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平沢復興大臣記者会見録[令和3年4月30日]

(令和3年4月30日(金)9:56~10:10 於)復興庁621会見室)

 

1.発言要旨

 冒頭発言なし

 

2.質疑応答

(問)おはようございます。よろしくお願いいたします。

 東京電力福島第一原発の処理水のことで2点お伺いいたします。

 まず1点目ですが、先日大臣、内堀知事と会談した際に、今後の風評対策、情報発信について福島県と協力して進めていくお考えを示されまして、県としても新しく風評対策の部署を設けるなど体制を強化しております。これから福島県とはどのような形で連携協力を風評対策で深めていきたいお考えでしょうか、お伺いします。

(答)この前、福島に行きました時、知事とお会いしまして、知事から風評対策について、しっかり福島県の考え方、意向を反映させるように取り組んでほしいと、こういう強いご要望もありまして。それはもう私のほうも申し上げていますけれども、私のほうも福島県の皆さん方の立場に立って、その風評対策を進めていくことには、全く異存はありませんということで。そこでいろいろなことが考えられますけれども、普段から常に福島県の皆さん方の考え方を考えながらやるということはもちろんですけれども、同時に今タスクフォースをつくりましたので、タスクフォースに福島県の皆さんの考え方をできるだけ反映させると。

 したがって、メンバーの中に今はオブザーバーとして福島県の代表の方が入っておられるんですけれども、その立場のオブザーバーをちょっと変えまして、別途別なステータスで入っていただけるように今検討しているところでございます。

 併せまして、復興庁では風評対策の強化に向けて総額10億円の交付金を新設することにしておりますけれども、この10億円のこれからの使い方、福島県とよく相談して、県に対する配分、市町村に対する配分もありますけれども、そういった中で、できるだけ福島県の皆さんのご意向、こういったところにも反映されるように取り組んでいきたいということで考えております。

(問)もう一点お伺いいたします。風評対策の中で、国外・海外向けての情報発信というのは、非常に重要になってくるかと思うんですが、中国の報道官が、葛飾北斎の「富岳百景」を揶揄して、処理水の問題を喧伝するような投稿をしておりまして、一義的には外務省が抗議撤回を求めているかと思うんですけれども、これは政府全体として取り組まなければいけない問題だと思うんですが、今回の問題に対する大臣の考えをお聞かせください。

(答)私は、報道ベースで知りましたけれども、かなり事実を歪曲して、何か汚染させるというような感じで、しかもあの大変な名画を冒涜するような形で報道をしたということは、一言で言えば極めて遺憾というか、極めて残念だなと思います。外務大臣のほうが抗議しているようですけれども、もちろんこれは外務大臣は、もう日本国民を代表して抗議されたんですけれども、私の立場でも強く抗議したいと思っております。

(問)おはようございます。

 ALPS処理水の関係で、チラシのトリチウムの関係のキャラクターを修正されたと思うんですけれども、動画のほうの進捗状況というのはどんな感じですか。

(答)動画のほうは今やっているところでございまして、終わり次第これはまた載せたいと思っておりますけれども、これは復興庁だけでできるものじゃなくて相手方もありますので、今いろいろと協議をしているところでございますけれども、そんなに時間がかからないでお見せできるものと思っております。

(問)もう連休、ゴールデンウイークがスタートということなんですけれども、大臣のご予定は特にありましたでしょうか。

(答)私はもうまったく地元におり続けて、もちろん東京はご案内のとおり7月の初めに都議会議員選挙もありますし、私のところは秋に区長、区議会の選挙も控えていまして、それに加えて自分の選挙、いろんなあれがあるもので、特に都議会議員選挙がもう間近に迫っていますので、そういったこともありまして、もうまったく地元に張り付く予定でございます。

(問)28日に福井県のほうが、運転開始から40年を超えた原発の運転について同意しました。福島の原発事故後、40年を超える原発の再稼働は初めてとなるということなんですけれども、大臣の受け止めを聞かせていただければと思います。

(答)これは、福井県の知事が判断されたことなので、福井県の知事の判断に、私がコメントすることは控えさせていただければと思います。

(問)今、原発を建て替えというかリプレースするというような議員連盟もできているかと思うんですけれども、大臣としてそのリプレース自体へのお考えというのはどうなんでしょうか。原発の建て替えというか、リプレース自体への大臣のお考えもお聞かせをください。

