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根本復興大臣の会見[平成26年4月25日]

根本復興大臣記者会見録(平成26年4月25日(金)09:30~09:43 於)記者会見室)

1.発言要旨
  おはようございます。私の方から6点お話をいたします。
  第1点は、「産業復興の推進に関するタスクフォース」の開催予定についてであります。配布資料はありません。
本日、私を座長とする「産業復興の推進に関するタスクフォース」の第1回を開催します。このタスクフォースは、先週18日の復興推進委員会で取りまとめられた「新しい東北」の創造に向けた提言を踏まえ、速やかに設置することとしたものであります。このタスクフォースでは、関係省庁の局長クラスに集まっていただき、産業復興の現状と課題を把握し、その上で産業復興のための施策の体系化を行い、その効果的な推進を図ることを目的としております。このような取組みを被災地域の自治体、産業界等に浸透させ、産業復興を強力に進めていきたいと思います。
  次に、「住宅自立再建ワンストップ説明会」についてであります。
  5月11日、宮城県東松島市において、現場主義の実践として「住宅自立再建ワンストップ説明会」を開催します。この「住宅自立再建ワンストップ説明会」は、防災集団移転団地などに住宅再建を考えている被災者の方々を対象に、住宅建築の具体的検討あるいは円滑に関係手続きが進むよう、建築プランや資金調達に係る融資制度、必要な登記事務など、手続きに関する情報などを幅広く提供するものです。
  復興のステージは地域差もありますが、ずいぶん進んでまいりました。東松島市では、防災集団移転促進事業の民間住宅用地の引き渡しが6月に行われます。それに伴い、現場で新たなニーズが生じてきました。これまでも様々な主体が住宅再建に関する課題について、それぞれの分野ごとにセミナーや相談会を開催しているところですが、これから個人住宅の建築が本格化する中で、今般、復興庁が関係機関の賛同を得ながら、その司令塔機能を発揮して、ここでも縦割りを排し、初めての試みとしてワンストップの説明会を実施し、多くの方々の関心に応えるものです。
  私が進めている復興局の現場主義の下、現地の局長の即断・即決により、新たなニーズにスピーディに対応した結果です。復興庁としては、今後とも住宅再建に悩まれている被災者の方々の後押しができるよう、各地域の宅地造成の進捗及び要請に応じて、順次このように現地へ出向いて、説明会を開催していく所存です。
  次に、司法書士の市町村応援職員の決定及び採用の通知についてであります。
お手元に配布したとおり、被災市町村の用地取得事業を支援するため、復興庁で司法書士を採用し、被災市町村に駐在させる第1号の職員を決定しました。
  被災市町村からの追加要望も踏まえて、再度、日司連に要請し、本日、第2回目の周知が開始しました。なお、第1回目の周知に係る状況については、これまで計37名の司法書士から応募がありました。5月1日付で1名を復興庁で採用し、被災市町村である大槌町に駐在させることを決定しました。その他の者については、被災市町村とマッチング中です。
  現在、約15名の要請をいただいておりますが、勤務希望地、勤務形態、市町村の要望などから、現在の応募者だけでは市町村のニーズに応えきれないおそれがあり、また追加のオファーも予想されるので、それに備えて日司連に追加の周知を要請しました。一人でも多くの司法書士が被災市町村で活躍され、用地取得加速化プログラムの活用と相まって、更なる用地取得の加速化を期待します。
  次に、岩手県訪問についてであります。
  明後日4月27日、安倍総理が岩手県を訪問される際、私も同行する予定です。具体的には、野田村や岩泉町において仮設団地や災害公営住宅、高台移転の事業の状況など、復興の進捗状況を視察する予定です。
  また、今月6日に全面復旧を果たした三陸鉄道に乗車し、沿線の復旧状況を確認するほか、田野畑村においては、災害から再開し、今年からサケの稚魚放流が行われているサケ人工ふ化場に伺う予定です。
  次に、福島県訪問についてです。
  4月29日に福島県郡山市で開催される「東京ガールズコレクションin福島2014」に出席いたします。また、4月30日に福島市の土湯温泉を訪問し、東鴉川小水力発電事業の安全祈願祭及び起工式に参加するとともに、「新しい東北」先導モデル事業で支援している土湯温泉での取組みを視察する予定です。
  次に、スペイン、ノルウェー訪問についてであります。
  国会等諸般の事情が許せば、5月4日から10日にかけて、スペイン、ノルウェーの2カ国を訪問予定です。スペインにおいては、再生エネルギー関連施設を視察、またノルウェーにおいては、水産加工技術の最先端の現場などを視察し、関係閣僚及び関係者と意見交換をする予定です。
この機会に国際的に先駆的な取組みを聴取することを通じて、我が国の新しい東北の創造への取組みがより効果的なものとなるようにしたいと考えております。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)スペイン、ノルウェー訪問なのですけれども、再生可能エネルギーの関係と水産の関係ということなのですけれども、具体的にどういうところを回られるのか、また、訪問の意義を改めてお願いいたします。
(答)まず「新しい東北」の創造を今まで被災地に既に芽生えている先駆的な取組みを加速するための先導モデル事業を実施するなど、施策の成果を目に見える形で実現していくべく、今、取組みを進めております。
  この取組みをより効果的に実現するために、国際的に先駆的な取組みを行っているスペインのマラガシティというところで、電気自動車の実証実験、スマートシティの取組み及び風力発電施設、この取組みを行っている先駆的な都市ですから、そこを訪問して、具体的な内容、取組みを視察します。
  そして、ノルウェーにおいては、世界最大のサーモン加工施設、漁場の現場などを視察して、関係者、関係閣僚と意見交換し、これらの取組みを聴取してきますが、特にノルウェーについては、東日本大震災の際に、随分ノルウェーとして復興支援を提案していただいており、その重点支援分野は、漁業、水産物、再生可能エネルギー、環境技術、こういうものを支援してもらっていて、仙台市とも協定を結んでいますし、宮城大学の東北水産業振興研究会を支援して、ノルウェーの先端水産加工技術内容を提供する協定書を宮城大学と調印するなど、きわめて水産加工、漁業、水産物、再生可能エネルギー、環境技術、こういうものについて今、緊密にやり取りしていますから、そういうところに着目して視察をしてきます。
  そして、これを機会に、我が国の復興の現状及び取組みについてオスロ大学で講演して、海外からの東日本大震災に対する支援に感謝を申し上げるとともに、国際社会に日本の再生の姿を発信し、理解を深めてもらうということです。

 

(以    上)

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