1.発言要旨
私からは今日は2件の報告させていただきます。1件は、ケンブリッジ公爵殿下の被災地のご訪問についてでございますが、28日から3月1日にかけてケンブリッジ公爵殿下に福島県・宮城県を訪問していただきました。1日目は私も同行させていただきまして、福島県では本宮市の児童施設を視察をしていただきました。夕食会では福島県産のものを本当においしそうに食べていただきました。2日目は石巻市の日和山公園や女川町の仮設商店街などもご訪問いただきました。公爵殿下には被災地をつぶさにご視察いただき、また被災された皆さん方とも親しくお話をされたり、あるいは子どもたちと楽しく遊んでいただいたり、被災地の言わば現状を公爵殿下の目を通して世界に発信をしていただいたということに心から感謝をいたしておるところでございます。
また、3月1日は常磐自動車道が全線開通をいたしました。この開通によりまして、被災地の復興にますます加速化する、拍車がかかっていくと同時に、仙台ともつながり首都圏ともつながるという、人の交流、物の交流、あるいはいろいろな思いの交流も含めまして、さまざまなものが、これによって活性化していくのではないかな、というふうに期待をいたしておるところでございます。
そして2点目のご報告でございますが、ワールドカップの会場についてでございます。
一つは、釜石市が正式に会場として認定をされたと。地元も熱烈に希望しておったことですので大変うれしいことであり、そして、このことが心の活性化にますますつながっていくと。単に心の活性化だけではなくて、2019年の開催の際には多くの人に訪れていただく、あるいは経済効果も含めてでございますが、さまざまな効果があるものと期待をいたしておるところでございます。一方で仙台市が選ばれなかったことは、これは残念としか言いようがございません。残念でございます。
私からはご報告、この2件でございます。
2.質疑応答
(問)昨日、会計検査院が復興予算について多額の使い残しというか、不用額が出ているという指摘がありましたけれども、それへのお考え、どのように受け止めますかお聞かせください。
(答)ご存知のとおり、ほかの予算と復興予算の違うところは、基金という形で言わば予定されていた事業の予算を前渡ししている。それを各市町村なり県なりが基金という形で積んでいただきまして、それを順次取り崩しながら復興に携わっていただいているという特徴がございます。これはちょっとほかの予算と違うところでありますので、言わば前もってお渡ししているというところがありますので、その執行が一年一年で切ってみれば、確かに使い残しといいますか基金がまだ残っているんじゃないかと言われれば、そのとおりなのです。そのとおりなのですが、すべて使う目途といいますか方向が決まっているものでございますので、それは時間が経過をすれば、きちんと復興に向けて使われるということになるというのが大半、ほとんどの部分であります。
ただ、一部に見込み違いからほとんど使われなかった、あるいは今後も使われる予定のないものがいくつかわかっていることも事実でありますので、精査した上で返すべきものは返していかなければならない。しかし、ほとんどの部分は、復興にこれから使われると確信しております。
(問)今朝の報道で、原発事故の営業損害、風評損害の打ち切りを見送る方針という報道があったのですが、それについて大臣のお考えをお聞かせください。
(答)正直に言って、どういう状況になっているのかは、私、報告を聞いておりません。経産省、それから東電が中心になって対応していく課題でありますので、聞いておりませんが、このことで何かコメントすることによって、我々が何かを後押ししたり、何かの足を引っ張ったりというのは、多分良くないだろうと。冷静に見つめていくというのが、私の今の立場だろうと思っております。
(以 上)
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