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平沢復興大臣記者会見録[令和3年4月20日]

(令和3年4月20日(火)9:25~9:52 於)復興庁記者会見室)

 

1.発言要旨

 おはようございます。

 冒頭、私のほうから申し上げさせていただきます。

 まず、処理水のチラシ、動画への対応についてでございますけれども、「ALPS処理水について知ってほしい3つのこと」と題した、このチラシ及び動画への対応でございますけれども、復興庁へ電話及びメールでいろんなご意見が寄せられております。復興庁だけではなくて私個人のところにもいろんな形で、私の事務所とか、あるいは私宛てにメールとかそういったものも数多く来ているわけでございます。

 これらについては、前にも申し上げましたけれども、まさに賛否両論があるわけでございまして、非常に良くできているといったお褒めの言葉もかなりありますし、同時にこのチラシは、あるいは動画はおかしいのではないかといった声も少なからず来ているわけでございます。それらはけしからん、内容がけしからんというのももちろんあります。だけど、内容がけしからんという以上に、トリチウムを表すのに、ゆるキャラらしきもの、要するに漫画的な形で表していることに対しまして、それは極めて問題ではないかと、原発の危険性を何かちょっと過小評価しているのではないかと、矮小化しようとしているのではないかと、それから、事故の深刻さから目を逸らそうとしているのではないかというような、大体こういった趣旨がほとんどですけれども、こういった趣旨でこれは非常に問題であると、こういったものを是非やめてほしいという声も来ているわけでございます。

 両方の声がいろいろ来ているわけですけど、私たちとしましては、この問題の本質から目を逸らすとか、そういったことは全く私たちの想定していなかった、まさに本意では全くないことでございますので。しかし、そういったお気持ちを抱かれる方がおられるということは、特に福島県の被災者の中におられるということは私たちとしても大変申し訳ないという気持ちでいっぱいでございまして、従いまして、それについては、前回申し上げましたように、差し当たって使用はストップしまして、そして今、いろいろと検討を進めているわけでございます。

 トリチウムを使った漫画的なところは、そこだけは今までのものを変えて新しい形に書き換えるという作業を今、進めているところでございまして、チラシのほうは大体近いうちに終わります。しかも、これは職員でできますので職員のほうでやっていますので、でき次第また使わせていただきたいということで考えております。動画につきましては、これは請け負いました事業者との関係もございまして、そういったことで若干時間がかかるかもしれませんけれども、こちらのほうもできるだけ早く作業を終えて、そしてまた使わせていただければと思っております。

 いずれにしても、繰り返しますけれども、こういったチラシや動画を使って、私たちの意図するところを国民の皆さんにしっかりと理解してもらおうということで、こういう方法、情報発信をやったこと自体は何ら問題ないと思っていますけれども、その内容、やり方につきましてご不快に思われるような方がおられるような、そういった形でやったことにつきましては。ですから具体的に言いますと、この使った資料の中でトリチウムのところについて漫画のようなもので表している、この部分だけに関して言えば、これは本当に私は申し訳ないなと、心からお詫び申し上げなければなりませんので、お詫びさせていただきます。本当に申し訳ございませんでした。

 いずれにしましても、こういったことが今後、二度とないように。しかも、聞くところによりますと何十年か前に原発の問題を表すのにこういったキャラクターというか漫画的なものを使ったことがあったやに聞いております。私たちは全然存じ上げませんでしたけれども。いずれにしましても、そういったことも含めまして、これからは過去の例も踏まえながら慎重に検討して、少なくともこういった問題が起こらないようにしっかり取り組んでいきたいということで考えております。

 それから、4月22日には風評対策のタスクフォースが行われる予定でございますけれども、これにつきまして前回、プレスに対してフルオープンでやってほしいというご要望がございました。これにつきましては検討しました結果、参加者の方々から忌憚のないご意見を伺う、そういった観点からするとフルオープンでやるのにはちょっと問題があるのではないかという声がありまして、結論的には、私とかあるいは副大臣が挨拶するとか、そういったところについてはもちろんオープンにいたしますけれども、それ以外のところにつきましてはクローズでさせていただきたいと。ただし、終わりましてから、その内容等については詳細にディテールにわたる部分までできる限りご紹介させていただきたいということで考えておりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げたいと思います。

 冒頭、私から申し上げるのは以上です。

 

