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平沢復興大臣記者会見録[令和02年10月06日]

(令和2年10月6日(火)11:00~11:08 於)復興庁6階記者会見室)

 1.発言要旨
 今日は私のほうからは特にございませんので、御質問があればどうぞ。

2.質疑応答
(問)よろしくお願いいたします。   大臣、先週、東京電力の小早川社長と面談されまして、福島の責任を果たすように改めて大臣のほうから強く申し入れたと思いますが、今週、明後日に第一原発の処理水について漁業組合連合会、全漁連の会長からヒアリングをすることが決まりました。一連の御意見を伺う場ということで各種団体に意見を聞いてくる中で今回、大詰めになるかと思われますが、改めて風評被害の対策について復興庁が主導して検討を進めるべきだと思いますが、風評被害対策についてのお考えをお聞かせください。
(答)この問題については、私も福島に行きまして、いろんな方とお会いしまして、この問題が非常に地域の方々にとっては大変に深刻な問題として受けとめられているので、私たち国のほうも、しっかりとこの問題に早く結論を出すべく動く必要があるということを、痛感しているところでございます。
  そういった中で今、関係者からいろいろと話を聞いているところでございまして、そういった中で今お話がありました全漁連とか、そういったところも含めていろいろお話を伺っていくということになると思いますけれども、ともかく関係者の意見をできるだけ幅広く、丁寧にしっかりとお聞きして、そして我々としての今後の方針を出していくべきではないかなと思っております。 (問)先週の会見でも出たのですが、仙台高裁の判決、原発事故の国の責任を認めたことに関連して、大臣御自身のお考えは国の責任があるのかどうか否か、どうお考えになっているかが一点と、これも先日菅総理と一緒に視察された、東日本大震災・原子力災害伝承館なのですが、ここの施設については朝日新聞が「語り部が語れない」と、東電が国の責任を語り部が話すのを自主的に禁じるマニュアルができているという報道があったのですが、これは福島県民の思いに寄り添うものと逆行するのではないかと思うのですが。語り部の人に実際に聞くと、福島の長年、原発ゼロ社会を実現してほしいという思いと逆行するものだという違和感を感じるというコメントを聞いたのですが、大臣自身、実際にご覧になってどう思われたのか、2点お伺いしたいのですが。
(答)まず最初の判決の件ですけれども、判決は個別の案件ですからコメントは差し控えたいと思いますけれども、いずれにしましても、復興庁としては被災者の方に寄り添って、それで被災者の方をできる限りお手伝いするべく全力でこれからも取り組んでいくと、こういう姿勢には全く関係はありません。
(問)大臣のお考えを聞きたいんですが。責任があるかどうかについて。
(答)ですから、そういった個別の案件については、私自身のあれは差し控えさせていただきたいと思います。
  いずれにしましても、私は福島に行きましていろんな方にお会いし、いろんな御意見を伺って、昨日も福島で申し上げたんですけど、皆さんいろんな意見を、あるいは国に対していろんな思いがあって、それを言いたいのはやまやまなんですけど、福島の方は要するにちょっと謙虚というか、誠実というか、非常に懐が深いというか、なかなかそれをストレートに表に出されないところがありますから、私たちがその心をしっかりと酌み取って、それで福島の方の気持ちに寄り添う形で、できる限りお手伝いしていく必要があるということは昨日、復興局職員を集めた訓示でも申し上げたところでございます。   それから伝承館の語り部の問題ですね、これは具体的に事実関係は分かりませんけれども、私はともかく語り部の皆さん、そういった方々が、自分が見たり聞いたり実際に体験したことをそのままお話しされることが極めて大事ということで考えておりますので、いずれにしましても、伝承館が、これからいろんな方の御意見を聞いて検証していくと思います。そして今後、さらにいいものにしていくだろうと思います。
  スタート時点のものが10年も30年も続くということではないと思いますので、ともかく私は、伝承館がまさに歴史に耐えられるすばらしい伝承館として後生に、ずっと末代まで続いていくように期待したいと思います。 (問)今の関連で、語り部の福島県民の被災者の思いがそのまま出るのがあるべき姿だとおっしゃったので、今のマニュアルに特定の個人・団体を批判するのは控えるようにという、こういう体制、状態というのは、これは改善するべきだというお考えだと理解してよろしいでしょうか、確認を。
(答)いや、そういうことではなくて、それは事実関係を伝える過程で、要するにそれは分かりませんけれども、意図的に特定団体を誹謗中傷ということは、これはまた両立するとは思いませんので。ですから私は、ともかく事実関係については、それは他の団体等にとっては、いわば耳を塞ぎたくなるようなこともあるかもしれないけど、それは私はともかく、そのとおり経験されたことを言われればいいと思います。これは別に誹謗中傷等には当たらないと思います、私は。
(問)大臣、就任以来福島の各避難市町村ですかね、そこを重点的に早く回られていると思うんですけれども、宮城と岩手、津波被災地に関しては今後、どういった形で回る予定なのかということと、あと、多分、今月国会が月末にあるので、それまでに回られるようなスケジュール感かなと思うんですけれども、そのあたりもあわせてお願いします。
(答)昨日福島へ行きましたのが就任以来5回目なんですけれども、あと宮城、仙台は1回行ったきりなんですけれども、できる限り国会が始まる前に御挨拶に回らせていただきたいなと。その中で、近く宮城、岩手のほうも回らせていただきたいなということで考えておりますけど、明日と明後日は、これはいずれも福島に入りまして、調整の結果そこは回らせていただくということで、全部で15市町村がありますけど、そのうち今回ったのが6箇所ですかね。ですからまだ9箇所残っています。そのほか、近く宮城、岩手のほうも行ってきたいということで考えておりまして、ともかく国会が始まる前にできる限り回って挨拶させていただきたいと、それでいろんな御意見、御要望をお聞きしたいということで考えております。

                                                                                                                                           (以  上)
 
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