復興庁復興庁
  • 文字サイズ
メニュー
閉じる

西銘復興大臣記者会見録[令和4年4月10日]

令和4年4月10日(日)15:30~15:40 於)東京電力廃炉資料館

1.発言要旨
 
 本日は、南相馬市、楢葉町、富岡町を訪問いたしました。

 南相馬市では、先月16日の福島県沖地震の被害状況を市長さんから伺いながら、被災した家屋等を視察いたしました。今般、政府として支援策を取りまとめたところであり、これは、金曜日の閣議で、二之湯防災担当大臣から閣議でも報告がありました。復旧・復興に向けて、しっかりと対応してまいります。

 楢葉町の、楢葉遠隔技術開発センターにおいて、ロボットアーム開発等の取組状況について視察しました。また、富岡町の東京電力廃炉資料館では、廃炉事業に関する情報発信等の状況を視察しました。これらを通じ、廃炉に向けた取組が着実に進展していることを実感しました。

 Jヴィレッジでは、原発事故当時から再開までの経緯や、現在の活用状況についてお話を伺いました。引き続き、福島県への交流人口拡大に向けた役割を期待いたします。

 最後に富岡町では、町長さん、議長さんも一緒でしたが、特定復興再生拠点区域の夜の森地区と桜まつりを視察しました。明日から、準備宿泊が開始されますが、避難指示解除に向けた取組に万全を期すとともに、地域のコミュニティ再生に向けた支援に引き続き、取り組んでまいります。

 一日も早い福島の復興再生に向けて取り組んでまいります。

 私からは冒頭以上です。

2.質疑応答

(問)今、こちらでも御覧になられていたとおり、処理水の話も、処分方針決定から1年というのが間もなくで、しかも先月16日の地震からも1か月というのが、ちょうど同じようなタイミングで来ると思うんですけれども、復興庁として、こういうことに力を入れたいということがあれば、改めて教えてください。

(答)富岡町で、前に訪問したときに、山本町長と年季の入った桜の木を触りながら、桜が咲いたときには見に来たいですねという話をして、今日、実現をしました。準備宿泊が、明日から始まるという状況下ではありましたが、桜が満開の、線路を挟んでの桜であったり、少し歩きながら、ひょっとこの踊りの人たち、人のにぎわい、また中学校跡地のイベントを見ながら、具体的にどういう人たちが来ているかというと、議長さんの話によると周辺の顔見知りも多いと、自分なんかはもう挨拶ばっかりで、というようなことも言っておりましたが、そういうことをやりながら昔のコミュニティの再生とは言いませんけれども、久しぶりに見る顔が見れるというのは、準備宿泊が明日から始まっていくという意味では、この拠点区域の避難指示解除に向けた取組を着実に進めていかないといけないということを感じました。

 ロボットアームも出てきたんですけども、こちらの話では、廃炉に向けた取組、あとALPS処理水に関しては、復興庁の立場は、風評払拭に全力で、政府一丸となって取り組んでいかないといけないなということを改めて感じましたし、ロボットアームのところでの話も、ロボットアームしか、こちらに来るまではイメージしていなかったんですけど、ここに来たら、それぞれのロボットアームの前に、これまでやったことのロボットを見させてもらって、ロボットアームが5番目ぐらいになるのかなという、それもモックアップのところで、非常に大きいところで、VRの中で炉心の中に入っていくという具体的なイメージで、ロボットアームの長い、5トンという、結構、重量のあるものが、最後炉心に下りてデブリを、というところまで、年内にそこまでいけたらというような感じで見ておりました。

 復興庁の役割は、風評払拭に政府一丸となって取り組んでいかないといけないなというところを改めて、イメージの中では、今日、こちらでもじっくり話を聞かせていただきましたので、風評払拭に対する取組を、馬力をかけてといいますか、しっかりやらないといけないなという気持ちを新たにしたところです。

(問)先ほどから、明日からの準備宿泊にも言及されていますけれども、改めて福島県内の準備宿泊というか、住民帰還の進捗具合をどう見られているのかというところと、住民帰還に向けて、もし課題と感じてらっしゃることがあれば、どういうことなのか教えてください。