2.質疑応答

(問)明後日行われる風評対策タスクフォースの関係なんですが、先週末に開かれました処理水などに関する福島評議会の場でも、やっぱり風評対策の具体化が遅れていることに対して地元の首長さんを中心に懸念の声が挙がったという状況です。そういった中で、先ほど大臣が自らご言及されましたトリチウムのキャラクターの問題などもありまして、せっかく復興庁が国として情報発信に乗り出そうというところなのに、内容として不適切な部分があったという問題が起きてしまっています。こういったタスクフォースなどに地元のメンバーなどを加えて、地元の方々が理解しやすいような情報発信のやり方というのを検討すべきではないかと思うのですが、大臣のお考えをお聞かせください。

(答)タスクフォースですね。今、言われたご趣旨は全くよくそのとおりだと思います。

 まずは、スタートした時点では各省庁の責任者、局長クラスに集まっていただくわけで、そこに福島県の事務所長はオブザーバーだったと思いますけれども、オブザーバーで来ていただくことになっております。ですから、これを何回かやる過程で、今おっしゃったように、直接そういった関係者とか当事者とか、そういった方々のご意見も聞いたほうがよいということに私は当然なると思いますので、最初はこういう形でスタートしますけれども、段階、ステップを踏んでいくごとに場合によっては来ていただいて話を聞くとか、そういった取り組みもしていきたいということで考えております。

(問)明後日のタスクフォースなんですけれども、これは関係閣僚による実行会議とか、その下のワーキンググループとか、いろんな似たような組織があるんですけれども、棲み分けというのはどういうふうにされる感じなのでしょうか。

(答)新たに設置される関係閣僚等会議ですね。これは今般の処理水の処分に関する基本方針の着実な実行のための検討を行っていくものということで、その中で風評影響の実態把握も行っていくと。他方で、復興庁が司令塔となっている風評対策タスクフォースにおいては、風評対策全体について復興庁が司令塔となっているものでございまして、関係閣僚等会議において把握された実態やニーズを踏まえて、具体的な風評対策について、追加対策の必要性も含め関係省庁とともに検討を進めていくと。こうなっているんですけど、ちょっと皆さん方はお分かりにくかったと思います。私もこの関係は、なかなか分かりにくいなという感じがしております。

 ですから、これができるということは、恐らくかなりオーバーラップすると思うんです。オーバーラップしますけど、ともかくタスクフォースで初めての風評被害対策を検討する会議が開かれるわけですから、これはこれとして、どんどん、関係省庁が全部集まっていますから、関係省庁のそれぞれの取り組みも含めてしっかり聞いていきたいと、成案を得たいということで考えておりまして、その過程で、先ほどございましたように福島県の方とかそういった方々の、本当に当事者である方々の意見も聞きながらやっていきたいと。

 その一方で、関係閣僚等会議でも風評被害の問題というのは出るでしょうけど、それは私たちの報告を聞いた上で出るわけで、ですから、私たちが実質的には風評被害では中心としてやるということになるだろうと思います。

(問)あと、各閣僚の皆さんに共通の質問でお伺いしているんですけれども、21、22に靖國神社の春季例大祭が開かれるということなんですが、これに参拝されるご予定があるのかということと、参拝しない場合も真榊などの供物を奉納する意思があるのか、いずれかお答えいただければと思います。

(答)参拝するかどうかにつきましては、これは一切コメントしないということにしていますので、ご理解いただきたいと思います。榊の奉納はいたしません。

(問)コメントしない理由というのは何かございますか。

(答)これは個人的な問題ですから。これは大臣の仕事とはもう全く関係ない個人的な考え方の問題です。ですから、これについてはコメントしないでいきたいと思いますので、ご理解いただきたい。

(問)あと一点だけ。先ほどのALPS処理水のチラシの話に戻るんですけれども、確かに矮小化につながるという批判があったということなんですけれども、漫画チックなものを使ったことが問題だということなんですが。これの説明を読むと、例えば一番下の、「放射線は細胞を傷付けますが、細胞には修復機能があります」というような文言があって、放射線というのが危ないから近寄ってはいけないとか、防護服を着るとかあるんですけど、これを見ると、矮小化されているようにも読み取れるんですが、こういう表現もそのまま残るんでしょうか。

