記者会見等

細野復興大臣記者会見録[令和8年10月24日]

令和8年10月24日(土)15:33~15:43 於)楢葉町コミュニティセンター

1. 発言要旨

 今日は、終日、浜通りの双葉地方ということで、中野副大臣と共に視察をさせていただきました。
 この前の時間は、楢葉町の松本町長をはじめ楢葉町の皆さんの御要望を聞かせていただきました。12市町村、最も避難という厳しい状況を乗り越えられた自治体の皆さんからお話を聞きたいということで参りましたけれども、これで11市町村目ということで、あとは川内村のみということになりました。
 松本町長とは、震災後、早い時期に町長になられていましたので、旧知の間柄でございましたけれども、改めて状況を伺うことができて非常にいい機会をいただいたと思いますし、しっかりそれを結果に結びつけていきたいというふうに思っております。
 特に復旧復興のトップランナーというふうに自覚をしておられて、移住促進に力を入れておられるというのが、私から見て非常に前向きですばらしい取組だなというふうに思いました。住宅問題など課題があるということですので、そこは、少しでも後押しをできるようにやってまいりたいというふうに思います。
 また、楢葉町というと、ユズというイメージが私は強いんですけれども、非常にすばらしい農作物もありますので、そんなことも含めてしっかりと復興支援をしてまいりたいというふうに思っております。
 また、朝一番では、「ふたばワールド2026 in ならは」ということで出席をしてまいりました。それぞれのまちがブースを出しておられて、本当に頑張っておられる姿を見せていただいて、私自身も勇気づけられました。
 それぞれ抱えている課題は違いもあるというふうに思いますけれども、双葉地方全体がああやって交流をしながらお互いに連携をし合って復興しておられるという姿を見ることができて、また我々もしっかり取り組まなきゃいかんなと思ったところでございます。
 この間の時間帯に中間貯蔵施設を視察いたしました。私があの施設を見るのは、もう4度目か5度目かになるんですけれども、2つ思うところがありました。
 1つは、あの場所に仮置場から全て運ぶという大プロジェクトを、これは環境省を中心に本当にしっかりやっていただいたなという感謝の思いです。当初は、1,400万立米ということですので、相当困難じゃないかというふうに言われていたんですが、それをしっかりとやり切ってくれた、そして今は、整然と管理をされているということについては、私は、高く評価を改めてできるんじゃないかと、そんなふうに思っています。
 一方で、あの中間貯蔵施設の土をまずは復興再生土として利用していかないと、最終的な解決にはならないわけですよね。最終解決というのは、言うまでもなく県外で最終処分ということです。ただ、県外に持ち出す最終処分の量というのは、これは、相当絞り込んでいかなければならないわけですから、まずは、福島県外での再生利用というのが鍵になるわけです。
 そんな中で、今回、道路の盛土の実証現場というのを見せていただきました。道路の言うならば模型というか、実際の道路なんですけれども、実験的にそこを通れるようなものを造っておられて、以前から私は、これを見てはいたんですけれども、現場を見たことがなかったものですから、今回初めて現場を見せていただきました。
 はっきり確認することができたのは、安全性については問題がないと。すなわち復興再生土を道路の路盤材と言っていいんでしょうか、それに使ったとしても、しっかりと使えるということが1つです。そして、特に重要なのが道路の構造体としての安定性と、ここは、私、ちょっと気になっておりましたが、これも問題ないという話を聞くことができました。
 つまり、復興再生土としてこうした公共事業に使うということに関して言うと、まず、初期的な条件をクリアしているということだと思います。必要なのは、具体的にこういった事業で使うということをより絞り込んで、そして、それをどのようにやっていくのかというのを考えるべき段階に来ているというふうに思います。
 実利用が進んでいないということで、私はそこに非常に大きな危機感を持っているんですけれども、今回、現場を見せていただいたので、更にその最初の事業をできるだけ早く始めることができるように、復興大臣としてしっかりと取組を進めていきたいというふうに思っております。
 私からは以上です。

2. 質疑応答

(問)再生利用についてのお話だったかと思うんですが、なかなか実利用につながるには、理解醸成というところが不可欠だと思うんですけれども、これについてどのように理解を増やしていきたいという思いがあるか、伺いたいです。
(答)理解醸成というのは、2つのアプローチがあると思うんです。1つは、復興再生土そのものが非常に安全に活用できるんだということを地道に丁寧に説明していくというアプローチです。そのためには、中間貯蔵施設を皆さんに見ていただくというのも非常に必要なプロセスだというふうに思いますし、また、私が仕事をしております4号館や8号館の庭のところにも、一定量、埋まっているんですけれども、ああいう取組をしていくことも重要だというふうに思います。実際にその意味では、関係者の、政府関係者は特にですけれども、努力をしてきたというふうに思うんです。
 ただ、実利用ということになってくると、実際にこういうふうにやるんですと、更に言うならば、ここでやるんですということを具体的に提示しないと理解は広がらないんです。
 ですから、この2つ目の実際の動きというのがこれから必要になってくるんじゃないかというふうに思っています。これまでの取組は非常に大事なので、これからも継続していく。それに加えて、もう一つ、取組が必要ではないかというのが私の認識です。

(以 上)