1.発言要旨
先般の衆参の閉会中審査で、私の政治資金に関し、平成23年から平成25年における香典や枕花等の支出について質疑を受けました。その際、「今回マスコミからの御指摘を受けて、そのほかの支出も含め、事務所の担当者に再点検を指示したところです」と申し上げました。
今般、先日に公表された平成26年を含め収支報告書に明細の記載がない少額領収書等を再点検した結果を取りまとめましたので、私からこの概要を御説明させていただきます。
平成23年につきましては、香典は、私が葬儀の日までに弔問に行き、私個人の私費で出したものが14件、資金管理団体が御葬儀に際し出したものが37件の支出がございました。
平成24年につきましては、香典は、私が葬儀の日までに弔問に行き、私個人の私費で出したものが20件、政党支部が御葬儀に際し出したものが46件の支出がございました。
平成25年につきましては、香典は、私が葬儀の日までに弔問に行き、私の私費で出したものが14件、政党支部が御葬儀に際し出したものが43件、支出がございました。
平成26年につきましては、香典は、私が葬儀の日までに弔問に行き、私個人の私費で出したものが9件、政党支部が御葬儀に際し出したものが47件支出がございました。
香典のうち、私が葬儀の日までに弔問に行き、私個人の私費で出したものは、収支報告書では担当者が政治団体の香典として誤って記載していたことなどが確認できましたので、その旨、12月4日金曜日に収支報告書の訂正をいたしました。
また、政党支部が御葬儀に際し出したものは、私が公務や政務の日程の都合により弔問に行くことができずに政党支部から出したものであります。
なお、平成23年につきましては、一部を資金管理団体から支出していたことが判明いたしましたので、後援会関係者及び事務所関係者に厳しく注意し、再発防止を厳命したところでございます。平成24年以降は資金管理団体からの支出はございません。
平成23年から25年までの少額領収書については、その写しの開示請求がなされておりまして、12月4日金曜日に私の政治団体から福井県選挙管理委員会に提出をいたしました。平成26年についても、請求があれば速やかに開示することとしているところでございます。
今後は、公職選挙法の遵守を徹底するよう、事務所を通じて政党支部の事務担当者らに厳重に注意したところでございます。また、私自身につきましても、このようなことが二度と起こらないよう、今後はこれまで以上にしっかりと襟を正して政治活動に取り組んでまいりたいと、このように考えているところでございます。
私からは以上でございます。
2.質疑応答
(問)最初に確認ですが、一部報道で辞任等も検討してもらうようなものもありましたけれども、御本人の意思としては政治活動等は続けると、復興大臣の職にあり続けるということでよろしいでしょうか。
(答)私の今の責務というものは、重い復興大臣という職責をしっかりと全うして、まさに復興の加速化を進めることだと、そのように考えているところでございます。
(問)今日は、なぜこのタイミングでの会見になったのでしょうか。
(答)少額領収書等につきましては、平成23年から平成25年について、その写しの開示請求がなされております。先ほど申し上げたとおりでございます。12月4日に福井県選挙管理委員会に提出をいたしましたので、本日私からその概要を説明させていただいたということでございます。
(問)一部報道で、官邸側から資料の提出を求められているということがありますが、事実関係は。
(答)そういったことはございません。必要があれば私のほうから報告もさせていただいているところでございます。
(問)今回の訂正された香典の金額などがもしわかればお願いします。
(答)今、金額について問い合わせがございましたので申し上げますが、23年、14件と申し上げましたが、私費で私が行ったものが9万5,000円、資金管理団体から出したものが27万円。24年につきましては、私費で私が行ったのが15万5,000円、政党支部が36万円。25年につきましては、私費で私が行ったのが12万円、政党支部が38万5,000円。26年につきましては、私費が8万円、政党支部が38万5,000円というふうになっております。
(問)今日の説明も含めて、今のところ説明責任は果たされているというふうにお考えでしょうか。
(答)たびたびの訂正等で申しわけないなというふうに思いますが、きちんとこれからも説明責任を果たしていきたいというふうに思っております。
(問)政党支部から御葬儀に支出があるというのが目立ちますが、これ自体は法的には問題ないとお考えですか。
(答)それはそうだと思います。
(問)今まで大臣は、委員会などで、自分で葬儀までの日に行かれてということだったと思うんですけれども、再点検の結果、実は行っていないことが判明して、この②のほうに実は該当する、実は行っていないということがわかったという例はありますか。
(答)いや、ございません。
(問)明日は国会の閉会中審査、明後日は東京電力福島第一原発の視察を控えていますが、改めて、こういったものにどういったお気持ちで臨まれるのかお伺いします。
(答)明日、閉会中審査がございます。もちろん復興に関していろいろな議論をさせていただいて、その後、御意見をいただきながら、これからの私の職務に役立たせたいというふうに思います。また、こういった件についても質問があれば真摯にお答えをしていきたいというふうに思っております。
