1.発言要旨
私からは二つ報告があります。
まず、震災関連死に関する検討会の開催です。4月27日に速報値を取りまとめて公表し、 公表数値は1,618人でしたが、調査の結果、全体集計の段階で入れるべき14名が入っていなかったということもあり、5月11日時点では1,632人となります。変動の理由は、市町村の数値の精査によるものと報告を受けています。
検討会では震災関連死についての原因を分析するとともに、今後講ずべき対策、講ずべき対策というのは、今避難されている方にどういう対策をとるかということと、次の災害に備えてどういう対策をとるかという2つに分けられると思いますが、このようなことについて検討することになると思います。そのために震災関連死に関する検討会を設置し、復興庁が中心となって、関係府省との連携のもとに進める予定です。構成員については、末松復興副大臣兼内閣府副大臣を座長とし、郡内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官、本多内閣府総理大臣補佐官、その他関係省庁の局長等で構成したいと考えており、本日16時30分から復興庁内の会議室で開催します。
14日、国会のお許しが得られれば、岩手県釜石市、大槌町を訪問して被災地を視察するとともに、主に住宅再建に向けての現状等について関係する首長、地域の方々と意見交換したいと考えています。詳しい日程については現在調整中です。
私からは以上です。
2.質疑応答
(問)関連死の検討会について2点お伺いしたいのですが、まず1点目として、この検討会で何らかの結論なり方向性なりはいつぐらいを目途に出そうとお考えになっているのかということが1つ。もう一点は、この検討会で大臣が問題意識を持っているというか、仮設住宅の方の心のケアとか医療機関の搬送等、どういう点に力を入れて原因検証や対策について考えていきたいとお考えになっているかの2点お願いします。
(答)日程等については、本日の検討会での議題ですが、まずは、なぜこれほどの、震災関連死と位置づけられる方々が出たのかということについての実態把握をしたいと考えています。市町村は現在復旧・復興で手が一杯ですから、恐らく復興庁の職員が現地に行って市町村から聞き取りするといった手間等をかけながら行うことになると思います。そのようなことを考えますと、できるだけ前倒ししたいとは考えていますが、8月ぐらいまではかかるのではないかと考えています。災害関連死に位置づけられる、亡くなった方々につきましては、津波・地震地域と、原発の被災地域では様相が異なってくるのではないかと思っています。津波・地震地域では、仮設住宅に移られてあるいは借り上げ住宅等に移られて亡くなられた方が多いのではないかと思いますが、その間どういう経緯があったのか、これは心のケアということで別途検討会等でいろいろ検討してきた課題です。それらを踏まえながら網羅的に、全員というわけにはいけないと思いますが、できるだけその原因について把握していきたいと思っています。
一方、原発につきましては、津波・地震で病院が被災しているところがありますので似たようなこともありますが、強制的に退去されており、移動を余儀なくされています。しかも、時間がないために行き先も定まらないまま移動をされている中で、たくさんの方々が亡くなられたと聞いています。こういったことについてもできるだけ詳細な分析をしたいと思っています。特に津波・地震についてはこれからの対策に、原発につきましては、もう二度とこのような災害がないように、今後に備えてどういう対策が必要かということを検討する上で、材料という言葉はあまり良くはありませんが、大きな材料になり、検証の内容はそちらに反映することになるのではないかと思います。
(問)8月までに1,600人を超える人たち全部というのはなかなか難しいので、サンプル調査になるのでしょうか。
(答)それも検討会で検討していきます。私の立場からすれば、気持ちは全員ですが、なかなかそうはいかないと思っています。
(問)双葉郡町村との意見交換会について、正確な言葉は自分で聞いているわけではないんですけれども、双葉町の井戸川町長が今後同じテーブルにつけるかわからないというような発言をされたと聞いており、どのように受けとめていますか。
(答)発言があったかどうかは、私はわかりませんが、井戸川町長はそこまでの考えではないと思います。中間貯蔵施設につきましては、基本的には双葉郡8町村プラス1の中で最終的な方向性を決めましょうということは合意している内容です。そこに向けて各市町村から説明を受けたいとのオファーがあった場合、行って説明をするということであり、双葉町長が、各町村が説明を受けるころまでだめだと言っているとは考えられません。
恐らく、中間貯蔵施設については、最終的に決めるときは双葉郡全体で決めるとの趣旨で言ったのだと思いますが、新聞ではそのような報道になったと報告を受けています。少なくとも私は、井戸川町長と何回も話している中で、そのような考え方だと理解しています。
(以上)
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