(答)この問題は、いずれにしましても、福井県知事が判断されたことで、再稼働の詳細、事実関係については所管は経済産業省になりますので、申し訳ありませんけれども、これは経済産業省にご質問していただければと思います。

(問)先ほどの話、議員連盟の話、原発をリプレースする議員連盟ができているかと思うんですけれども、建て替え自体についての大臣のお考えというのは、どのように考えていらっしゃいますか。

(答)議員連盟は、これはもうまったくいろんな考え方がありまして。もう自民党の中もいろいろありますけれども、例えば処理水の問題についても一部意見があるようなことも聞いていますし、いろいろあって、これはそこはやっぱり自民党ですから、いろんな意見があっていいんじゃないかなと思います。最後は収れんしますけれども、その過程ではいろんな意見を闘わすことができるのが自民党ですから、党はいろんな形で意見が闘われると私は思います。

(問)大臣自身はどのようにお考えなんでしょうか。

(答)それについては、ちょっとコメントは差し控えさせていただきます。

(問)すみません、全然別件で恐縮なんですけれども、全然違う話なんですが、大臣は津波や地震の被災地で残された課題はどの問題だというような発言を、3月の初めにもされているかと思います。その件に関して復興庁で今後の核となる事業は、心の復興事業なのかと思っているんですけれども、心のケアについて復興庁で取り組んでいらっしゃるのは、ただ実際、被災者同士の交流会がコロナ禍で中止になったりであるとか、なかなか活動が制限されている現状があるかと思うんですが。

(答)何の活動がですか。

(問)心の復興事業を採択されて、実際に事業を行っているその事業の、例えば災害公営住宅での交流会であるとか、様々なイベントが実際にコロナ禍でできない現状があるかと思うんですけれども、そういった現状について、大臣はどのように受け止めていらっしゃるのかというところと、何かしらその対応を考えていらっしゃることがあれば、教えていただければと思います。

(答)地震と津波につきましては、これはもう言うまでもなく、いろいろな被害が出ましたけれども、特にハードの面では、かなり出来上がってきているかなと。しかし、私は復興がまだ全然終わっていませんよと。まだ課題がいっぱい残っていますよと言っているのは、地震・津波被災地域にあっても、まだ特に残っている大きな一つは心の問題で、これは3県の知事さんなんかも、全く同じようなことを言っておられたわけでございまして、そういった心の問題ですね。

 その中には例えばいろんな問題があります。やっぱり孤独とか、今いろいろと大きな問題になっている孤独とか、そういった一人住まいの問題とか、いろんな問題がありますので、そういった地域コミュニティをつくるという問題もありまして、そこに参加するという問題もありまして、孤独とか、そういった問題を何とか解決していかなければならないわけで、そのためには一番現場で身近に接することができるNPOとか、そういった団体の皆さんにはだいたいお願いして、そしてやっています。

 ですから、その皆さん方に努力をお願いして、その話を聞きながら、直接接しているNPOの皆さんとか、そういった方々にお聞きして、それで心の対策で私たちは何が欠けているのか、もっとやるべきことは何なのかと、そういったことについては、常時連絡を取ってやっていきたいということで考えております。私も一部もう既にいろいろとお話をNPOの皆さん方からお伺いしたり、実際現場に行って、いろいろとそういった被災地の皆さん方にも、避難されている方にもいろいろとお話を伺いましたけれども、私自身もそういったところにこれからもしコロナの問題が解決すれば、できるだけ出かけて直接いろんなお話を伺って、何が復興庁に期待されているのかということを聞いて、それでそういった被災者の皆さん方の気持ちに応えていければということで考えております。

(問)実際に活動がしたくても、コロナ禍でその活動ができていない現状については、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

(答)現場がコロナの問題でなかなか活動ができないというのは、それはいろいろと現場では工夫しておられると思うんですけれども、特にNPOの皆さん方、本当に頑張っておられますし、そういうNPOだけじゃなくて、そういった方にいろいろお手伝いいただいているのは、地域の自治会とか町会とか、その他いろんな社会福祉協議会とか、いろんな団体がいろいろとお世話してくださっているということも聞いておりますけれども。しかし、今おっしゃるようにコロナがありますので、コロナの中でどういうふうに活動していくかということは、これは大変難しいし、電話で直接接しておられるNPOの皆さん方が一番よくご存じだろうと思いますので、そういった方々のご意見を聞いて、私たちがお手伝いできることは何なのかということを、しっかり考えていきたいということで考えております。

   (以  上)

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