1.発言要旨
1点目であります。20日に宮城県を訪問させていただき、松島基地での聖火到着式及び石巻南浜津波復興祈念公園での「復興の火」展示式典に出席させていただきました。
「復興五輪」の本格的なスタートとして、その第1歩が踏み出されたことを大変うれしく思います。
これと同時に、被災者の心のケアや産業・生業(なりわい)の再生など、地域ごとの課題に即してきめ細かな対応を行い、被災地の復興に全力で取り組む決意を新たにしたところでございます。
2点目であります。昨日、福島県から発表がありましたが、福島県南相馬市及び浪江町で整備が進められております、福島ロボットテストフィールドが3月31日に全面開所いたします。
本施設は、浜通り地域に新たな産業基盤の構築を目指す、福島イノベーション・コースト構想の主要な拠点でございまして、ロボット、あるいはドローンの研究や実証のできる、世界でも類を見ない拠点であります。
これまで、既に15箇所の施設を開所しておりまして、167の活用事例がございます。今後、さらに4箇所の施設の開所によって全面開所を機として、より多くの方に活用いただきたいと考えております。
浜通り地域をあらゆるチャレンジが可能な地域とすべく、福島県や関係機関との連携をしっかりとして、全力で取り組んでまいりたいと思います。
以上でございます。
2.質疑応答
(問)IOCが東京五輪の延期を含めた検討に入りました。
延期の可能性が高まったという見方が多いかと思います。復興五輪として被災者の関心も高いのですが、復興大臣としてのお考えをお願いします。
(答)もう既に各方面で報道されておりますとおりでございます。
IOCは4週間の中で一定の方向を示すということでございますので、私どもも注視しておるところでございます。
いずれにしましても、「復興五輪」と銘打って、東京オリンピック・パラリンピックについては我々も取り組んで来たわけでありますし、地元の皆様にも大変大きな期待を寄せていただいておるわけであります。
あの被災地の復興ぶりを示すことと同時に、世界の皆様から大変な御支援をいただいて、今日まで復興を進めてまいりましたことについての感謝の気持ちも表すことができればということで取り組んでおります。
私たちも、この4週間、IOCのどういう結論になるのか、注視してまいりたいと思っているところでございます。
(問)関連です。聖火リレーが29日から福島でスタートしますけれども、こういう延期の公算が高まる中で、実施すべきというふうにお考えになるのかということと、聖火をランタンに入れて車で運ぶ案が検討されておりますけれども、被災者の方が走者として走れなくなったり、「復興五輪」の意義も薄れてしまうような可能性もあるかと思うのですが、そういったことについて、あわせてお考えをお聞かせください。
(答)「復興五輪」ということについては、私たちも本当に国を挙げて、地元の皆様の御支援、御期待のもとに取り組んでまいりましたので、今の御指摘の点については、本当に新型コロナウイルスのこととは言いつつも、ちょっと心配しておるところでございます。
いずれにしても、26日には実施するということで組織委員会からは表明されておるわけでございます。
実施方法については、現在調整中と聞いておりまして、こういう状況を踏まえて、我々も見守っていきたいという状況でございます。
(問)今の関連です。延期された場合、聖火リレー、復興の火など、被災地に絡むイベントをもう一度改めてやるべきではないかという声も出ています。
そのあたりは、復興大臣としては何か要望されたり、延期された場合の聖火リレーのあり方など、どのようにお考えでしょうか。
(答)新しい事態になれば、今、仮定の話をなかなか申し上げられない状況にございますので、いずれ一定の結論が出た時点で関係者の皆さんと御相談しながら、一定の方向づけをしていくことになるのだろうと思っております。
(問)関連です。21日の仙台で行われたイベントでは、5万2,000人の地元の方が聖火の記念撮影のために並ぶという事態になっています。
被災地からの声というか、被災地の皆さんとしての視点から、今回どのように見ているのかということをどのようにお考えでしょうか。
(答)繰り返しの話になりますけれども、私たちも「復興五輪」という大きな目標に向かって、地元の皆様の御期待もいただきながら、御協力をいただきながら頑張ってきたわけでございまして、新型コロナウイルスの感染防止と言いつつも、こういうことになっていることについては、本当に残念に思っておるわけでございます。
一方、新型コロナウイルスの対策ということで考えれば、仕方がないという一面もあるわけでございまして、今の時点では全て決定しておるわけではございませんので、状況を見守っている、このように言っておくほかないのだろうと思っております。
いずれにしても、いろんなことについて、私たちも注視し、また、一定の方向が決定すれば、地元の皆様とも相談しながら対応していかなければいけないと思っております。
どうもありがとうございました。
(以 上)
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