南三陸町の北西内陸に位置し、津波の被害をのがれた伝統的な里山風景が広がる【入谷地区】を舞台に、同町では初の取組となる【ワイン用ブドウ栽培】への挑戦が始まっています。
挑戦者は、平成28年度地域おこし協力隊農業振興担当の藤田さん。震災前から自然教育活動などで南三陸町との 縁を深められ、震災後に町が掲げた地域資源活用プロジェクトを担うべく参画されました。
このブドウ畑は、古く金鉱として栄えた歴史のある、入谷地区のシンボル【童子山】の元牧草地に作られました。
町内の生ごみをメタン発酵処理した液肥を使用したり、町湾内の養殖カキ殻を暗渠利用するなど、町の自然と産業の持続可能な関係を前提にした栽培方法を模索されています。
2020年には醸造所を建設し、将来的にはワイナリー兼自然体験型施設として【大人も子供も、自然と楽しく遊び学べる場所】を作りたい、と構想を語る藤田さん。苗木の様子をひとつひとつ確認しながら、「このブドウ達が、かつての町を豊かにした入谷地区の金や養蚕のように、新しい町を潤す産業として根付いてくれれば」と思いを話されました。
南三陸町の多様な自然や人間関係に、みずから飛び込み丁寧につながりを築いてきた藤田さんなら、南三陸町を訪れる人、町に住む人、自然動植物たち、全員が幸せに出会える施設をプロデュースできると筆者は期待しています。
今年4月に行われた植樹祭では30センチほどだった苗木が、今回取材の7月初旬には、1メートル超に成長し、沢山の葉をつけていました。しかし、順調に育ってきたように見えるブドウ達には、この短い2ヵ月の間にも、カモシカやコガネ虫(の食害)などさまざまな試練が訪れ、そのたび藤田さんや農作業サポーターの方々が力を合わせて対処してきました。ブドウが初収穫を迎える2019年まで、春夏秋冬、約3年間、害虫・獣・病気・悪天候から 日々守り続けなければなりません。【南三陸ワインプロジェクト】では、サポーター会員、農作業のお手伝いメンバ―を広く募集しています。ぜひHPやFBで詳細をご確認ください。
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