(問)これを作るということになったときに私のほうから出した指示は、ともかく事実関係の間違いだけは絶対駄目だと、そこは徹底的にやってほしいと。私は、まずこれが問題になるということについては、大変申し訳ありませんけど、想定しておりませんでした。私は事実関係の間違い、私は専門家ではないけれども、皆さん方は専門家なんだから徹底して事実関係だけは調べてほしいということを申し上げて、それでできたのがこれですので。この事実関係についてはいろんなことが書いてありますけれども、私は正しいと確信していますけれども、もし直したいというようなご指摘があれば、またもう一回再検討させますけど。

(問)読む人から見ると、じゃあ、防護服とかを着る必要はないんじゃないかとか、そういうふうに受け取られませんか。

(答)その辺は、またちょっと検討させてください。

(問)チラシと動画に関連して引き続き質問です。冒頭発言でチラシや動画のトリチウムを漫画的に表現したところの見直しを早急にやりますということだったんですけれども、それぞれチラシの内容を見直して再び公開したり、動画を再び公開できる時期というのはいつ頃になりそうかということ。あと、漫画的でないキャラクターなり表現をするということなんですが、具体的にはどういう表現方法を検討しているのでしょうか。

(答)まず後のほうから言いますと、これを今作っている最中ですけれども、一つは、漫画がちょっと、そういった形で問題を矮小化したり、危険から目を逸らすのではないかというようなご批判があったことは事実です。ですから、今度は淡々とそういった事実だけを載せるということで、少なくとも今回の件では漫画的なものは使わないということにしていて、まだできておりませんけど。

 それから時期ですけれども、時期につきましては、チラシは週内に公開したいということで考えております。動画については、先ほど申し上げましたように、もうちょっと時間がかかりますけれども、できるだけ早く、またさせていただきたいと思っております。

(問)チラシの動画の話で一つお伺いしたいんですけれども、今回、本意ではない形で伝わってしまったということで、ただ、発信する側と情報を受け取る側での認識に齟齬があったことが要因なのではないかなと思うんですけれども、なぜそういう齟齬が起きてしまったというふうに大臣ご自身は現在のところお考えなんでしょうか。

(答)これはいろんな見方があります。ですから、先ほど申し上げましたように、非常に良くできているという声も随分あるんです。良くできているという声と同時に、新聞社の方、マスコミの皆さんは世論調査をやっていますけど、世論調査でも最近では毎日さんとか産経、フジさんですか、世論調査を見てもかなりいいという数字が、問題ないというか、やむを得ないとか、毎日さんの世論調査で多いとか、そういった結果が出ているわけで。ですから、これは受け取り方のあれだと思うんです。私たちもそういうところにもうちょっと神経を使うべきだったんです。

 というのは、例えば被災地ではない方々は、このあれを見て特に、いいんじゃないかという方が圧倒的に多いような気がします。ただ、実際に災害に遭われた福島の方々からすると、何だというお気持ちになられるのではないかなと。ですから、私たちはもっと、全国民がもちろん対象の話なんですけれども、とりわけ被災地の福島の方々のお気持ちに寄り添った形のあれを作るべきだったのだろうと。ですから、その辺で私たちがもうちょっときめ細かな対応をすべきだったという、そこをちょっと怠ったということが今回の大きな反省点。

 要するに、全国の人が対象でも、この問題はやっぱり福島の方が対象なんですから、福島の方々にご理解いただけるというようなことを最優先して取り組むべきだったんじゃないかなと思います。

(問)22日にタスクフォースのほうで処理水の風評被害対策の議論が本格化するわけですけれども、その議論の中でも今回の反省という部分も当然生かしていかれるのかなと。

(答)それは、中ではいろんな議論が出ると思います。当然、今度の問題も含めていろんな議論が出て、それで今後のやり方について皆さん方から意見を聞いていきたいということで考えております。

(問)冒頭に謝罪の言葉がありましたが、前回の会見では謝罪はなくて、一方で前回でも賛否両論あったかと思うんですけれども、その辺の状況の変化とか、状況の結果というか、あるいはどなたかから抗議を受けたりとかそういった変化はあったのでしょうか。

(答)前回のとき、私は申し上げましたけどね。要するに謝罪はしますよと。ただ、今はまだ検討しているときで分析しているところだから、それで賛否両論いろいろ来ているんです。ものによっては賛成のほうが多いんです。ですから、いろいろ来ているから、それも含めて検討して、そして謝罪ということであればしますよということで申し上げたつもりなんです。

