復興庁復興庁
  • 文字サイズ
メニュー
閉じる

西銘復興大臣記者会見録[令和4年6月16日]

令和4年6月16日(木)16時13分~16時24分 於)震災遺構荒浜小学校

1.発言要旨

 本日は、宮城県仙台市、塩釜市、利府町、及び七ヶ浜町、多賀城市を訪問いたしました。

 宮城県庁では、村井知事と会談し、知事から要望書を頂戴し、要望事項の説明を受けました。

 塩釜市では、塩釜水産物仲卸市場を視察し、水産業の状況や仲卸市場の現状についてお話をお伺いしました。

 利府町では、利府町まち・ひと・しごと創造ステーションtsumikiを視察し、復興の状況やtsumikiを利用した活動のお話を伺いました。

 七ヶ浜町では、防災集団移転した笹山地区を視察し、復興の状況やコミュニティの状況のお話をお伺いしました。

 多賀城市では、さんみらい多賀城・復興団地を視察し、防災拠点である、さんみらい多賀城イベントプラザの利活用状況や団地立地企業の松島蒲鉾本舗からお話を伺いました。

 仙台市では、こちらの震災遺構荒浜小学校を視察し、被災状況や震災伝承の取組についてお話をお伺いしました。

 今回の視察を通して、水産業をはじめとするなりわいの再生や、町や人の活性化への取組、また今後の災害を見据えた防災や伝承の取組、防災集団移転後のコミュニティの様子を伺うことができ、復興が進んできていることを実感いたしました。

 私からは冒頭、以上です。

2.質疑応答

(問)水産業の状況をお伺いされたということだったんですけども、どんな状況をお伺いされていて、どうお感じになられたかというのを。

(答)塩竈のほうでは、仲卸の水産市場を視察しました。大分、古くなっている施設とお伺いをしましたが、当時、かなりの数の会社があったんですけども、現在、少なくなってきているということで、4つの団体が6月1日から1つにまとまって、この仲卸の市場を今後どのように活性化していこうか、という話合いが始まっているところだと伺いました。

 市長さんや、また市議会の関係者、あるいは復興庁も、できることがあったら関係省庁とも連携を取りますので、新しい企画が芽生えている感じはしましたが、2代目、3代目等を中心に団体が1つにまとまったというのは、いい兆しかなと思っております。

 ただ、流れとして企業の数が少なくっているという懸念をどう克服していくかという取組をしているようですから、復興庁としましても、関係省庁と連携取りながら話合いをしながら、できることをしっかりやっていかないといけないなという印象を私自身は持ちました。

 ただ、建物の天井が非常に高かったので、割と出入口まで空気の流れがいいのか、コロナ対策という意味では、たまたま建物が機能しているというようなお話も伺いました。

 しかし、これまで生鮮のマグロを中心に取り扱ってきたので、塩釜の漁港で揚がるものが少なくなってきている、あるいは仕入先の課題等々についても商売上の課題はあるなという印象を、お話を聞きながら受けました。

 塩竈のほうでは以上です。

(問)震災から11年3か月たちまして、沿岸部のほう、発生当時と比べてニーズですとか、そういったものが変化してきてると思うんですが、この辺り、にぎわいを創生、生み出そうとしてJRさんのフルーツパークですとか、ところどころに復興の施設ができてるんですけども、今後は沿岸部にどういったものが必要かという課題の部分ですが、そこをお伺いしたいです。

(答)住まいや町づくり等のインフラの整備は、おおむね順調に整ってきているというふうに考えております。

 一方で、心のケアやコミュニティの見守りとか生活支援、あるいはなりわいの再生、地域の活性化などが引き続き残された課題であるとともに、この震災の教訓を今後、伝承していくことが重要だと感じております。

 お尋ねのこの沿岸部は、今、住居を造ることはできませんが、新しい施設ができているというお話も聞いておりますが、この辺はしっかり地元の自治体と復興庁の復興局がありますので、連携をしながら地元の要望を聞きながら対応していくということになろうかと思っております。

 やはり、この荒浜小学校を見ても、あれだけの津波が来て本当に大変だったなということを、11年たった今でも、この小学校震災遺構を見るとつい先日のことのように、あの映像がよみがえってまいります。11年たったとはいえ、まだまだ心のケアを含めコミュニティの問題、あるいは町づくりについても課題はそれぞれあるなというふうに見ております。

 村井知事とお会いしたときにも、財源の確保という話も出ましたし、これから国会も終わって骨太も決定して、8月の概算要求に向かって予算の大枠、第2期復興・創生期間の予算の大枠はあるものの、毎年毎年の予算ですので、しっかり要望に応える必要な予算を確保しなければいけないなという思いを強くしたところであります。

(問)水産関連の少し関連なんですけれども、復興庁でホヤの協議会の会長さんとお会いするみたいな話をちらっと聞いたんですが。

(答)ホヤは、昨日石巻の齋藤市長さんとホヤの協議会の会長さんと、あとPR担当の萌江さん等に、歌って踊って盛り上げていただきました。ブランド化をして、ホヤを2日以内でですが鮮度を保ったまま届けられるように、チェック機関も入れて、というホヤを実際に試食いたしました。とってもおいしく頂きました。

 「ほやの極み」というブランドで、復興庁としても、実際地域の水産物、これまでは韓国のほうに相当輸出をしていたらしいんですけど、震災後、輸入規制が、いまだ14の国と地域で輸入規制をしているところで、まだ解除ができておりませんので、引き続き科学的な根拠に基づいて、輸入規制をしている14の国と地域に対しては、規制撤廃を求め続けていかなければならないなと思っております。

 韓国に相当出ていた分が、今、国内でさばくという意味で、ブランド化して「ほやの極み」、新鮮なものをということで、昨日試食もしましたし、PRをしたというところであります。しっかりPRして、輸入規制の撤廃に向かって全力で頑張りたいと思います。

(問)宮城県内における何か魚とかをブランド化する動きが少しずつ出てきているんですけれども、そういったものを国で支援するみたいなお気持ちとかってありますでしょうか。

(答)関係する農水省、水産庁とも連携をしながら、復興庁としましては、とにかく風評、影響が出ないように全力で取り組んでいかないといけないなと。それも科学的な、正確な情報を発信しながらも、イメージとしては、しっかり安心して取り組めるように、風評はないようにしないといけないなという思いで、専門家の大学の先生と、社会学の先生の話も聞いたりして、しっかり取り組んでいかないといけないなと思っております。知事さんからの要望にも、そういうふうな話は少しありました。

(問)大臣のお口からというのは難しいかもしれませんが、参院選の区割りが、1区、宮城県内で減ったという、先ほど、住民の要望とかも聞きつつというお話もあったかと思うので、大臣としては、そういったことに関してはどうお感じに。

(答)区割りについては、1票の格差を各会派で専門的にやっておりますので、それを決まったとおりやるのかなというふうには、所管外ではありますけども、見ております。

    
(以  上)

ページの先頭へ