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小泉政務官記者会見録[平成27年2月9日]

小泉政務官記者会見録(平成27年2月9日(月)11:00~11:18 於) 復興庁)

1.発言要旨 
 本日は平成27年度の学生ボランティア促進キャンペーンポスター、キャッチコピーの募集について、私から発表させていただきます。
 皆さんご存じのとおり、今年で東日本大震災から4年ということで、被災地のボランティアの数は、減少傾向にあります。まだまだ、被災地の皆さんに聞けば、ボランティアのニーズというのはあって、そういったことに対する、やっぱり促進キャンペーンはしなければいけないだろうと。昨年は、こちらの「ボランティア、ありがとう。また、おいで。」というポスターを作成をしましたが、今回はこのキャッチコピーの部分の公募をしようと。そしてその公募をする中で、1つ、ターゲットとして考えたのは、4年前、あの震災のときに、当時、中学生だった子どもたちが、自分たちに何ができるのか、と考えたのが4年前。だけどもなかなか、その当時、中学生という中で、何かしたいという思いを形にできなかった。だけども、その子どもたちが、あれから4年たって、今年の4月にちょうど大学生になります。その大学生になって初めての夏休みを、今、あのとき4年前の思いを、形にできるチャンスがあると。それに対してしっかりと訴えていきたいという思いで、今回はそういった思いを込めながらの、キャッチコピーの募集をさせていただくことになりました。
 こういった形でキャッチコピーの募集をしますが、部門を分けまして、1つは学生部門。そしてもう一つが一般部門。この2つに分けて募集をして、それぞれの部門の最優秀賞の作品をポスターに使用したいと思っています。前回は、結構こういったポスター、「ボランティア、ありがとう。また、おいで。」というのが、反響がよくて、比較的、ボランティアをやった子たちに、アンケートを取って、現地の社会福祉協議会が、このポスターを見たかとか、このポスターを見てボランティアに来たんですかとか聞くと、結構、数が多くて、そういった形で広がっていけば、うれしいなと思っています。
 ちなみにさっき、ボランティアの数が減っている、という話をしましたが、ちょっと数字を挙げると、岩手県が今、3万600人。そして宮城県が4万700人。福島県が1万6,200人。これは平成26年10月のデータであります。これは岩手県の3万というのは、前年同時期と比べたときに、前年同時期が4万8,500人ですから、1万8,000人ぐらい減っております。宮城県の4万700人は、前年同時期が6万4,100人ですから、岩手県以上の、ボランティアの数はいるものの、岩手県以上に減少率は大きい、減少数は大きい、ということですね。また福島は、これはまた岩手、宮城とちょっと別なんですけど、実は前年同時期よりも増えています。今回、1万6,200人と言いましたが、前年同時期は1万5,200人ですから、1,000人増えているんですね。そういった、それぞれ地域別の事情はありますが、必要だということにおいては、変わりはありませんので、このボランティアの募集はやっていきたいと思います。
 あとは、被災地に今、どんなボランティアが求められているかということで、これは現地にも改めて聞きました。それで例えば、宮城県の、これは南三陸ですが、例えばどんなことをやってほしいですかと。ワカメの収穫、そしてカキを出荷する前の洗浄作業。こういったことをやっていただきたい。そして岩手県の釜石市では、今度、結構、被災地で出てくるのは、仮設住宅からの引っ越し。これが出てきますので、その引っ越しのお手伝いとか、引っ越しの際の片づけが困難な、一人暮らしの高齢者の方に対する掃除のお手伝いとか、そういったことも求められている。福島県のいわき市では、海岸の清掃、あとイベント開催のお手伝い。あとは、これはコットンを使ってTシャツを作ったりしている方も、福島の活動では結構いまして、綿花の畑の草刈りのお手伝いとか、あとは災害公営住宅の、集会所でのイベント開催のお手伝いなど。そんなことも、福島県のいわき市のほうからは挙がってきています。
 このほかにも、これは冬の活動になりますけど、雪かきのお手伝いとか、季節や時期によっても、地域によってもニーズは様々ですけど、ボランティア、4年経っても、まだまだ歓迎されているところはありますので、このキャッチコピーを募集するという活動を通じて、さらに多くの方が、被災地に思いをこれからも寄せて、関わり合いを持っていただけるような、機会を作っていけるようにしていきたいと思います。今日お集まりの記者の皆さんも、一般部門で応募できますから、復興庁にこれだけ関わり合いを持っていただいている中で、自分だったらこういうキャッチコピーを作るなと。ぜひ皆さんのご応募も期待をしています。
 私からは以上です。