 ですから、その後、いろいろと分析したのが、申し上げましたように復興庁に来ているメールだとか、それから手紙だとかいろいろあります。そのほかにも、私の個人事務所のほうにも来ているものもります。私個人に来ているメールなんかもいっぱいあります。そういったものを全部総合的に判断させていただいて、特に福島県の方がいろいろなお気持ちを抱いておられると。その間に、特に今まで全く声が出なかったんですけれども、福島県の知事からも、これは逆効果であるというようなご指摘をいただきました。福島県の内堀知事さんから。ですから、そういったことも考えて、これはやっぱり謙虚に反省するところは反省したほうがいいと、こういう気持ちになったということでございます。

(問)知事から直接何かその後、言われたりとかというのはあったのですか。

(答)いえ、それはありません。

(問)あと、先ほどの福島の方々への理解が、配慮が欠けていたということでしたけれども、週内にまたチラシを修正して公開する前に、福島の関係者の方に一度見せたりとかそういったことはあるのでしょうか。

(答)これは、今回のケースを見てみましても、チラシを作ったことがけしからんというのはほとんど出ていないんです。あるのは、要するにトリチウムという放射性物質について、そういった人形的なものを使うということがけしからんと、それが圧倒的に多いんです。ですから、その部分に関して先ほど私は謝らせていただいて、そこはもう取り替えます、こういうことです。

 それであと、内容については福島の方も、大概もうお分かりですから、全部これを見ておられると思います。

(問)修正前にどなたかに、福島の関係者に見せるという作業は特になしという。

(答)今、修正の中で福島の方はもう見ていると思います。事実関係はもう間違いないということなんで。不適切ということで私たちのところに随分来た抗議は、先ほども言ったようにトリチウムのところだけなんです。トリチウムを、結局トリチウムという形で表示しているのではなくて、トリチウムが漫画チックなものが使われて、イラストみたいなのが使われているわけです。そこがおかしいということなので、そこは私たちとしては謙虚に反省して、それでその部分は取り替えるということでございます。

(問)漫画でトリチウム表現したところが不適切だったというふうに先ほどからおっしゃっていたと思うんですけれども。そもそも今回の事業と、その上に位置付けられた「風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略」とかで、そもそも漫画、アニメーション、動画を使って分かりやすく発信というふうになっていたと思うんですけど、この情報発信の在り方そのものを見直すということはないんですか。

(答)情報発信はできる限り分かりやすく、そしてある意味では子どもさんにも分かるような形であることが一番望ましいわけで、そういう中で、今回の情報発信のツールとして、こういった形で分かりやすく、漫画じゃないですけど絵を使ったというのは、これはいいと思うんです。ただ、そこに、何度も言いますけれどもトリチウムという危険的なものにそういう漫画的なものを使うということは、この問題の本質から目を逸らそうとしているのではないかというあれがあるわけです。そういう声がいっぱい来たわけです。ですから、そこは直しましょうということで。それについては特に国民の皆さんというか、これを見られた方からはそういった声はきていませんので、ですから、特にそこを変更するつもりはありません。

(問)伝えるべき対象として、子どもとか教育関係者が多分最重要視されていたかと思うんですけれども、その取り組みを続けている限り、こういったことは多分、次も起きるのではないかと思うんですけれども、何らかの対策みたいなことは必要ないんですか。

(答)それは、検証、対策はとっていかなければならないですけれども。何度も言いますけれども、これは賛否両論ある話なんですね。ですから賛成の方からも来ていますし。繰り返しますけど、賛成の方からは大変にいい試みだと。ですからどんどんやってくれという声もいっぱい来ているんです。

 ただ、何度も言いますけれども、反対の方からも来ていまして。その反対の人たちが、こういったチラシを作ったことがけしからんという反対も一部あるんです、もちろん。チラシを作ってこんなことをやるのはけしからんという声もあるんですけれども、反対の方の一番多かったのは、この中でトリチウムが要するにイラストみたいなので表されているのがけしからんということなんで。それで、実際にその後、いろいろと大きな批判をあちこちからいただきましたけど、その批判もみんなそのイラストのところなんです。ですから、そのイラストについては直させていただきますと、こういうことでございます。

 
  (以  上)

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