりとこれらが前に進んでいくように、努力してまいりたいというふうに思っております。

 福島県に関わることというのは、ともすれば風化、そしてまた風評という中で、だんだん地元の人たちも風化があるというふうに感じられている方も多いというふうに感じておりますので、しっかりと福島に寄り添いながら、この復興をしっかり進められるように努力してまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

(西銘大臣)冨樫、横山、この体制で全力で復興に取り組んでいきたいと思います。

 2点目でございますけれども、10月6日に福島県の内堀知事と、そして昨日7日には、宮城県の村井知事さん、そして岩手県の達増知事さんの下へ復興大臣就任のご挨拶をいたしました。私からは、現場主義を徹底し、現地に足を運んで被災者の皆さんに寄り添いながら復興再生に全力を尽くす旨、申し上げたところでございます。

 各知事さんの発言につきましては、福島県では、内堀知事から、福島の復興は現在進行形の長い道のりであること、現地の状況は、それぞれ異なり、複雑多様であること、現地を訪問し、被災地に寄り添って取り組んでいただきたい旨の発言がありました。

 宮城県の村井知事からは、被災者の心のケア対策及び見守り、生活支援のための財源確保、被災県に対する教職員定数の中長期的な加配措置、福島第一原子力発電所に係る廃炉、汚染水、処理水の対策、東日本大震災の記憶と教訓の伝承に係る支援等のご要望をいただきました。

 岩手県では、達増知事から、インフラ事業は一定程度進捗している一方で、震災から10年が経過しても、被災者の心のケア等課題は残っていること、また、新型コロナの拡大により、消費が落ち込み、観光や農林水産分野等のなりわいの再生に影響が出ていること等について発言がありました。また、今年度から岩手復興局の本局が釜石市に移転したことで、国全体で取り組む、国に支えられることの安心感があるという期待も寄せられました。

 以上が昨日のご報告であります。

 もう一点、沖縄県の出張についてご報告をしたいと思います。

 沖縄担当大臣として、明日10月9日土曜日、就任して初めて沖縄を訪問いたします。戦没者墓苑を参拝するほか、玉城知事、赤嶺県議会議長、県内市町村の代表の方々、さらには経済団体の代表の方々とお会いして、意見交換を行う予定になっております。

 私からは以上です。

 

2.質疑応答

(問)よろしくお願いいたします。

 大臣、冒頭からご発言がございましたが、昨日、一昨日と福島、岩手、宮城の県知事と直接対話されまして、復興に対する現状について改めてご説明を受けたかと思いますが、こうした知事との会談を通して、震災から10年半を迎えられました現状について、喫緊で解決しなければならない課題をどのように受け止めたかということを、まず1点お伺いしたいと思います。

(答)就任早々のとにかく一刻も早く私から県庁に出向いて、就任のご挨拶をという思いでありましたが、宮城県の村井知事さんは、東京に上京しておられたということで、こちらのほうで挨拶を受けましたけれども、気持ちとしては、私が県庁に行っているつもりですというお話もしました。

 さらに、3県の知事さんからは、やはりそれぞれ10年半が経過をしても課題は残っているんだと。特に知事さんと会うだけではなくて、市町村長さん、それぞれで地域によって、例えば双葉町などはまったく人口も戻っていないとか、それぞれの課題があるので、是非被災の市町村に自ら足を運んでいただきたいと。

 特に、内堀知事さんからは、心のひだが触れ合うようなところまで人間関係をつくって、被災者に寄り添って頑張ってもらいたいという趣旨の発言もいただきまして、これからもっともっと時間の許す限り、市町村を含めて現場に足繁く通って、生の声を聞かなければいけないなという思いを強くいたしました。

 以上です。

(問)もう一点お伺いいたします。

 先ほど冨樫副大臣からもご発言がありましたが、昨夜首都圏では震災以来10年半ぶりに震度5強を観測する地震がありました。被災地から震災の教訓の風化が懸念されている中で、再びあのような災害が。幸いにして人的被害はそんなに大きいものはございませんでしたけれども、今回災害は、また改めていつ起きるか分からないという状況の中で、改めて復興を、防災対策が風化する、知見として生かすためにどのようにしていくか、お考えをお聞かせください。

(答)東北の方々からしますと、東日本大震災の記憶が風化していくんじゃないか、あるいは国民に広くその教訓が共有されていないんじゃないかというご不安があろうかと思いますが、そういうことがないように、復興庁では関係する省庁と連携をして、情報の発信、あるいは地元でもご要望を受けましたけれども、その記憶、伝承をどう伝えていくかというお話も要望等も受けておりますので、その辺はしっかり受け止めて、防災教育、風化させないように全力で関係省庁連携しながら取り組んでいかなければいけないなという思いを強くしております。

(問)よろしくお願いします。

 今日の日程も出ていると思うんですけれども、今日は夕方に玉城デニー知事と大臣室でお会いになる予定があるかと思うんですけれども、大臣就任後、初めての会談ということになるかと思います。どういった点のお話をされたいとか、今お考えになっていることをお聞かせいただきたいというのと、あと、このデニー知事、今日いらっしゃって、大臣とお会いになると思うんですけれども、総理との面会もご希望されているかと思うんですが、その総理のご日程もあるかと思うんですけれども、その状況について総理とお会いになれるのかどうかという、まずその点をお伺いしたいと思います。

(答)第1点目の質問は、私は就任したばかりでございますので、先ほど報告しましたように、明日には県庁で知事さんに就任の挨拶を兼ねて表敬訪問するという日程が組まれております。玉城知事さんが新しい内閣がスタートしたということで、上京して来ているという話も聞いております。

