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竹下復興大臣記者会見録[平成27年9月4日]

竹下復興大臣定例記者会見録(平成27年9月4日(金)10:06~10:14 於)復興庁)

1.発言要旨
 私の方からは本日は御報告することは1件でございます。
 明日9月5日及び6日に福島県二本松市、福島市及び須賀川市を訪問いたします。二本松市では復興公営住宅の建設現場、あるいは「げんきキッズパークにほんまつ」。福島市ではバイナリー発電施設東鴉川の小水力発電施設。須賀川市では藤沼ダム、これは決壊しましたけれども、これの復旧状況、それから須賀川市役所の新庁舎の建設現場等々を視察をし、現地の皆さん方と意見交換をしようと思っております。
 私からは、この1点だけでございます。
2.質疑応答
(問)大臣、昨日でちょうど就任から1年迎えられたと思うのですが、今週もちょっと質問あったとは思うのですけれども、改めて御所感をお願いします。
(答)本当に言われて、ああ、1年って早いんだなということを感じたのが素直な感想でございます。ただ、この1年間の間にいろんなものが動き始めたなということも実感をいたしております。例えば復興公営住宅が当初というか就任した当時、3,400戸が完成をしておったのが、今日1万1,000戸完成という具合に動いているなと、進んでいるなということも実感をいたしておることも事実でございまして、これは復興庁がどうこうというのではなくて、復興庁ももちろんでございますけれども、県やそれぞれの市町村の皆さん方、自治体の皆さん方が本当に努力しているなということを改めて実感をしつつ、しかしまだまだやらなければならないことは山積をいたしておりますので、これからも復興に向けて、帰還に向けて、いろんなことをやっていかなければならない。
 そしてこの1年でもう一つ際立ったことは、ソフトの対応。ハードの家を建てる、堤防を作る、道路を作るといったようなことはもうもちろんでありますけれども、販路をしっかり確保していかなきゃならん、あるいはなりわいを、町が元気になっていくためのなりわいといったようなものを充実していかなければならない。更には、いよいよ明日から楢葉町の帰還が始まるという状況の中で、これは帰還に向けての正に第一歩、総理もそうおっしゃっておりますが、そう思います。これからスタートだと。そしてより帰還がしやすいように、帰りたいと思っている皆さん方にしっかりとしたふるさとを取り戻していただくために、まだまだ我々やらなければならないことはたくさんあるなということも改めて実感をいたしておるところでございます。
 それから、先日も申し上げましたが、就任をして最初に感じたことの一つが、後半の5年間をどう描くかということでございまして、その意味では総理から「復興・創生期間」と命名をいただき、そして5年間を一つの固まりとして財源も含めてお示しをすることができた。お金のことは心配しないで安心して復興に取り組んでください、という方向性は打ち出せたというふうに自負をいたしておるところでございます。
 およそそんなようなことを考えながら仕事をしているところでございます。
(問)明日の楢葉町の避難指示解除にも関係してくるのですけれども、子ども被災者支援法でいわゆる支援地域なのですけれども、支援対象地域は、基本計画上は福島県の浜通り、中通りの市町村で避難指示解除地帯を除くとなっておりますけれども、従来これは33市町村と呼ばれていましたけれども、今後楢葉町のように、避難指示が解除になったところは支援対象地域に自動的に組み込まれるのでしょうか。
(答)基本的な見直しの中で地域の見直しは行わないと。つまり、縮小ということは当面は考えないということになっておりますので、楢葉の位置づけというのはそういう状況の中にあるというふうに認識をいたしております。
(問)というと、縮小はしないという考え、それは分かるのですけれども、具体的にはその対象地域は逆に広がっていくのではないでしょうか。中通り、浜通りにあって、避難指示が解除になれば、そこは支援対象地域とある意味同じことになるのではないでしょうか。
(答)理屈の上ではその理論は成り立つのではないかと思いますけれども、現実の問題として、いきなり、ではあそこを、あの対象地域と同じレベルにするのか。私は違うんだろうなと。もっとこれから2年間の間に多くの地域が解除に向かって動き始めるという状況の中で、それはしっかり見ていかなきゃいけないだろうと。解除をしたからといって、支援のあり方がその日を境に変わるというものではない。それは現場の状況を一つ一つ見ながら、あるいは現場の皆さん方と、特に市町村長ですが、しっかり話をしながらどういうタイムスケジュールで進むのか、それから住民の皆さん方の帰還がどういうテンポで進んでいくのかといったようなことも見ながらやっていかないと、機械的にやることではないと、こう思っております。

(以    上)

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