1.発言要旨
私からは3件、今日はご報告させていただきます。
1つは3.11、4周年の追悼式を行うことができました。改めて、ここは道半ばではまだございますが、しっかりとやらなければならないということを、改めて決意をいたした次第であります。各副大臣、政務官、あるいは復興庁の幹部たちも、被災地の各地で行われました追悼式に、それぞれ出席をさせていただきまして、4周年という時間をしっかりと感じながら、決意を新たにいたしたところでございます。引き続きしっかりやっていこうと思っております。
それから、今日、第3回の福島12市町村有識者会合を開催させていただきます。今日は、農業問題を中心に議論をさせていただきたいと思っております。これまで2回、各市町村長から町の抱える課題、あるいは将来像について意見を伺ってまいりましたが、これから各論に入り、様々な議論をしていきたいと。そして夏ごろまでには方向性を出したいと思っております。
3点目は、第3回の国連防災世界会議が、明日から開催されます。私も15日、現地に行きまして、基調演説をさせていただき、東日本大震災から日本国が得た教訓を、世界と共有をしていきたいと、こう思っております。
以上でございます。
2.質疑応答
(問)本日から中間貯蔵施設に搬入が始まりますが、予定より遅れたスケジュールと、当初の予定よりなっております。今の大臣の考えと、期待と課題というものを教えていただけますでしょうか。
(答)この中間貯蔵施設というのは、誰もが望む施設じゃないものですから、その意味で苦渋の決断で、設置をご了解をいただいたと。これから具体的な作業が始まるわけでありまして、まずはパイロット輸送ということで、これからスタートしていくわけでありますが、何よりも地域の皆さん方に安心していただく、安全であるということを、しっかりと認識した上で進めていかなければならない。そしてもう一方で、約2,400人程度にのぼる地権者の方々と、まだ連絡が十分取れていない、というふうに報告を受けておりますので、丁寧に、丁寧に、しっかりと対応していただき、スムーズな中間貯蔵施設の動きに持っていけるようになってくれればと、期待しています。ここが動かなければ、庭先にある除染されたものを、まずどけなければ、本当の意味で復興というものが動き出しませんので、まずここをきちんと動かさなければならないと、こう思っております。
(問)国連の防災会議が開かれます。開催地は被災地の仙台ということで、その意義と、それから世界に向けて、特にどんなところを震災復興の教訓として訴えたいか、ということを教えてください。
(答)世界から首脳たちが20人ぐらい、閣僚級が70人ぐらいお見えになるという、極めて規模の大きな防災会議でありますので、東日本大震災、私の希望としては、被災地の状況あるいは復興の状況を、本当はもっと見てもらいたい、という思いもないわけではありませんが、これは忙しい日程の中で、どこまでできるかは分かりませんが、できるだけお世話をして、しっかりと見ていただく、ということからスタートをする。その上で、津波の災害からの復旧、普通は、地震の場合、壊れたところを直すだけでいいんですが、そこはほとんどが住めない地域になるという状況を認識して、高台移転になり、盛り土なりを、今いたしておるわけですが、そういった、まだ世界がほとんどやっていない、新しい試みというものを理解をしていただく。しかし、それよりも何よりも、津波は逃げることだということを、もっと強く世界の皆さん方に意識をしてもらいたい。
また、世界各国から受けた多くの善意の援助に対しまして、1人でも多くの方々にお会いして、お礼を申し上げたいと。こう思っておるところでありますし、これから世界各地で発生する災害に対して、日本国として、東日本大震災からのお礼も含めて、これからもきちんと対応していくように、そうした思いもお伝えをしたい、と思っております。
(以 上)
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