 ご案内のように、今日は総理の所信表明がありますし、衆議院で所信表明が終わった後は参議院の所信表明と、かなり日程が厳しく詰め込まれている中で、私は玉城知事さんから会いたいという話があった時には、私が明日就任の挨拶に行きますという話も秘書を通じて伝えたつもりですけれども、知事さんが来られているので、ではまずは、復興大臣、沖縄担当大臣としてお会いしましょうと。ですから、お互い知らない中でもないですけれども、就任を兼ねた挨拶という顔合わせの会合になるのかなと思っております。

 総理の日程等については、こちらではまったく承知しておりません。

(問)ありがとうございます。大臣、あともう一点なんですけれども、これは大臣訪問とはちょっと別だとは思うんですけれども、昨日も一部で報道があったかと思うんですが、大臣の事務所の政治資金収支報告について一部修正があったと。昨日のうちに修正されたということですけれども、改めて今後大臣として訪問を行う上で心掛けたいことというか、政治資金について思われていることをお願いします。

(答)ご指摘の報道があったことは承知をしております。私の秘書に対する監督が行き届かなかったのか、あのような経費を政治活動費として支出をしたことについては、不適切であると考えておりまして、削除をして訂正をしたという報告を受けております。

 ただ、報道を見ておりましたら、国民の税金から頂いた政党交付金で支出したかのような誤解を与えかねないなと思ったんですけれども、それは東京のほうでの政治資金に関わっていたというのは、やっぱり政治活動資金で、秘書が使ってしまったと。私自身はこの業界の、もともといろいろ理事会とかは、あまり入ってもいないんですけれども、参加をしておりませんが、私の秘書は悪意はなかったと思いますけれども、その不適切な場所、疑念を抱かせかねないような場所での支出に政治資金を使ったということは、今後ないように注意をしていきたいと思います。

 以上です。

(問)先ほどの話とちょっと関連するんですけれども、沖縄県知事との面談については、以前もおっしゃっていたかと思うんですけれども、今回東京でまず最初に知事と面談することになったというのは、向こうから一応、新内閣への挨拶がてら東京に来るので、是非、西銘大臣ともお会いしたいというような打診が向こうからあったというふうな理解でよろしいですか。

(答)こちらの気持ちとしては、就任して県庁を訪ねてご挨拶、表敬訪問しようというのが基本であります。ご案内のように、私自身が福島へ行ったり、岩手へ行ったり、あるいは総理のほうが所信表明の準備等々で、割とバタバタしている中で、知事さんは新しい内閣だから挨拶をしたいという思いで来たんでしょうけれども、大変日程が混み合っているのは事実です。ですけれども、せっかく知事が来られているので、顔合わせは1回ここでやっておこうと、明日はまた私が正式に行きますけれども、という思いで日程を受けるようにといたしました。

(問)すみません、それからもう一点です。明日はまた知事、県議会議長や首長、経済団体の代表とお会いになるということですけれども、今年は自民党の政調のほうでも、沖縄振興調査会のほうでも、だいぶ経済団体の方とかといろんな要望を聞いたりして、お会いになってきたと思いますけれども。今回大臣として、またそういう同じような面々の方々とお会いすることになると思うんですけれども、心境の違いというか、今回は大臣としてどういったお気持ちで臨まれるのかというのを一言お聞かせください。

(答)大臣に就任して、これまでの大臣の経験とも違う重さを感じております。閣議も週2回とか、臨時閣議とか、そういうことも経験しております。総合的に判断して、大臣職は重たいなと。

 ですから、自民党の沖縄振興調査会の幹事長としての仕事をしていた時と、また政府の一員として、チーム岸田内閣の一員として就任をして挨拶へ行って、意見交換をするというのは、心の中では同じ気持ちではいるんですけれども、この職責の重さというものは感じながら、頑張っていこうという新たな気持ちになっております。

(問)よろしくお願いいたします。

 大臣、早速被災3県の知事さんと面会されたということで、現場主義を徹底するということで、細かく現場に、被災地に足を運んでいきたいというような意気込みをお話しいただいたかと思うんですけれども。平沢前大臣の時は25回、その前の田中大臣の時は35回被災地に足を運ばれたようですけれども、今のご決意として、どれぐらい、何回ほど被災地には少なくとも足を運びたいというふうにお考えでしょうか。

(答)緊急事態宣言が解除されて、できるということも踏まえて、平沢前大臣の回数は超えたいと、田中前大臣の回数も超えたいという思いはあります。そこまでにしておきます。

(問)すみません、ちょっと別件なんですけれども、大臣の部屋にも置いてあるかと思うんですが、福島の除染の土壌を使った鉢植えについてなんですけれども、官邸のほうにも置いてあったものが、このたび撤去されたと、政権交代に伴って撤去されたというお話、報道が一部であって、私はごめんなさい、確認していないんですけれども、政権が替わったとしても、知ってもらうべきことというのはまたあるのかなというふうに思ったりするんですが、その辺の対応についてはどのようにお考えでしょうか。

(答)私が復興大臣の職務を岸田総理から受けた時の冒頭の発言が、「東北の復興なくして日本の再生なし」と、全閣僚が全て復興大臣だという岸田総理の思いを聞いておりますと、その復興への思いは何ら変わることはないと私は感じております。私の大臣室にはあります。0.05とかいう数値はいつも見ていますけれども、官邸のことはちょっと承知をしていないので、コメントは差し控えたいと思います。

    
(以  上)

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