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西銘復興大臣記者会見録[令和3年10月21日]

17:40~17:50 於)田村市役所

1.発言要旨

 本日は、双葉町、川内村、大熊町、南相馬市、浪江町、葛尾村、そして田村市の市町村長さんに就任のごあいさつをして、意見交換をいたしました。

 各市町村長との意見においては、主にこれからが本格的な復興が始まっていくとのお話、さらには住民が戻りつつあり、復興を進めてきているけれども、人口の伸び悩みや少子高齢化など、新たな課題が生じているというお話、それから是非今後とも何度も地域に足を運んで、一緒になって復興を進めてほしいといったお話がありました。

 また、本日はごあいさつに加えまして、大熊町において、避難指示が解除された、整備が進む大川原地区や、いわゆる拠点外を少しの間ですが視察することができました。このように2日間で12市町村を回り、また実際に復興の現場を視察することで、地域によって復興の状況に差異があり、その状況に応じたきめ細やかな支援が重要であると強く感じた次第です。

 そのために、また近いうちに福島浜通り地域において、実際に復興が進んだ現場はもとより、まだこれから本格的な復興が始まるという現場まで広く伺ってまいりたいと思っております。具体的には、学校、あるいは病院といった生活インフラもあれば、誘致企業の事業所、あるいはなりわいである営農の再開等の現場、また(特定復興再生拠点)区域内、区域外などで様々な課題があろうかと思います。福島の本格的な復興再生に向けて、とにかく現場に寄り添い、心のひだが触れ合うような形で、取組を復興庁を挙げて、また大臣としてもリードしてまいりたいと思っております。

 私からは以上です。

 

2.質疑応答

(問)大臣、2日間12市町村を回ってのお話、感想のお話がありましたけれども、特に本日7市町村回りまして、特に原発事故での影響が大きかった大熊ですとか双葉を巡ったと思うんですけれども、具体的に首長さんからはどのような要望があって、大臣としてはそれにどう今後応えていこうとお考えなのか、具体的なお話があればお願いします。

(答)大熊町の役場に入る前に、大川原地区で3つの施設を実際に見学させていただきました。この地域は元々広い田んぼであったというお話、役場のほうから高速道路が見えるところが田んぼであったという話から始まりました。それ以外にも、帰還困難区域で拠点外の地域も見させてもらいましたが、本当にこれから様々な課題が出てくるんだなということ、拠点外の地域を車で走らせながら、窓から見ながら、大熊町の吉田町長さんがこれから様々な課題があるんだという言葉と、最初に知事さんにごあいさつをしたときにも、それぞれの市町村で、10年経過したとはいえ、それぞれの課題が全部多種多様に異なってあるから、とにかく現場に出向いてほしいといった言葉が重なってまいりました。まさにこれから現場の声を聞いて、進めているところ、区域外のところも含めて、課題は本当に多いなということを痛感、肌で感じさせていただきました。そういうことを感じる2日間であったと思っております。

(問)今、衆院選挙が行われているところですが、全国的に見ると、やっぱり福島の復興というのが争点になりきっていないような印象も受けるのですが、大臣としてはどうお考えでしょうか。

(答)私は総理総裁が第一声、福島から始めたということは、総理自ら私に辞令を渡すときに、この地域、東日本大震災からの復興なくして、あるいは福島の復興なくして日本の再生なしという言葉を裏付ける意味で、福島から第一声をスタートさせたのかなと思って見ております。ですから、決して国民が東日本大震災からの復興を、10年たったから、というようなことではなくて、これからがそれぞれの地域で、市町村ごとに課題があるということを私も感じております。総理もこの間、岩手、宮城、福島に私も同行させていただきましたが、肌身で感じていると思いますので、国民が忘れないようにということは、私たちが全力で復興に取り組むことによって、そういうことはないと思っております。

(問)福島第一原発の処理水を巡っては、今日、浜通りの首長さん方からは、何か具体的なご要望等ございましたでしょうか。

(答)話は出されたところもありましたが、私の受け取りとしては、まず今日は要望を全て受け取ると。具体的な話し合いの場への展開はありませんでした。

    
(以  上)

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