東日本大震災津波で被災し、復旧に向けて長期休館中だった「山田町立鯨と海の科学館」が7月15日、6年4か月ぶりに再開されました。平成4年に開館した施設は、津波で床上約5メートルまで浸水。流出も心配された展示資料の目玉、全長17・6メートルあるマッコウクジラの骨格標本は、骨の下部3分の1に浸水の跡が見られた以外、大きな破損はありませんでした。3Dシアターで鯨の生態や山田町の紹介映像を見た後、部屋を出て真っ先に目に飛び込んでくるのは、天井から吊り下げられたマッコウクジラの大きな模型です。その模型を中心に、上階から階下までらせん状に展示スペースが設けられ、海に関する知識を深めながら下っていく様は、まるで海に潜っていくような感覚になります。世界最大級の骨格標本を前に、地球上で一番大きな生物「鯨」について、驚き、体感してみてはいかがでしょうか。
そして、同地区山田湾に面した「浦の浜海水浴場」でも震災後初となる海開きが行われました。カキやホタテの養殖いかだが並ぶ湾には、山田八景の一つ「オランダ島」が浮かび、波も穏やかな海水浴場ですが、津波の影響で砂浜の3分の2が流出しました。そのため、県内外から砂を運び入れ、岩手県内で初の人工再生砂浜として復活しました。粒の細かい砂はサラサラしていて、はだしで歩くととても気持ち良かったです。 どちらも、北側に山田湾、南側に船越湾がある船越半島に位置し、周辺には道の駅やまだ、船越家族旅行村などもありますので、ぜひ周辺施設も含め、現地に足を運び、楽しんでいただきたいです。
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