(答)明日から準備宿泊が、具体的な数字の話も車の中で議長さんもおっしゃっていましたが、いよいよ、この私の資料では8世帯10名となっておりますが、5世帯6名という町長や議長の話でありました。この拠点区域における住民の方々の帰還に向けて、準備宿泊は重要な一歩と認識をしておりますし、生活環境の整備であったり、来年の春頃の避難指示解除に向けて、それが着実に実施できるように関係省庁としっかりと連絡を取りながら、連携しながら取り組んでいかないといけないなという感じを受けております。

 今日は、南相馬市の門馬市長さんとの話、ボランティアの活動とか、16日の深夜の震度6の地震の話を、鹿島地域を車の中から住宅の損壊状況等も見てまいりましたが、一部損壊は鹿島の地域では50%以上ぐらいになるんじゃないかという、かなりの震度6強、深夜の地震も被害は大きいなと。実際、道路を見ていても、陥没した道路がありましたし、復興庁の予算でやっている部分、漁港のほか、海岸線の方にあると言っていましたが、その部分は復興庁の予算で対応できるとして、この地震については災害担当の二之湯防災担当大臣が取りまとめ、施策を金曜日の閣議で報告しておりますので、それにのっとってしっかりやっていかないといけないなと。

 ちょうど3月16日の翌日に、知事さんに電話を差し上げて、お見舞いと、激励しながら、電話の中では、知事は今から相馬、国見の地震の大きかったところに向かっていきますが、もう御案内のようにコロナ禍がベースにあって、大震災から、台風の被害から、去年の2月の地震から、今回、3月16日の地震で、もう本当に心が折れそうだということを知事御自身から発言として聞いておりましたし、今日、門馬市長と一緒に回りながら、この心が折れそうだという言葉がより実感を持ってといいますか、震度6強の地震というのは大変だなと。

 実は昨日、宮城県のほうから福島に入るときに、相馬の漁港に少し下りてみたんですけども、漁港の現場も段差があったり、やっぱり震度6というのは大きいなという印象を受けております。

 復興庁として、しっかり取り組むことは当然でありますけれども、防災担当と連携できるところは、復興庁は現場に復興局の職員もおりますので、連携できるところは情報共有したり、取り組んでいかないといけないなというようなことを感じました。

(問)大臣、準備宿泊でお伺いしますけども、実際、富岡は明日から始まりますが、そのほかの町村ではもう始まっている部分もあります。それについて、大臣は準備宿泊の具体的な課題というものについて、どのように把握されているでしょうか。その上で、復興庁としてどのようなことができるか、今、何かございますか。

(答)富岡町のこの区域については、来年春の避難指示解除に向けて取り組んでいきますが、除染すべきところ、あるいはインフラ、準備宿泊が始まって、避難指示解除すると言っても、なりわいがないと戻れませんし、あるいはインフラの部分も必要なものは整備していかないといけないと思いますし、生活環境やなりわいの部分等々見ながら、まずは除染をして、それで、復興庁ができる、やるべきことをしっかり取り組んでいって、準備宿泊から、来年春頃の避難指示解除に向けた準備を着々と進めていかないといけないなという思いでおります。

 今日の桜まつりのにぎわいは、にぎわいであるんですけども、まだまだというところもありますので、その辺は町長や議長と一緒に車の中から見ながら感じておりますので、しっかり来年春の避難指示解除に向けて、できることをやらないといけないなという思いでおります。

(問)もう一点ですけども、避難指示解除が仮に進んでいくと、やはり双葉郡の地域のバランスとか、住民の住むところが増えていって、地域の絵図が変わってくると思うんですけれども、以前、竹下大臣のときにグランドデザインと言って、12市町村とかのベースの議論、これからどうしていくかみたいなのをつくったんですけども、第2期復興・創生期間が始まっていますし、避難指示が解除されていったらば、もう一度双葉郡とか、浜通りの在り方を考えるべきじゃないかと思うんですけれども、それについては大臣、お考えいかがですか。

(答)先般、12市町村との意見交換の場への出張を予定していたんですけども、16日の深夜の地震で流れてしまって、とてもじゃないけど行ったら逆に迷惑をかけるということで。そういう会議の場で12市町村の首長さん方との意見交換が、今回は地震のためにできなかったんですけども、12市町村長さんとの話合いはやらないといけないなと思っております。

 一方、機構については、県がまた市町村等の話合いもしていくと思いますので、時機を見て、前回中止になった12市町村長さんとの意見交換の場はやりたいと思っておりますし、それ以外にも国会の日程が許す限りは、とにかく足を運んでやりたいと思っております。

    
(以  上)

ページの先頭へ