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西銘復興大臣記者会見録[令和4年4月25日]

令和4年4月25日(月)9:55~10:07 於)豊洲市場管理施設棟

1.発言要旨

 
 本日は、豊洲市場を訪問いたしました。

 豊洲市場では、水産卸売場と青果卸売場等を視察し、その後、市場関係者の方と意見交換を行いました。

 水産市場では、卸売場にて、マグロ、鮮魚、活魚、塩干(えんかん)の各エリアで活気に満ちたせりの状況を拝見し、仲卸売場にて、仲卸の各店舗の状況を拝見いたしました。青果市場では、卸売場でせりの状況、仲卸売場では仲卸店舗の状況を拝見いたしました。三陸、常磐ものの入荷状況等を見させてもらいました。例えば水産では、福島のものとしては、チリメン、ヒラメ、カレイ、宮城のワカメ、あるいは茨城のスルメイカ、岩手産のキンキ、ウニ、タラ。青果では、東北のものはこれからピークに向かっていくというお話でしたが、福島産の糸みつばやキュウリ、イチゴ、茨城産のハクサイ、宮城産のキュウリ等々を見させていただきました。

 意見交換におきましては、風評について、震災の当時はあったが、現在では市場でも水産、青果とも、ほとんどなくなっていると、小売の分野でもほとんどないと。ただ、学校の給食を除いてというような感じであります。

 あと、ALPS処理水の海洋放出について、消費者に対して安全であることを力強く、エビデンスとともにメッセージを発信してもらいたい。あるいは、特に女性の目線が大事。学校給食等では、地元のほうから学校給食に地元産を使っているというようなことで、消費地に広げることが大事ではないか。あるいは輸出については、業者の力ではできる部分もあまりないので、国のほうで、しっかりと安全性をもって発言をしていってほしいという趣旨の御意見がありました。

 これらの御意見も賜りながら、今やっていることについてもしっかり後押しをしていかなければいけないなという思いで、意見を伺いました。この視察で拝聴した御意見を踏まえ、引き続き被災地の復興に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えております。

 私からは以上であります。


2.質疑応答

 
(問)ALPS処理水の放出について、市場関係者の方からは賛成とか反対とか、そういう具体的な反応というのはあったのですか。

(答)そういう趣旨の発言はありませんでした。

(問)それは、聞かれたんですか。理解されましたかとか、そういうことは。

(答)いや、復興庁の抱えている課題として、来年春にALPS処理水の放出がありますと。復興庁、あるいは政府のタスクフォースを含めて、政府一丸となって、風評の払拭に努めていかなければならないと考えておりますが、現場の皆さんで、この風評払拭ということについて、感じておられることがあったらという形で、率直にお話を聞かせてくださいということは、私の発言の中で出ております。

(問)風評払拭の関係なんですけれども、今、市場関係の方から、風評、震災当時はあったけれども、ほとんどなくなっているというご発言が大臣からありましたけれども、大臣の実感として、それとリンクしてるのかという部分と、あと冒頭の御挨拶で、風評払拭について政策に反映していきたいということでしたけれども、今日の意見交換を踏まえて、何か反映できそうなお考えとかありましたら教えてください。

(答)学校給食のことを扱っている青果の関係者の話の中で、地元のほうで、学校給食等で地元産のものが使われているということが、地元から徐々に広がっていったらいいみたいな発言の趣旨があったもんですから、その辺はしっかり後押ししていかないといけないのかなという思いで、私は受け止めました。

(問)それは福島県内で、福島産のものを学校給食に使うのが、ということですか。

(答)地元産のものが魚であったり、あるいは青果物、野菜等であったり、給食に使われていれば、それが他の地域の安心につながるんじゃないかという趣旨の発言が、青果の卸の関係者からあったものですから、その辺はしっかり後押ししていかないといけないのかなという思いで、私のほうは受け止めました。

(問)ALPS処理水に関してなんですけれども、今日も御意見として、エビデンスとともに発信してほしいというお話があったとお伺いしましたけれども、既にエビデンスとともにメッセージを発信するというのは、繰り返しやられてきたと思うんですけれども、なかなか漁業者を中心に理解が浸透していない中で、今後どのように漁業者を中心に理解を深めてもらうために、どのような対策が必要かというのをお伺いしたいんですけども。

(答)今日の関係者は、卸であったり仲卸であったり、魚であったり青果物であったり、卸、仲卸という方々は、小売の現場の飲食店とか、そこに方々が買いに来るというところまでのカバーだと見てるんですが、その先に国民、一般の消費者がいるという視点をまずイメージして、今日の御意見の中では、震災当時は風評に近いような感じの話もあったが、今日伺っていると、いや、いいものはいいんだという評価する雰囲気になってきていると。むしろ、まだ、もっともっと取って市場に出してほしいというのが、卸や仲卸の関係者の発言の中にはありました。

 風評払拭という意味では、ですから今日の意見交換の場では、当時と比べたら、風評は大分減ってきているという受け止めを私はしておりますが、私たちはさらにその消費者といいますか、国民全体、外国も含めて、科学的な根拠に基づいた、正しい正確な情報をしっかり発信をしながら、また国民の関係者の方には、誠意をもって丁寧に来春のALPS処理水の海洋放出についても、しっかり説明をしていかなければと、意見交換で話を聞きながら、私の受け止めはそういう方向性をもっと強く感じたといったところです。

(問)そもそも意見の中では、あんまりALPS処理水の放出に関しては、不安感みたいなのは、そういう声自体がなかったって考えてよろしいですか。

(答)今現時点でお話を聞いていると、風評については震災当時と比べるとなくなってきた感じがするけど。

(問)落ち着いてきてるみたいな。

(答)一方、来年の春のALPS処理水は、少し、その後どう展開するかという意味では、不安感がやっぱりあるというふうに、私は受け止めております。

(問)具体的には、何か言葉としては、どんなような。

(答)海洋放出があった後の展開がどうなるかは、まだ読めないけれども、こちら側としては、とにかく丁寧に丁寧に風評払拭を、風評被害が出ないようにということを、政府の実務クラスで、タスクフォースもつくっておりますと。今日の意見交換の中で、例えば感じたことは、その辺をもっともっと誠意をもって、丁寧にやっていかないといけないのかなということを、改めて強く、私どもの受け止めはしたというところであります。

    
(以  上)

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