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西銘復興大臣記者会見録[令和4年4月9日]

令和4年4月9日(土)15:35~15:50 於)震災遺構中浜小学校

1.発言要旨

 本日は、仙台市、亘理町、岩沼市、山元町を訪問いたしました。

 仙台市では、仙台レインボーハウスにおいて、震災遺児・孤児に対しての活動や支援について、お話を伺いました。同じように、つらい境遇に遭う子供たちが成長していく上で支えとなる場所として、大変印象深いものがありました。

 亘理町では、鳥の海地区において町の被災や復興状況を視察し、地域経済の活性化のため進めている、トリプルCプロジェクト等についてお話を伺いました。若い人たちがスポーツや文化を中心に進める取組に、感銘を受けました。

 岩沼市では、住民との協働によりいち早く集団移転を進めた玉浦西地区を視察し、復興後のコミュニティの状況や住民の高齢者の見守り活動について、お話を伺いました。元の地区のつながりを受け継ぐ一方、玉浦西として、一つの街として根づいてきていることが印象に残りました。

 山元町では、やまもとファームみらい野の加工場や、イチゴ栽培を視察いたしました。

 また、ただいま震災遺構中浜小学校を視察し、防災教育や震災の伝承、特に学校教育における普段からの避難訓練の重要性を、認識をいたしました。

 あわせて本日は、先月16日の福島県沖地震の被害の説明も受け、改めてこの地震の被害の大きさを実感いたしました。3月16日の翌日のことですけども、私のほうからも宮城県知事さんや福島県知事さんに、お見舞いと支援のお電話をいたしましたが、明日は福島県内の被災地を訪問しますが、引き続き、国会等の事情が許す限り現場を訪問してまいります。

 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今日、先ほど中浜小学校の被災直後の様子がそのまま残ってる場所だったり、屋上の生徒と教職員が一晩過ごされた場所を見学したかと思うんですけども、復興大臣としてどのようなことをお感じになったか教えてください。

(答)12分間のビデオも見させていただきました。校長先生のお話やPTAの元会長さんのお話、あるいは先生のお話等。一番最後の屋上の屋根裏部屋の階段、この階段を上るときの校長先生の心境がビデオに出ておりましたが、本当に大変な状況での決断だったんだろうなと。この階段を上って、ビデオの中で校長先生のお話がありましたけども、20メーター近い第3回目の津波が、引き潮とぶつかって10メーターぐらい、ちょっと波が低くなったというお話もしておりましたが、そういうことも、あの状況の中で津波が来たところの線まで見ると、もう少し上がっていれば屋根裏部屋まで全部津波が来たのかなと思うと、改めて、大変な状況の中での決断を迫られたんだなという思いで、非常に少し体が震える思いでビデオを見させていただきました。

 復興に取り組む者としては、そのときの気持ちを体験した地元の方々に、被災地に寄り添って、しっかり支援をしていかなければ、取り組んでいかなければいけないなという思いを、改めて強くしたところであります。

(問)改めて、去年震災から10年になりましたけども、まだまだ復興は道半ばだと思いますが、復興大臣としてこの被災地には、どのような支援を具体的に行っていきたいですか。

(答)11年を迎えて、それぞれの地域で心のケアの問題であったり、専門家の方のお話を聞いていても、心のケアの問題は年齢にかかわらず、長期間にわたっていくという話も聞いておりますし、そういう話を前に聞いてたもんですから、今日の例えばレインボーハウスなんかの話を聞いてても、やはり心のケアは時間がかかるなと。

 私がこの職を拝命したときに、総理からの指示は、とにかく現場に出向いて被災地の皆さんの声を聞いて、寄り添って復興に取り組むようにと、全ての大臣が復興大臣だという強い総理の意思も働いております。私も引き続き、とにかく現場に出向いて、現場の関係者の話を聞いて、しっかり復興予算を確保しながら、取り組んでいかなければいけないと考えております。

(問)宮城県、また福島もですけれども、今年の3月、また去年の2月も大きな地震に見舞われて、そのたびに屋根の瓦とか、また壁、ガラス戸なんかも大きな被害を受けて、町も独自の支援を行われましたけども、国としても、直しても直してもまた必要になってくる復旧の経費の整理の必要性、どのように考えてらっしゃいますでしょうか。