2.質疑応答
(問)先ほど、ボランティアの数がかなり減少されているということでしたが、政務官はこの減少の理由をどう見ていらっしゃるかということと、その対策、どんなようなキャッチコピーが必要だと思われますか。
(答)1つは、このボランティアの減少を、必ずしもマイナスなことととらえる必要はない、と思っています。もちろん必要なニーズは、今、言ったとおり、必要なニーズに対してのボランティアの方が来てくれる方策は、考えなければいけないと思っていますが、ボランティアが必要なくなるということが、私は復興にとって必要なことだと思っていますから、やはりそれは自立ですよね。ですので、単純に、この減ったことが、イコールマイナスだというのではなくて、今、ニーズがあることで、それを満たすことができていないことが問題なわけですから、単純な数の減少は、問題だとはとらえてはいません。
  ですので、これは最終的には、もうボランティアの方が、例えば、まちづくりで、ボランティアでどんどん人が入ってくることは、いいことだと思うんです。それから復興の後の、復興から地方創生へというフェーズにおいては。これはだから、幾らでも入っていただきたいと思うんですけど、震災からの復興という面において、もう大丈夫ですという状況になるのは、私は望ましいことだと思っています。
  またそれに対して、このニーズをとらえるためのキャッチコピーとして、どういったことがいいのかというのは、今回、結構、この言葉って、シンプルで、分かりやすくて、良かったという。あと、また写真も良かったっていうんですよね、評判は。現地の人たちで、日の出荘の方とかなんて、もうあのポスター見ただけで、日の出荘へ行きたいと思う方もいると思いますけどね。だから単純に言葉だけではない、と思いますけど、全体が、やっぱり表現のあり方ですから。
  ただ、私として今回期待をしているのは、この初めて、公募という形を取ることで、さっき、当時の中学生だった子たちが、今どう思うかとか、そういったことも、どんな声が上がってくるかなと。そっちの期待のほうが、自分がどうこう考えるということよりも大きいですね。だから楽しみにしています。
(問)今、政務官、初めての公募とおっしゃられたと思うんですけども、これまではどのような形で、このキャッチコピーなり、ポスターを決めていたんでしょうか。
(答)前々回のポスター、この部屋にないですけど、現地にボランティアで行った方の声を紹介するポスターだったんです。あります?これですね。これと、これ。これは数が多いんですけど。私はこれを見たときに、これじゃちょっと分からないよねと。例えば、私の中では、駅のところにポスターが貼ってあるようなイメージでとらえていましたから、歩きながら、分からないよねと。時間がある人だったら、立ち止まって、この前で読むかもしれないけども、普通、駅のホームで、みんな歩きながら、パッとね、目に入るとか、目にとまる。それ考えたら、シンプルに行こうよ、という思いを率直に、私から担当部局のほうには伝えて、それでいろいろ考えてくれた結果、こういうのが生まれたと。だからそれと、これを見ていただくと、どこまでの変化か分かると思うんですが、これが次回、今度は公募という形になってどうなるかは、まあ、ちょっと未知の領域ですね。
(問)もう一点なんですけど、今、ボランティアの数ではないと。要はニーズに合った数が、足りているか足りていないか、というお話をされていたんですけど、今ご紹介いただいた数字と人数では、足りていないという状況なんでしょうか。
(答)恒常的な数と、季節的に必要となるものは、また別だと思うんです。例えば、さっき言った引っ越しのお手伝いの関係からすれば、その引っ越しの時期だって、地域によって、またその地域の中の、どこの地域かによっても違うわけですね。だからそこは、これから、必ずしも簡単ではないと思うのは、学生さんたちがボランティアをやっていただける時期というのは、限られているわけで、夏休みとか、冬休みとか、春休みとか、ある一定の時期ですよね。そのときに、そういった現地のボランティアの皆さんの力に対するニーズと、学生さんたちの、その時期に合うことが一番望ましいですけど、必ずしもそうは限らないですから、だけどその必要なときに、必要なボランティアの数が出てくるようになれば、ベストだなと。そのためにはまず喚起を。今でもボランティア必要だという発信を、常にやっておくということは必要だと思っています。
(問)ボランティアの人の、先ほど政務官もおっしゃいましたけども、1度行って、戻ってきてという方もいらっしゃれば、何度も行かれる方もいらっしゃるんですが、ボランティアのリピーター率というのも、復興庁はどれくらいと。
