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根本復興大臣の会見[平成25年11月19日]

根本復興大臣記者会見(平成25年11月19日(火)9:30~9:41 於:記者会見室)

1.発言要旨
 おはようございます。
 今日は、残念ながら私から申し上げることはありません。

2.質疑応答
(問)先日、与党から総理宛てに復興加速化に向けた提言が出されましたが、この件についてお伺いします。被災地の住民の方の早期帰還ですとか、また汚染水の問題ですとかいろいろな提言、内容が出されていますけれども、今後、政府としてどういった形でこの提言に応えていくのか、今後のスケジュール感について大臣のお考えをお聞かせください。
(答)大島本部長から提言が総理に提出されました。その時点で総理から早速、閣僚懇談会で本提言をしっかり受け止め、着実に対策を進めたい。担当する関係閣僚は、直ちに検討に着手していただきたいとの趣旨があったのは前回も申し上げておるので、我々ができるだけ迅速に進めていきたいと思います。例えば、復興庁においては、提言にある町村内復興拠点について、これは自治体ごとに異なる状況を踏まえながら、被災地の御意見を聞きながら進めていきたいと思います。現在協議中の平成26年度予算などにおいても、措置できるものはしっかり措置していきたいと思います。
 いずれにしても、いただいた提言はしっかり受け止めて、総理の指示の下に政府・与党一体となって被災地の復旧復興により一層取り組んでいきたいと思います。

(問)予算に特に盛り込んだり、もう盛り込めそうだというのは、特にどんなテーマがありそうですか。
(答)いろいろなテーマがあると思います。提言の中で提言なされたもの、それは、ものを前に進めようとすると、予算で裏づけて後押しをするということもありますから、その意味では、予算で受け止めて、復興庁としても新たな対策や施策をまとめていきたいと思います。

(問)先日の福島市長選の結果に関してお伺いしたいのですが、現職が大差で破れる結果になりましたが、これで郡山、いわき、福島と、福島の主要3市の現職が破れるという極めて異例な状態になっているのですが、その背景として、除染の遅れなど復興を実感できない市民の方々の不満があると思いますが、大臣としての受け止めをちょっとお伺いいたします。
(答)それは地元紙の皆様が様々に分析されていると思います。私は前も申し上げましたが、一つ一つの選挙、私も選挙を何回もやってきました。それぞれ違うし、原因もそれぞれ違うと思います。例えば国政選挙の場合は、これはもう完全に政党色が全面に出るわけですが、自治体での選挙の場合は、それぞれの地元の様々な事情、それぞれの自治体の有権者の皆さんがどう判断されるか、これは非常に複合的な要素が強いと思います。様々な選挙結果については、様々な分析がなされるでしょうが、恐らくそれぞれの見方というのは一つの見方であって、全体を総括した原因というのはこれは難しいのではないか。強いて言えば、大きな都市で破れている。これは私は大都市と農村の地域を主体とする地域と、大都市は、やはり首長との結びつきが薄くなるし、町村になるとかなり人の顔が見えますから、その辺の違いもあるかなとは思います。いずれにしても、全体を総括してこれがというのは私は難しいのではないかと思います。

(問)今のに関連しまして、そうしますと、復興の遅れという、報道ではそういう指摘が結構あるんですけれども、そういうのが主たる要因ではないというお考えということでいいでしょうか。
(答)一つのテーマでもって判断するのは難しいのではないか、様々な複合的な要因だと思います。先ほど除染の話もありましたが、除染というのは非常に市民の皆様の相当の方々がテーマとして受け止めるわけですから、そこはそういう要因も含めて人を選ぶという、国政選挙に比べると、自治体は人を選ぶ選挙という様相が強いし、これまでの実績を含めて有権者の皆さんがどういう判断をするかということですから、私は一つの見方で判断するのは難しい、それが選挙だと思います。複合的な判断が様々に重なっての審判だと思います。ただ、いずれにしても、福島の再生に向けて様々な課題があることは事実ですから、具体的な課題問題、包括的かつ総合的な取組が更に具体化しつつあります。除染についても総点検を行って、計画の見直しを進めているところであります。復興の加速化により一層努めていきたいと思います。

(問)それぞれの現職の方々は何もやっていなかったわけじゃなくて、それなりに復興のために御努力されていたというのは大臣も直接ご覧になっていると思いますけれども、そういうところが理解されなかった、見えなかったというところで憂き目に遭ったということに関しては気の毒というか残念というか、そういうような思いというのはありますか。
(答)それぞれの首長さんは震災以来、私は不眠不休で頑張ったと思います。ただ、復興というのは、たった今の状況を見ると、私もそうですが、復興が進んでいるとはなかなか言われない、復興は遅れていると言われる、それは、この震災の大きな特徴だと思います。通常の洪水などの災害復旧は、これは一気に進むわけですが、今回の未曽有の大震災ですから、私がいつも申し上げているように、かなり時間はかかる。その意味では、時間軸をもってそれぞれのステージに対する対策を大きく練っていかなければなりませんが、やはりある種今の東日本大震災の1000年に一度の未曽有の震災であるというこの状況、これは実際に住んでおられる住民の皆様にとっては首長さん、あるいはそれぞれの被災地で皆さん懸命に頑張っておられますが、そこは十分にその努力が伝わらないかもしれないということは個人的には思います。

(問)先ほど町村内復興拠点のお話がありましたが、これは自民党の第3次提言の中で明確に伝えられた概念だと思いますけれども、いわゆる被災して町外に避難している町村が、いわゆる元の町村内に拠点をつくって復興の最前線にしようという中身だと思いますが、この場合、予算措置となった場合に、例えば、役場を掃除するとかそういったことが国のメニューであると思うのですが、これは新たなメニューが必要なんでしょうか、それとも、既存の制度の中にできるものなのでしょうか。
(答)町村内復興拠点を整備する、町村外でこういうエリアに新たに拠点をつくって、そこで地域の再生を図りたいということなので、今のメニューだけで十分かどうか、これはよく市町村とも話をして、新たな整備の後押しが必要であれば、新たな取組も考えていきたいと思います。 

(以    上)

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