いずれにいたしましても、先ほど申し上げたとおり、これからもしっかりと復興大臣としての職責を全うしていきたいと、そういう気持ちでございます。
(問)確認したいんですが、この①というのは、各年度で①と②と書いてありますね。①は大臣が葬儀の日までに弔問に行って、大臣の私費で出した。②は政党支部が御葬儀に際し出したものというんですけれども、この政党支部が支出された香典は、どなたが持っていったんですか。
(答)それは事務所の者でございます。私ではございません。
(問)そういった意味で、2ページ目のほうに公務や政務の日程の都合により弔問することができなかったと……。
(答)そうです。そういうことであります。
(問)改めてお伺いしますけれども、香典の問題、今この点のところでどうなのかということがありますけれども、これが話題の中心になって、復興政策の本筋に話が集まらないことについて、大臣はどうお考えですか。
(答)たびたび申し上げておりますが、こうした一連のことでお騒がせをして、こういった場所も設けさせていただくということは、本来ではないというふうに思っております。本来はしっかりと復興の仕事をさせていただき、そして皆様方からも、あるいはまた委員会等でもそういったお話をさせていただくというのが本来だというふうに思いますが、しかし、さはさりとて、皆様方にこういったお騒がせをしておりますけれども、私自身はしっかりと復興大臣としての仕事はさせていただいているというふうに思っております。
(問)先ほど、資金管理団体、御本人、あと支部と3つあるんですけれども、覚えている範囲でいいんですが、それぞれ持っていくときの香典袋のただし書きには、何というふうにそれぞれ書いていたんですか。
(答)私が行くときには私の名前です。それから政党支部で行くときには政党名ということになります。そういうふうにしております。
(問)資金管理団体の場合は。
(答)後援会です。
(問)資金管理団体の場合は、たぶん公選法上寄付になってしまうのではないかとなってしまうんですけども、返還とか何か対応しているんでしょうか。
(答)資金管理団体の話ですか。今申し上げましたけれども、平成23年に21世紀政策研究会で支出した37件は、選挙区内に在住する後援会の関係者がお亡くなりになったので、後援会事務局が御葬儀に際し出させていただいたということでございます。お亡くなりになった方が後援会の関係者であったことから香典を出すのは当然であると考え、違法性の認識など全くなく当時の関係者が出したようであります。今回マスコミから御指摘を受けまして、私も初めて知りました。このようなことが二度と起こらないよう、事務所を通じて後援会関係者らに厳重に注意をさせていただいたということでございます。
(問)資金管理団体は、その1件だけですか。
(答)資金管理団体は、先ほど申し上げましたけれども、37件ございます。23年に限って。
(問)それらについて返還などはされていないんですか。
(答)しておりません。
(問)今のおっしゃっていた資金管理団体の37件なんですが、改めて金額をお願いします。
(答)金額は、先ほど申し上げたと思いますが、27万円でございます。
(問)先日、安倍総理と岩手の視察を一緒にされたと思うんですけれども、そのときに、今後の職務について何らかの指示とかはあったんでしょうか。
(答)特段ございません。
(問)どういった会話をされたんでしょうか。
(答)さほどの会話はいたしておりません。ずっと随行させていただいて視察をさせていただいたということでございます。
(問)今後の復興に関して何か指示があったんでしょうか。
(答)これまで同様しっかりとというようなことだというふうに、私は受けとめました。
(問)しっかりとやってほしいと言われた。
(答)いや、そうははっきりとおっしゃっていませんが、一緒にずっとお昼ご飯なども食べました。その中で、先方さんの市長さんもいらっしゃいましたけれども、市長さんとともに、そういった復興のことについてもお話をさせていただいたということでございます。特別な発言はなかったということです。
(問)大臣は、日ごろから「被災地に寄り添う」という言葉を使っていらっしゃいますけれども、寄り添うためには信頼関係が第一に被災者との間に必要だと思うんですけれども、こういう問題が起きて、果たしてその信頼関係が築けるのかどうかというのが甚だ疑問なんですが、大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)もちろん、お会いした方が私に対してそういったことをおっしゃるということはなかなかないんだと思いますが、少なくとも私は、先ほど申し上げたとおり、訪問させていただくたびに首長さん、あるいはまた被災地の方、お話をさせていただきますけれども、もちろんいろいろと御心配いただいたりはしているのかもしれませんけれども、私の感ずるところ、信頼をしていただいているのではないかというふうに思いますし、また、私自身も、こうしたことで被災地の方々の信頼をなくすということのないように精いっぱい務めさせていただいているという気持ちでございます。
(問)大臣、実際被災地の方からは、「間もなく5年目を迎える中でこんなことをやっていていいのか」という声も上がっているんですよ。その辺、大臣、どのようにお考えですか。
(答)そういうことであるならば、まさにこれからさらに襟を正して頑張っていきたいということでございます。
(以 上)
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