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田中復興大臣記者会見録[令和02年08月07日]

(令和2年8月7日(金)10:50~11:00 於)復興庁6階記者会見室)


1.発言要旨
   おはようございます。
  一昨日、岩手県宮古市及び大槌町を訪問させていただきました。訪問先では、秋鮭の不漁による原料不足への対策として進められております養殖事業や、また、町独自の小中一貫の義務教育を通した今後の被災地の復興や発展を担う人材の教育・育成に関する取り組みなどについて、意見交換させていただきました。また、津波遺構として保存整備されておりますホテルの見学もいたしました。今後も現場主義を徹底し、一日も早い被災地の復興の実現に向け、全力で取り組んでまいりたいと思っております。
  以上でございます。

2.質疑応答
(問)おはようございます。よろしくお願いいたします。
  福島県が双葉町に整備をしておりました東日本大震災と原子力発電所、被災の伝承館の開館日が9月に決まりまして、新型コロナの影響で、当初の予定より2か月ほどの遅れとなりましたが、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の記憶を継承する上で、必要な拠点がいよいよオープンすることになりました。こちらの施設に関しては全額国費で整備されておりまして、国としても、その福島県の継承の取り組みを支援する形になるかと思いますが、改めてこの施設の意義と、国としてこの施設をどのように御活用していきたいか、お考えをお聞かせください。
(答)東日本大震災・原子力災害伝承館は、未曽有の複合災害の記録と教訓を、国や世代を越えて継承・発信するという極めて重要な施設でございます。新型コロナウイルス感染症の影響によって、福島県が夏から秋へと開所時期を変更されたわけでございますが、いよいよ開所日が決まったということで、大変に意義深いことだと思っておるところでございます。多くの方に関心を持っていただけるように、引き続き福島県と連携しながら、開所に向けて取り組んでまいりたいと思っております。一人でも多くの方々に訪れていただければと、このように思っておるところでございます。
  以上でございます。
(問)昨日開かれました福島12市町村の将来像に関する有識者会議のほうでは、現地への移住定住の促進というのが、1つ大きなテーマとして話されました。先だって総務省が発表した住民基本台帳に基づく人口の状況では、加速度的な人口減の進み具合と東京一極集中が進んでいる状況が明らかになりました。被災地だけではなく、地方部ではどんどん減っているパイを奪い合うような状況にもなることが予想されますが、被災地として必要な取り組みを、どのように考えられているかをお伺いします。
(答)8月5日に開催させていただきました検討会では、検討に当たっての視点や、移住・定住等の促進策について御議論をいただいたところでございます。前回6月の第15回の検討会でも、提言の見直し方針が決まったということで、今回はその後、初めての会議となったわけでございます。今回のこのような議論を踏まえて、さらに検討を進めていかなければならない、このように思っておるところでございます。
  今お話がありましたように、これは被災地のみならず、全国的にこういう大きな課題があるわけでして、国を挙げて対策を講じておるところでございます。
今回のこのコロナのことなどを考えると、やはり日本全国、人口減が現実になっている地域でも、高齢化の状況等を考えると、非常に地域力というものを強化していかなければいけないという現実があるわけでございます。一つ一つの自治体、特に被災地の自治体が、さらに魅力をアップしていただくことに腐心しておられるわけですが、我々もそのことをきちっとサポートして、できれば人口増を図る。そしてその背景にある生業(なりわい)であるとか、あるいは子育て、お年寄りの皆さんのケア、こういうものも整えていく、こういうことで対応していかざるを得ないと思っております。
  できれば魅力のある街をつくることができれば、首都圏から、移っていただけるような方も今後生まれてくるのかなということでもございますし、できれば企業などが移っていただくことによって、働く皆さんもそちらで生活をしていただく方が増えればと、こんな思いでございます。いろいろと複合的な施策を講じて、一つこの実を上げていかなければいけないかと思っております。一番重要な課題だと思っております。
(問)少し話題が変わるんですけれども、戦後75年を迎えたということで、昨日広島でも式典が開かれましたが、大臣、戦後生まれではありますけれども、この一つの節目の年を迎えての思いがあれば、お伺いしたいんですが。
(答)私、実は山口県の生まれでございまして、私の生まれ育った地域にも、広島で原爆の被害をお受けになった方たちが何人かおいででございましたし、実際に私もおじが2人、海軍でございましたが、戦死しております。こういうようなことで、非常に小さいときから、戦争というものに対しては、本当に恐ろしいものであると。絶対やってはならない。家庭でもそういう話題が非常に多いうちであったわけでございまして、その思いで、今日まで過ごしてきたわけでございます。
  今後とも、こういう時期でございますから、改めてやはり戦争を二度としない、いろんなことがあっても話し合いで物事は解決をする。こういうことをしっかりと位置づけて、政治に当たっていきたいなと、このように思っているところでございます。これは緊張感を持ってひとときも揺るがせにできない課題だと、一番重要な政治家としての基本だと思っているところでございます。
(問)来週終戦の日を迎えますけれども、いきなりで恐縮なんですけれども、大臣、靖国神社の参拝とか、あるいは真榊(まさかき)の奉納等は、この終戦記念日あるいはその前後でも考えられているのか。あるいは例年この終戦記念日については、どのようにされている、過ごされているのかについて教えてください。
(答)私は実は、党の中では組織運動本部長を務めていたり、また、いろんな立場の役も務めておりました。また私自身、身内に、今申し上げましたように戦死者もおりますので、靖国神社にお参りしたことは何度もございます。ただ、今はこういう政府の立場でもございますし、今のところ私のほうも特別にはどうということでお返事ができるものはないわけでございます。いずれにしても、私もそういう意味では、今のところ8月15日の戦没者の追悼式典のほうには出席させていただこうと、こういう予定にしておるわけでございますが、靖国のほうは、今のところ、まだ予定を考えている状況にはございません。 (問)閣僚になられる前はお参りしていたということで、よろしいでしょうか。
(答)お参りに行っておりました。私が行ったり、代理の者がお伺いしたりしておったところでございます。


(以  上)

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