(答)これは取っています? ボランティアのリピーター率って。取っていないですよね。これも今回、社会福祉協議会のほうに、確認をしている数字ですので、一体その方がどこまでというのは、ちょっと把握し切れていない部分があります。ただ、昨日、記者さんも仙台に来ていただいて、官民連携推進協議会の取材をしていただいたと思いますが、学生の皆さんのボランティアとはもう一つ別に、インターンもやっていますから、復興庁として。このインターンの皆さんの、その後の継続的な活動はすごいですよ。もう必ず帰ったら、学園祭での発表、そしてその後の個人的な取組、こういたことにつながっていますので、インターンの場合は、大体、1週間ぐらい現地にずっと入りますから、余計思いを強くしてくれることもあると思うんですけど、ボランティアでも、そういうふうな方向性になっていけば、一番望ましい結果だと思いますね。
  だけど1回だけでも、そのリピーターというのが、そのリピーターの定義にもよると思うんです。もう一度被災地に行くというのが、リピーターなのか、それとも、もう一度行かなくても、自分たちの地元で、何かものを買うときとか、食べるときとか、そういったときに、被災地のものとそうじゃないものと迷ったときに、自発的に被災地のものを取るようになったということも、私は広く見ればリピーターだと思うんです。
  だから最近、例えばキリンさんとかが、缶チューハイの氷結で、また最近、新たに新商品で、桃の果汁を、被災地の桃でやってくれたりとか、ああいったときに、コンビニへ行って、あの冷蔵庫の前に立ったときに、今日はどこに缶チューハイにしようかなと。でもこの企業は被災地支援やっているし、これ1本買えば、1円被災地に行くなと。そう思って、自然とそっちにパッと伸びるとかね。これも素晴らしいリピーターだと思いますね。
(問)済みません、基本的なことを教えてください。賞というのは、事務的ですが、何か贈られるということになるんでしょうか。
(答)これは、賞品というのは考えていませんけども、まあ、これは直接、表彰させていただくということですね。
(事務方)そうですね。賞品はない。
(問)それともう一点。作品になるのは、あくまでも最優秀賞の学生部門と一般部門、それぞれ1作品ずつ、ということになるんでしょうか。
(答)基本的には、やはりそうだと思いますが、何かこう、審査員特別賞じゃないですけど、これはポスターにどうこうかは分からないけども、素晴らしい発想だよねというのがあれば、それは紹介もしていきたいな、とは思いますね。まずはだから、応募していただいて、この2月中に公募しますから。それで復興庁で選定をして、ポスターの制作に取り掛かって、またポスターで、文字だけじゃなくて、写真も大切ですから、そういったことも考えながら、できれば6月ぐらいに、街中で貼り出されるということを、今、想定をして動いています。ちなみにどこに貼るかということですけど、これは前回、例えば全国の大学、短大、それと東京メトロの各駅、そして都道府県、政令指定都市、社会福祉協議会、被災3県の市町村、社会福祉協議会などに、ポスターを送付して、掲示の依頼をしていますので、今回も、今までのことを踏まえて、対応していきたいなと思っています。
(問)私たちは被災3県で、来ていただく立場で考えているんですけども、多分、学生ボランティアで来た場合に、必ず無関心では帰れない。復興とは何かとか、生活再建とは何かというのを、具体的に、やはり知って帰るということですね。実際に来てもらって、働いてもらう効果以外にも、そういう震災復興とは何かとかを、考えるいい機会なので、それは必ずいいことと思います。それからポスターの募集についての会見ですけども、できた後、ボランティアに来る学生たちに、政務官から呼びかけることがあるとしたら何でしょう。
(答)今、さっきインターンの話もしたんですけど、インターンに行く学生のオリエンテーションとかにも、私は今まで出ました。そのインターンに行く学生たちに、必ずお伝えをしたのは、自分たちが力になる、というふうには思わないでほしいと。むしろ被災地の企業が、復興に向けて大変な努力をしている中で、大変忙しいのに、このインターンが、みんなの将来にとってプラスになることがあればと思って、受け入れるほうの努力も大変ですからね。そういった思いで受け入れてくれている、むしろみんなに経験を積ませてくれているんだと。だから自分が力になるなんて、そんなにおこがましい思いで行ってほしくないと。しっかりと与えられたチャンスを、最大限自分の中で、成長の種に変えて、いつか、あの機会が、今の自分の成長につながったと。そういう大人になってもらいたいと。そういったことをお伝えをしています。
  このボランティアについても、やっぱり日本という、この国に生まれ、この国で生きている以上、どこで、いつ、誰が、自然災害や、予期せぬそういったことに襲われるか分からないし、いつ自分が被災者となり、いつ自分のふるさとが被災地になるか分からない。この環境で、それでも次の世代に引き渡すべきものを、引き渡していかなければいけないという歴史の中で生きている、そういった日本人として、実感こもった、そういった理解を感じるような経験にしてもらいたいと。そのボランティアの結果が、その後に、きっと意識しないところでも大きいと思いますから、そんなきっかけになればいいと思っています。

(以    上)

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