(答)3月16日の深夜の震度6の地震の翌日に、宮城県、福島県の知事さんにも電話をいたしましたが、確かに去年の地震や、あるいはその前の台風、地震や、あるいは東日本大震災の頃から、またこうして続いてるのを見ると、これから現場に出向くんですけども、心が折れそうですよという話を、知事さん御本人からも聞きました。今般の16日の福島沖地震については、防災担当大臣が、すぐに現場を駆けつけていただいております。

 昨日の閣議でも、この16日の福島沖地震に対する対策の報告がありましたけれども、復興庁としても、復興の事業で今回の16日の地震の関係があったら、しっかり復興の予算の中でできることをしっかりやっていくし、また関係省庁連絡取りながら、例えば昨日の報告の中では、グループ補助金等の含めた特例の対応をしっかりやるという報告がありましたので、この辺は本当に現場で心が折れそうになってるということを、知事さん自身からも聞いておりますし、関係省庁連携しながら、しっかり取り組んでいかないといけないということを、改めて昨日の閣議の場でも痛感したところであります。

 以上です。

(問)少し細かいところなんですが、今のグループ補助金の話も含めて、もともと震災があったのと、それからこの間の地震と加えて、またコロナもあったりしてと。

 今回の地震は、激甚災害ではないですけれども、インパクトとして、やっぱりそれほど大きなものというか、ダメージとしては、コロナも含めてそれだけ大きなものという認識が、やっぱりグループ補助金の中には含まれているというようなお答えなんでしょうか。

(答)直接のグループ補助金の担当は、中小企業庁、経産省になるんですけども、私も先ほど道路の歩道の部分で亀裂が入ってたり、また今日これから向かいながらも、16日の深夜の全壊、半壊、あるいは農地が液状化したとかいうお話も聞いておりますし、その辺のところを見聞きすると、やはり16日の深夜の震度6強、6弱の地震もかなり大きな地震だったと感じております。

 その辺のところもしっかり踏まえて、政府としては関係省庁、防災担当あるいはそれぞれの省庁、連携取りながら、復興庁は復興局の現場に近いところにおりますので、復興庁の中での16日の翌日の災害対策本部では、防災担当大臣がすぐに入るので、私のほうからは、それぞれの復興局の局長をはじめ、職員が、それぞれが大臣になったつもりで復興の事業、あるいは関係するところを踏まえて現場を見て、しっかり状況を把握して、また連携取ってやりたいなという話を、指示をしたところであります。

 今回のことは、政府全体としても非常に大きく受け止めておりますので、関係省庁連携取りながら、しっかり対策取っていかなければいけないなと思っております。

(問)先ほども、3月16日の地震の被害の説明を受けられたということをおっしゃっておりまして、中身として農地の液状化があったり、全壊、半壊の話とをおっしゃっておりましたが、どなたからどのようなお話を直接受けたということでしょうか。

(答)宮城県の復興局長であったり、あるいは翌日の災害対策本部で、翌日の段階での状況把握はまだ完璧ではないんですけども、17日の災害対策本部で、オンライン等で報告も、災害対策本部、復興庁の本部の中で話がありました。またその後でも、本日も、中島局長、復興局長からも全壊、半壊の地域ごとの報告が車中でもありましたし、震度6強、6弱というのは、かなり東京にいても大きな揺れを感じましたし、大変な現場の、これから福島のほうに入りながら見ていきますけども、大きな災害だと思っておりますので、しっかり防災担当大臣が話していたとおり、国土交通省であったり、農林水産省であったり、また復興庁の事業であれば復興庁の予算で、しっかり対応すべきところもあろうかと思いますので、連携しながら、しっかり対策を取らなければいけないと思っております。

(問)本日見られたところで、歩道の亀裂を挙げてましたが、ほかに3月16日の地震で何か見られたもの、具体的にありましたら教えてください。

(答)やまもとファームみらい野の施設の中で、壁面が剝がれ落ちてたり、16日の地震で、ここの部分がちょっとゆがんでしまったという現場を、これを目の当たりに見させていただきました。

    
(以  上)

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